【新日本キック】江幡が世界最初のキック世界王座を獲得
新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 34」
2014年3月9日(日)東京・後楽園ホール
▼ダブルメインイベント(第14試合) WKBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○江幡 塁(伊原道場/前日本バンタム級王者、WKBA世界スーパーバンタム級3位)
KO 2R終了時 ※左ボディブロー
●ブンラーイ・シットナーイガジョン(タイ/WKBA世界スーパーバンタム級5位)
※江幡が新王座に就く。
江幡兄弟の弟・塁がブンラーイとWKBA世界スーパーバンタム級王座決定戦を行う。WKBAは世界初のキックボクシング団体である日本キックボクシング協会が、1976年に世界で最初に創設したキックボクシングの世界タイトル。しばらく休止状態にあったが今回復活した。ブンラーイは86戦72勝(15KO)12敗2分の戦績を持ち、25戦の江幡とは3倍以上のキャリアの差がある。
試合前、キックボクシングの創始者である野口修氏がリングに上がり、挨拶を行った。
1R、江幡が強打のフックから重い左ローを何度も決める。フックが入ると江幡が一気にパンチを連打してブンラーイをロープ際に追い込んだ。
2R、ローを蹴るブンラーイに江幡は顔面前蹴り。左右フックからの左ローに加えて、ワンツーで攻める。さらに左右ローから左右フック、右アッパー。重いローからパンチのコンビネーションが何度も決まるが、ブンラーイは下がらない。
しかし、江幡の左ボディブローからの左フック、もう一発左ボディが突き刺さるとブンラーイはダウンして悶絶。レフェリーがKOを宣告すると同時に、ブンラーイのセコンドからタオルが投入された。
世界王座のベルトを巻いた江幡は、「去年は悔しい思いをしました(ラジャダムナンスタジアムの王座に挑戦してKO負け)。もっと大きな夢に近付くように、ラジャのベルトを獲れるようにもっともっと頑張ります!」と、改めてラジャダムナン王座獲得を宣言した。
試合後の控え室では、「半年ぶりの試合で緊張しましたが、今回は自分の力を存分に出し切るようにしました。以前は盛り上がる試合をしたいと思っていたんですが、ラジャのタイトルマッチを経験し、勝つことが前提でそれに試合内容がついてくると考え方を変えたんです」と、成長することが出来たとコメントした江幡。
「このベルトを持ったからには他団体の王者ともやりたい。もちろんラジャのベルトも狙います。このベルトがゴールではありません」と、今後の抱負を語った。
▼ダブルメインイベント(第13試合) 日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R
○重森陽太(伊原道場稲城支部/日本バンタム級王者)
判定3-0 ※50-45、50-44、50-45
●逸可(いつか/トーエルジム/日本バンタム級3位/挑戦者)
※重森が初防衛に成功。
日本バンタム級王者・重森が同級3位・逸可の挑戦を受けての初防衛戦。重森は10戦無敗のまま王座に就いた18歳で、177cmの長身から繰り出されるストレート、ハイキックを得意とする。対する逸可はローからヒジ打ち、ヒザ蹴りにつなぐムエタイスタイルで、昨年7月に重森と引き分けた。
1R、ワンツーからの右ハイにつなぐ重森に、逸可はコツコツとローを蹴る。重森は強い右ミドルを何度も決めた。
2R、逸可の右フックが決まった次の瞬間、重森が右フックを打ち返してダウンを奪う。逸可は細かい連打で入ってのローで攻めるが、重森は前蹴りで突き放して飛びヒザ蹴り。
3R、右ミドルを蹴る重森の軸足を狙ってローを蹴り返す逸可。蹴りの応酬が繰り広げられたところで、パンチで入ろうとした逸可に重森が右フックを決めて2度目のダウンを奪った。
4R、強い右ローと右ミドルを蹴り続ける重森に、逸可はパンチで飛び込む。逸可の右フックを何度かもらった重森だが、すぐに強い右ミドルを蹴る。
5Rも同様に右フックをヒットさせる逸可に重森が右ミドルを蹴り返す。前へ出て右ミドルを蹴り続ける重森に、逸可は右ローと蹴り足をキャッチしてのパンチで応戦。勝敗は判定に持ち込まれ、重森が大差をつけて初防衛に成功した。
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