【ベラトール】元UFCマクドナルド強し、ベテラン強打者を圧倒チョーク葬で初陣飾る
Bellator MMA
『Bellator 179』
2017年5月20日(土・現地時間)イギリス・ロンドン SSEアリーナ・ウェンブリー
▼メインイベント2 第11試合 ウェルター級 5分3R
○ローリー・マクドナルド(カナダ/元KOTCライト級王者)
一本 2R 1分45秒 ※リアネイキッドチョーク
●ポール・デイリー(イギリス/元Cage Rageウェルター級王者)
UFCのトップファイターとして活躍してきたマクドナルドがついにベラトール初陣を迎えた。
2010年から参戦したUFCでは、元ライト級&ウェルター級王者B.J.ペン、後のウェルター級王者タイロン・ウッドリー、ネイト・ディアスといった強豪たちから勝利を上げ、2015年にはタイトルマッチも経験。ウェルター級1位に上り詰めたマクドナルドであったが、昨年6月に当時同級2位のスティーブン・トンプソンとの頂上決戦に敗れると、その2カ月後にベラトール移籍を電撃発表。今回が新天地デビュー戦にして約1年ぶりの実戦となる。
対戦相手のデイリーは地元イギリスのCage Rageで2007年にウェルター級王座を獲得するなど活躍し、UFCやStrikeforceも経験しているベテラン。爆発力のある強打を持ち味としており、これまでに上げた39勝のうち実に29勝がKO・TKOによるものだ。
マクドナルドはこの危険な相手を攻略できるか。試合前のフェイスオフでは、デイリーに対してファイティングポーズを構えて鋭い眼光を放ち、気合いの高さを窺わせた。
1R開始早々に左ジャブを交錯させる両者。マクドナルドは再度の左ジャブからすかさずオーバーハンドの右フックを浴びせ、すぐに片足タックルからテイクダウン。立ち上がろうとするデイリーを上からコントロールしながら、鋭いパンチとヒジを顔面に落とす。マクドナルドの盤石の攻めを前に、デイリーは何もさせてもらえない。
2R、デイリーの飛びヒザ奇襲にも落ち着いてワンツーを合わせるマクドナルド。劣勢のデイリーがパンチで前に出て来たところで、絶妙なタイミングで片足タックルを合わせてテイクダウンに成功。サイドポジションからヒジを落とし、デイリーが半身になるとすかさずマウントからバックに回り込んで首を絞め上げ、タップさせた。
これぞ完勝というべき見事な戦いぶりで、ベラトール初陣を飾ったマクドナルド。試合後にマイクを向けられると、「ここに辿り着くまで本当に長かったと。長いこと実戦から離れることになったが、しっかりと集中するように努めてきたし、これまでの自分を見直してダメなところは改善した。(試合の中では)どんな局面からでも一発は狙うようにした」と振り返った。
さらに、6月のニューヨーク大会でウェルター級タイトルマッチを争う現王者ドゥグラス・リマとロレンツォ・ラーキンに対して、「君たちに言っておきたい。僕がベルトを奪う。そして地獄を見せてやろう」と宣戦布告した。
▼メインイベント1 第10試合 ライトヘビー級 5分3R
○リントン・ヴァッセル(イギリス)
一本 3R 2分28秒 ※肩固め
●リアム・マクゲリー(イギリス/元ベラトール・ライトヘビー級王者)
マクゲリーは2014年にベラトール・ライトヘビー級トーナメントで優勝し、翌年2月には同級王座を獲得した実績を持つ。昨年11月に迎えた2度目の防衛戦で、フィル・デイヴィスに敗れて王座陥落。今年2月の再起戦ではTKO勝ちを収めている。
対するヴァッセルは2014年にタイトル挑戦経験もある実力者。これまでに上げた18勝のうち、KO・TKO勝ちが6回、一本勝ちが8回というフィニッシュ率の高さだ。
1R、鋭いジャブの交換から、マクゲリーは前蹴りとハイで顔面を狙う。ヴァッセルはスイッチを繰り返し、ジャブから伸びのあるストレートを放つ。マクゲリーはパンチの交錯でバランスを崩して転倒。ヴァッセルが上をキープする。
2R、ヴァッセルがタックルで一気に飛び込んでテイクダウンに成功。マウントからサイドを奪う。マクゲリーはハーフガードに戻すが、ヴァッセルは上のポジションをキープしながら肩固めとアームロックを狙う。マクゲリーはシザーズから脱出を図るが、ヴァッセルはこれを潰してヒジを落とすと、再びマウントを奪ってラウンド終了を迎える。
3R、巻き返したいマクゲリーがパンチで前に出て来たところへ、ヴァッセルは上手くタックルを合わせてテイクダウン。すぐにマウントを奪う。ブリッジで脱出を試みるマクゲリーに対し、ヴァッセルは肩固め。マクゲリーは気持ちも折れたか、ここでタップした。
ヴァッセルが元王者に一本勝ち。試合後にマイクを向けられると、フィル・デイビスとライアン・ベイダーの名前を挙げて、対戦をアピールした。
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