【新日本キック】石井宏樹がラフファイトを制す、次はゲーオとの一騎打ち
新日本キックボクシング協会
「SOUL IN THE RING Ⅵ」
2013年12月8日(日)東京・後楽園ホール
▼トリプルメインイベント(第11試合)日タイ国際マッチ 3分3R
○石井宏樹(藤本ジム/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)
KO 2R1分26秒 ※右ヒジ打ち
●ギャティサック・シットサイトーン(タイ)
「あと2試合で終わろうと思います」と引退を表明した石井が、カウントダウンの1試合を迎えた。石井は、2014年2月11日に、8年間もvs日本人無敗を誇るムエタイの超強豪ゲーオとの対戦が決まっている。今回はその前哨戦。
ギャティサックは57戦43勝(4KO)14敗の戦績を持つ18歳であり、石井が昨年3月のラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級タイトルマッチの初防衛戦で対戦したゲーンファーンに勝利しているという。
1R、石井が右ローを出すとギャティサックは右フックを合わせ、顔面前蹴りを突き刺す。石井は左ボディブローと右ロー。ギャティサックは首相撲に持ち込み、ブレイクがかかった直後にヒジ打ちを放ち、石井が大きく後方へよろける。その後もギャティサックは首相撲からヒジを狙う。
2R、ギャティサックは石井の背後に回ると、体勢を崩した石井にヒジを乱打するラフファイトぶり。
これで石井に火がついたか、組もうとしたギャティサックへ右アッパーを叩き込む。組み付いてダウンをごまかそうとしたギャティサックだったが、石井が振り払うと倒れて起き上がってこられずダウンを宣告される。
ギャティサックが立ち上がると石井はパンチ、ヒジで猛然とラッシュを仕掛ける。ギャティサックも回転ヒジ打ちで逆襲するが、石井のラッシュは止まらず顔面とボディへパンチを打ち分けて最後は右ヒジ。ギャティサックはダウンし、そのまま起き上がることは出来なかった。
石井は「首相撲に来るのは分かっていたので、そこにアッパーを入れる練習をしていた。ラフファイトは彼もまだ若いし、お客さんも喜んでいたのでいいんじゃないですか」と試合を振り返り、「次のゲーオ戦はキック人生20年間の集大成。最後にもう一度、伝えるものを試合で出したい。日本人が誰も勝てないのは悔しいので、ラジャダムナンのベルトを獲りに行く時と同じくらいモチベーションは上がっている」とゲーオ戦について語った。
なお、ゲーオ戦は引退試合と銘打たれていないが、「これが最後のつもりでやります。先のことを考えて勝てる相手ではない」と、石井はこれが最後の試合になることを示唆した。
▼トリプルメインイベント(第10試合)日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
△緑川 創(藤本ジム/日本ウェルター級王者)
ドロー 判定1-1 ※50-49、49-50、48-48
△渡辺健司(伊原道場稲城支部/日本ウェルター級1位/挑戦者)
※緑川が4度目の防衛に成功。
現在7連勝中と絶好調の王者・緑川が4度目の防衛戦を迎えた。挑戦者の渡辺とは過去2勝1分で、戦前の予想は緑川有利だったが……。
1Rはローキックの蹴り合いとなり、後半に渡辺がパンチを出してくると緑川が右クロスカウンターを決める。
2Rもコツコツと右ローを蹴り続ける緑川だが、渡辺がパンチで攻めて来れば負けじと連打を返す。渡辺が出てこないと再び右ロー。
3R、パンチで先手を取るのは渡辺だが、緑川もすぐに打ち返して左ミドルキックにつなぐ。渡辺の手が止まると右ロー。これを繰り返す。
4R、手数が減ってきた渡辺が下がり、緑川が前に出て左右フック、右ロー、左ミドル。しかし後半になると渡辺が右ストレートで打ち合いを挑んで押し気味に。
5Rは両者打ち合いを展開し、前へ出る緑川と迎え撃つ渡辺という図式に。両者のパンチが交錯し、場内は大いに盛り上がる。判定は三者三様のドローとなり、緑川が防衛に成功した。
▼トリプルメインイベント(第9試合)日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○内田雅之(藤本ジム/日本フェザー級王者)
判定2-1 ※49-48、46-49、50-49
●瀬戸口勝也(横須賀太賀/日本フェザー級1位・挑戦者)
※内田が3度目の防衛に成功。
両者はこれが3度目の対戦。2011年12月の初対決は王座決定戦として行われ、内田が勝利してベルトを巻いた。2度目の対決は今年7月で、この時は瀬戸口がパンチでダウンを奪って勝利。1勝1敗で迎える決着戦となった。
1Rから瀬戸口は左右フックで積極的に攻め、内田は左へ回り込みながら右ハイ、左ミドルキック。瀬戸口は踏み込んでフックを決める。
2R、内田の左右ハイキックをスウェーバック(仰け反って蹴りをかわす防御技)でことごとく空を切らせる瀬戸口。そして左右フックで攻める。内田も打ち合って蹴りにつなげる。
3R、内田はジャブを多用して左の蹴り数を増やしていく。瀬戸口は右フックで飛び込んで左右フックを連打。
4R、瀬戸口のパンチを左ミドルで迎え撃つ内田。瀬戸口はその蹴り足をキャッチしてすぐフックを放つ。
5R、左ミドルを蹴り続ける内田に、瀬戸口はフックの連打で応戦。内田もすぐに打ち返し、たびたび打ち合いが見られる。前に出る瀬戸口がフック、アッパーを放つが、内田も左ハイの2連発、さらに右ストレート。
接戦の結果はジャッジのスコアがバラつく形となり、判定2-1で内田が辛くも防衛に成功した。
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