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【シュートボクシング】海人がタップロンをKO、試合後には驚きの告白も

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2018/02/10(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING 2018 act.1」
2018年2月10日(土)東京・後楽園ホール

ヒザ蹴りの連打でタップロンをKOした海人

▼第10試合 メインイベント SB日本スーパーライト級(65.0kg) エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R ※ヒジあり
〇海人(20=TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級王者)
KO 4R 2分36秒 ※ヒザ蹴り
●タップロン・ハーデスワークアウト(35=タイ/ハーデスワークアウトジム/SB世界スーパーライト級2位)

 海人は昨年6月、シュートボクシング(以下SB)世界スーパーライト級王者・鈴木博昭を得意のヒジ打ちで初回TKOに破り、新エースの座に躍り出た。その後も他団体のエース級選手たちを下し、11月にはトーナメントを制してSB日本スーパーライト級王者となった。

 4連勝で勢いに乗る海人の前に今回立ちはだかるムエタイ戦士タップロンは、炸裂音が会場中に響く強烈な右ミドルキックとKO狙いの豪快なパンチで鈴木博昭に3度も勝利、エース候補だったMASAYAもKOで破っているSBキラーだ。海人は26戦目にしてムエタイと初対決。

 1R、ローを蹴りながらジリジリと前へ出る海人。鋭い右ストレートを突き刺す。タップロンもローを蹴りつつ、強い右ミドルを放つ。

 2R、タップロンは強い右フックと左ローをヒットさせる。そこから海人はよく見てローに右ストレートを合わせにいく。左右に構えをスイッチさせながら前へ出る海人。前蹴りをキャッチされるとすかさずバックハンドブローをヒットさせた。

 3Rはパンチでボディを攻めていく海人。タップロンは的確な左ミドルで応戦。時折、両者左右フックで打ち合う場面もあったが、大きな展開はないままこのラウンドも終える。

 4R、海人は飛び込んでの右ヒジをヒットさせ、離れると右ボディストレート。コーナーへタップロンを詰めると右ボディストレートに行くと見せかけての右フックを頭部にヒットさせ、組み付くとヒザ蹴りを連打。これでタップロンがダウンし、立ち上がることが出来ず海人がKO勝ち。

 マイクを持つと「何を言うか忘れてしまいました。とりあえず今年、世界を獲りに行きます。以上です」と、秋に予定されているS-cup世界トーナメント制覇へ向けて雄たけびをあげた。

 試合後のインタビューでは「1R(おそらく2Rだと思われる)に右フックだと思うんですが効いてしまい、そこから記憶がありません。倒したのも全然覚えてないんです」と、衝撃の告白をした海人。

「ボディを攻めて崩していこうと決めて練習していたので、それが無意識で出たのだと思います。練習の成果です」と、練習したことを身体が覚えていて自然に出たのが勝因だと語った。

 


延長戦に突入するも激しい打ち合いを展開した村田(左)と深田(右)

▼第9試合 セミファイナル 59.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R ※ヒジあり
○村田聖明(22=シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●深田一樹(31=龍生塾ファントム道場/SB日本フェザー級王者)
※本戦の判定は50-50、48-49(深田)、49-49

 村田は昨年9月大会で池上孝二とのSB日本スーパーフェザー級王座決定戦を制し、念願のベルトを獲得。現在7連勝と勢いに乗っている。

 対する深田は2016年8月、元貴とSB史上に残る7Rにわたる激闘を制し、SB日本フェザー級王座を獲得。昨年6月には同時二階級制覇を目論んだ内藤大樹の挑戦を退け、王座初防衛に成功している。

 両者は2015年12月に対戦し、当時7戦無敗だった村田からダウンを奪った深田が判定勝ちし、村田に初黒星を付けている。2年2カ月ぶりの再戦で村田はリベンジなるか。

 1R、サウスポーの深田は左ミドルを蹴って様子を見る。村田も様子見だったが、接近するとヒジを打ち、深田もヒジを打ち返す。

 2R、深田は大きく踏み込んでの左ストレート、右フックを一発当てては組み付く。村田がヒジを打つと深田も打ち返す。離れるたびにファーストコンタクトの場面で深田がヒットを奪う展開。

 3R、村田が右ストレートをヒットさせるが、深田の右ヒジで村田は鼻から大量出血。接近戦でのヒジの打ち合い、離れてお互いにストレートを当てていき、お互い譲らない戦いが続く。

 4R、深田は左フックを一発放っては組み付き、ヒジを叩きつける。村田もヒジを打ち返すが後手に回っている印象。

 5R、序盤の打ち合いで深田が左右フックをヒットさせる。村田が右ストレートを打ち返すと深田はヒジ。村田の右ミドルには深田が組み付いてヒザ蹴りを返す。終盤には深田が投げを狙うが失敗。

 判定はジャッジ1名が深田を支持したが、2名がドローで延長戦へ。両者いきなりパンチで打ち合うと、村田は右ミドルを確実に当てていく。深田は左フックを出すが、徐々に手数で村田が上回り始める。延長Rの判定は3-0で村田が接戦を制した。

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