【ムエタイ】志朗がルンピニーでKO勝ち、連敗脱出
「スックルンピニームエタイTKOギャットペットスーパーファイト」
2017年12月9日(土・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第6試合 122P(約55kg)契約
〇シロー・ペットギャットペット(志朗/KICK REVOLUTION)
TKO 3R
●センサワーン・カセームフアライ(タイ)
ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(KICK REVOLUTION)がルンピニースタジアムのテレビマッチ『スックルンピニームエタイTKO』に出場した。
志朗はタイでのムエタイに専念するため、名門ギャットペットジムに移籍。以降4戦を消化。はじめの2戦はパンチとローキックの強打を武器に相手をグラつかせるなどして判定勝ちを収めるも、その後の2戦はいずれも判定負け。
今回対戦するセンサワーンはパッタルン県出身の17歳。テレビマッチの常連で首相撲主体の選手として知られている。リング入場時、賭けレートも10-9志朗有利とでており会場からは志朗コールが沸く。ギャンブラー陣営からも期待されていた。
志朗は、初回から高速の右ローで相手の立ち位置を確認するとフェイントからの左ローで奥足も狙った。この志朗の左右ローがほぼ全打決まる。センサワンは前蹴りで距離をとっているが、志朗のローがカットできないのか。
2Rに入り、センサワーンは左右のミドルを繰り出すが、志朗はその間に左右のローをヒットさせ、さらに右ボディーストレートからの左フックを決めた。この2R間だけでもセンサワーンはかなりの数のローを食らっているが、ラウンド終了間際、少し足を引きずっているような素振りを見せる。
ここで勝敗レートも志朗3-1と差が開き、場内席から再び志朗コールが沸いた。場内ギャンブラーも次のラウンド辺りには志朗のTKO勝利を期待したのだろう。
3Rに入り、ここでセンサワーンは大胆に距離を詰めてきた。センサワーンがこれまで大人しかったのは後半戦で首相撲に持ち込み、志朗を潰すためスタミナ温存していたのか。距離を詰めテンカオ(ヒザ蹴り)を刺しヒジも打ち込んできた。
志朗は下がりながらひたすらローを蹴り込むが、センサワーンは志朗のローや大きなパンチを食らいながらもかまわずヒザ蹴りで前進。だが中盤に志朗がセンサワーンの左ミドルに合わせた左フックを当てると、センサワーンはよろめき後退。ここから志朗は一気にパンチラッシュを仕掛け、右ストレートを首元にヒットさせたところでセンサワーンは前のめりに崩れ落ちた。
志朗の最後の右が強烈で意識が飛んだようだ。レフリーは続行不能と判断し、志朗のTKO勝利となった。2連敗からのKO勝ちで志朗にとってはこの上ない嬉しい結果となった。KO勝ちできた事もだが、試合内容では3Rにセンサワーンが組んできてからも一度もコカされることなく、終始自分の打撃につなげられた事は評価できるといえよう。
このKO勝利後に同興行プロモーターであるヒアチュン氏から、年末のテレビマッチ出場要請を告げられ、2連敗の汚名挽回ができた形となった。
志朗は「今回も日本からたくさんの応援ありがとうございました。応援が力になり今回は久しぶりにKOで倒す事が出来ました。これからもムエタイの本場タイで結果を残せるように頑張ります。次も応援よろしくお願いします」
次戦出場は年末のテレビマッチの予定だが、さらにレベルアップした相手との対戦が予測される。
Photo&Text 早田寛 Hiroshi Soda
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