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【ボクシング】亀田大毅、ソリスに敗れ統一王者ならず

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2013/12/03(火)UP

藤本京太郎のヘビー級ガチスパーリング!
2012年大みそかの東洋太平洋王座決定戦直前スパーリング。オーストラリアから呼んだスパーリングパートナーのプロボクサーが、京太郎を倒しに来る!

▲密着した距離での打ち合いでソリス(左)はショートアッパー

亀田ジム
「亀田祭り2013」
2013年12月3日(火)大阪・ボディメーカーコロシアム

▼IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦 3分12R
○リボリオ・ソリス(ベネズエラ/前WBA世界スーパーフライ級王者)
判定2-1 ※114-112、113-115、114-112
●亀田大毅(亀田ジム/IBF世界スーパーフライ級王者)

 WBA王者ソリスが前日計量で契約体重をクリア出来ず、失格となったため王座を剥奪されるというハプニングに見舞われた今回の統一戦。大毅が勝利した場合のみIBFとWBAの統一王者となり、敗れた場合は両王座が空位、ドローの場合は大毅のIBF王座防衛となる措置が取られた。

 序盤はお互いにジャブを出し合う展開となり、3Rには密着した距離で打ち合う。ここはソリスのアッパーとフックが決まる。

 4Rは大毅がジャブで距離を取り、ソリスが入ってくるとクリンチに持ち込む。5Rも大毅はジャブを使ったアウトボクシング。

 7Rは再び両者密着してのパンチの打ち合い。大毅の左フック、左ボディがヒットするが、ソリスも右アッパーと左右フックを打つ。

 8Rの1分過ぎ、大毅に左ボディを連打されたソリスはフットワークを使って距離を取り始める。しかし、9Rになるとソリスが接近戦でフックとアッパー。

 勝負は最終12Rにまでもつれ込んだ。ソリスが接近してくるところに大毅の左フック、さらに左ボディ。ソリスはジャブで距離を取って、大毅と左フックを打ち合う。そして試合終了。

 接戦の判定はジャッジ1人目がソリス、2人目が大毅、そして3人目はソリス。判定2-1で計量オーバーのため失格したソリスの勝利という結末となった。大毅のWBA・IBF統一王者の夢は叶わなかった。しかし、IBF立会人のリンゼイ・タッカー氏は前日に負けた場合はIBFの王座は空位と言い、この結果であれば大毅が防衛失敗となるはずであったが、試合後にリンゼイ・タッカー氏が会見で「本来のルールに基づき、負けても王座のまま」と発言。昨日の発言はミスであるとし、亀田の初防衛となった。


▲前に出て攻めた和毅(左)が初防衛に成功

▼WBO世界バンタム級タイトルマッチ 3分12R
○亀田和毅(亀田ジム/WBO世界バンタム級王者)
判定3-0 ※117-111、118-110、119-109
●イマヌエル・ナイジャラ(ナミビア/WBO世界バンタム級6位・挑戦者)
※亀田が初防衛に成功。

 和毅はこれが初めての日本での世界戦となる。挑戦者は17勝(11KO)1分と無敗で、和毅がタイトルを奪った元王者パウルス・アムブンダと同門の選手だ。リーチの長さは和毅を13.5cmも上回る。

 お互いにジャブを突き合う展開の中、和毅は距離を詰めてボディを打つ。それに対してナイジャラは左右の素早い連打を繰り出す。2R終盤、和毅の左フックがヒットし、ナイジャラがバランスを崩した。3Rには右ボディをクリーンヒットさせ、左ボディを狙い撃ちに。

 4Rにはロープ際、コーナーへナイジャラを追い詰めて左ボディを何度もヒットさせる。5、6Rも和毅がガードを固めてステップイン、左ボディでダメージを与えていく。

 ガードを固めて前へ出て、右ストレートと左フックを放つ和毅。ナイジャラは下がりながらもフックとアッパーを放ち、ジャブで和毅を突き放す。明らかに疲れとダメージが見えるナイジャラだが、勝負は終盤戦にまで持ち越された。

 終盤はクリンチの多かったナイジャラだが、11Rになると積極的な攻めに出る。和毅も左ボディでこれに応え、両者クリーンヒットを奪えないまま試合終了のゴング。和毅が大差の判定勝ちで初防衛に成功した。


▲高山(右)がテクニックを見せ付けて圧勝の防衛

▼IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 3分12R
○高山勝成(仲里ジム/IBF世界ミニマム級王者)
判定3-0 ※118-110、118-110、120-108
●ベリギリオ・シルバーノ(フィリピン/IBF世界ミニマム級1位・挑戦者)
※高山が初防衛に成功。

 高山はこれが約4年5カ月ぶりの日本での試合。2009年11月にJBC(日本ボクシングコミッション)へ引退届を提出し、海外で試合を行っていた高山は今年3月にIBF王座を奪取、7月にJBC傘下へ復帰しての初防衛戦となった。

 1Rにさっそく右フックをクリーンヒットさせシルバーノをグラつかせた高山。シルバーノの左右フックと右アッパーをもらう場面はあるが、ほとんどのパンチを素早いフットワークでかわし、顔面、ボディへ連打を決める。

 その後も高山のスピードは衰えず、相手の死角へ回り込んでの左ボディ、右ストレート。7Rにはシルバーノをコーナーへ追い詰めて連打で釘付け。シルバーノは右アッパーで反撃しようとするが、動き回る高山をなかなか捕らえることが出来ない。

 8Rになると高山は左右の足を細かく動かすダンスのようなステップを見せ、足を止めて強いパンチを打ち込むほどの余裕も見せた。10Rには高山がフットワークを止めて左右ボディブローと右フックで前へ出て、シルバーノを一気に攻め込む。

 11、12Rも高山が連打をまとめる場面があり、そこでシルバーノのパンチをもらうが、手数は圧倒的に高山。最後までスピードが衰えることはなく、12Rを優勢に戦いきった。判定は3-0で高山が防衛に成功。ジャッジ1名は高山に全ラウンド10点の120点をつけるほどの完璧な試合運びだった。

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