【ムエタイ】中学3年生・福田真斗、新ルンピニーで3RKO勝ち
「スック ムエタイルンピニークルックライ」
2014年4月19日(土・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第10試合 106ポンド契約 3分5R
○ナオト・エクシンディコンジム(=福田真斗/キング・ムエ)
KO 3R ※左ボディ
●ヨードワンヘン・ペットパンナライ(タイ)
ムエタイの本場・タイで活躍する選手の育成を目指す「MUAYTHAI WINDY SUPER FIGHT」の代表選手、中学3年生の福田真斗(キング・ムエ)が、2月に新装オープンした新ルンピニースタジアム(ルンピニースタジアム・ラムイントラ)で試合を行った。
日本人として初めて新ルンピニースタジアムのリングに上がった福田の対戦相手はヨードワンヘン。詳細は不明だが、17歳にして顔にはいくつかの傷跡が見られ、歴戦の強者の雰囲気。それでも試合前の賭け率は5-4で福田がリード。ルンピニースタジアムへの参戦は福田自身初めてであるが、過去ラジャダムナンスタジアムや地方興行での活躍がギャンブラーの中でも知られており、「このコンイープン(日本人)の子は強い」という評価が知れ渡っているようだ。
そんなことも意識してか、ヨードワンヘンは第1Rから猛攻を仕掛ける。福田のミドルをキャッチしてパンチを当てると猛然とラッシュ。福田をロープ際に押し込め、パンチの連打。とどめのミドルを放つが福田は冷静にカット。ゆっくりとリズムを取り戻そうとする福田に対し、ボディストレートから攻めたて、またもコーナー際に追い込みパンチのラッシュ!不意を突かれた形で劣勢の第1Rであったが、それでもこのラウンド終了時の賭け率は2-1で福田のリード。福田の実力から後半ひっくり返すであろうという期待感と、ヨードワンヘンのスタミナ切れを予想しての賭け率であろう。
2R、パンチを振るってくるヨードワンヘンに対し、福田のカウンターの左フックが当たり出す。そして首相撲に持ち込むが、ヨードワンヘンは福田がヒザを蹴ってくるタイミングを見計らってコカし技。再三バランスを崩される福田であるが、それでも時折鋭いヒザを蹴り、組み方も良い位置を取って勢いづく。我慢強い福田に対し、徐々にヨードワンヘンの動きが鈍くなる。序盤の猛攻で息が上がっているようだ。このラウンド終了時5-3で福田がなおリード。
そして3R、それまでの戦い方から戦法を変えて離れてジャブやミドルを蹴るヨードワンヘンに対し、福田がその変化を見逃すはずがなかった。ここでこの試合初めて福田が前に出て、得意の左ボディ! この一撃でさらにヨードワンヘンは後退。組んだ態勢でも鋭くヒザを当て、有利を印象付ける。ヨードワンヘンは上手くバランスを崩すなど意地を見せるが、逆に福田にコカされ、ここで一気に賭け率が広がる。立ち上がったところへ福田の強烈な前蹴りで吹っ飛ぶヨードワンヘン。力なく起き上ったところへ福田の渾身の左ボディ! ヨードワンヘンはたまらずダウン、そのまま起き上がることができず福田のKO勝ちとなった。
日本人として初めて新ルンピニースタジアムのリングに上がり、見事KO勝利を飾った福田。ムエタイの戦い方を理解していないと序盤の劣勢で焦ってしまいそうなものであるが、冷静にディフェンスに努め、要所で技を決めていき、重要となる中盤~後半で試合を決めるという我慢強い戦いを見せてくれた。タイ人関係者の間でもこの勝利の評価は高く、「ナオトはここ(ハート)が強い」と絶賛。早速次戦のオファーがあった模様だ。
福田のコメント
「日本人として恥ずかしくない試合をしなければと思っていました。KOで勝てて良かったです!」
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