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【ベラトール】元王者コレシュコフが衝撃フィニッシュで健在アピール

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2018/07/15(日)UP

コレシュコフ(奥)が得意の蹴りで序盤から積極的に攻めた

Bellator MMA
「Bellator 203」
2018年7月14日(土・現地時間)イタリア・ローマ イル・セントラーレ・リブ・ローマ
Photo by Bellator/Lucas Noonan

▼ウェルター級 5分3R
○アンドレイ・コレシュコフ(27=ロシア/元Bellator MMAウェルター級王者)
KO 1R 1分06秒
●ヴァソ・バコチェビッチ(28=モンテネグロ)

 コレシュコフは2012年と2014年の2度、『Bellator MMA』のウェルター級トーナメントで優勝。2015年7月にはドゥグラス・リマに判定勝ちを収め、Bellator MMAウェルター級王座の初戴冠を果たした。2016年11月に迎えた2度目の防衛戦でリマにリベンジを許して王座を失ったが、昨年8月の再起戦では強豪チディ・ヌジョクアニに1RKO勝ちを収め、復活の狼煙を上げている。

 対するバコチェビッチはヨーロッパ諸国のさまざまな大会で試合を重ね、ポーランドのビッグマッチ『KSW』にも参戦経験を持つ。戦績は33勝17敗1ノーコンテストで現在7連勝中。今回がBellator MMAデビュー戦だ。

コレシュコフ(手前)のバックスピンキックがバコチェビッチ(奥)の腹を見事に捉えた

 1R、リーチで大きく勝るコレシュコフが序盤から積極的に間合いを詰めて左右ハイを放つと、バコチェビッチもケージ内を変則的に動き回りながらバックハンドブローやバックスピンキックといった回転系の技を返す。

 両者がいったん落ち着いたところで、コレシュコフは再びジリジリとにじり寄り、フェイントからお返しと言わんばかりに渾身のバックスピンキック。これが見事にバコチェビッチの腹を捉えた。バコチェビッチは倒れ込んだまま動けなくなり、コレシュコフが衝撃の秒殺KO勝利で健在ぶりを示した。


至近距離からのパンチで畳み掛けるパトリシオ(左)

▼メインイベント フェザー級タイトルマッチ 5分5R
○パトリシオ・ピットブル(31=ブラジル/Bellator MMAフェザー級王者)
判定2-1 ※49-46、47-48、48-47
●ダニエル・ヴァイチャル(33=ドイツ/元M-1 Globalライト級王者/挑戦者)
※パトリシオが初防衛に成功。

 パトリシオは26勝4敗の戦績を誇る『Bellator MMA』の人気ファイター。2014年9月に同団体のフェザー級王座を初戴冠し、翌年11月に3度目の防衛に失敗して一度王座を失ったが、昨年4月にダニエル・ストラウスから一本勝ちを収めてリベンジ&王座奪還を果たした。2度目の戴冠後、今回が初防衛戦となる。

 対するヴァイチャルもこれまでに39勝9敗の好戦績を収め、2011年11月にロシア最高峰の『M-1 Global』でライト級王座を獲得した実績を持つ。Bellator MMAには2014年2月から参戦し、翌年6月にはフェザー級王座に挑戦。この時、ヴァイチャルを迎え撃った王者がパトリシオであった。

 その初対決では、ヴァイチャルにあわやKO寸前にまで追い込まれたパトリシオが、カウンターの左フック一撃で試合を引っくり返し、2R32秒で大逆転のKO勝ち、2度目の王座防衛に成功した。ヴァイチャルは今回がBellator MMAで第10戦目となるが、現在までのところパトリシオ戦が唯一の黒星だ。ヴァイチャルは雪辱を晴らすとともに、悲願の王座獲得なるか。

 1Rは互いに相手の出方をうかがう時間が続いた。時おりヴァイチャルが右ロー、パトリシオが右ストレートやバックスピンキックを繰り出すが、両者ともヒットさせることはできない。コンタクトの少ないラウンドとなった。

 しかし、2Rに入るとパトリシオが回転の速い左右フックを連打し、一気に勝負を決めに出る。これを効かされたヴァイチャルは足下をふらつかせながら何とか組みつくがテイクダウンを許してしまう。何とかスタンドに戻っても、ヴァイチャルはパトリシオの右ローを受けて転倒するなど苦しい展開となった。

 3R、劣勢のヴァイチャルであったが、早々にパトリシオの右ローをキャッチしてテイクダウンに成功。パトリシオが立ち上がろうとしたところで、ヴァイチャルはチョークに捕らえて一気に絞め上げる。パトリシオは苦しそうな表情になるが、ケージを蹴って何とか脱出した。
 
 4Rは再びパトリシオが打撃戦から主導権を奪い返す。パトリシオに左右フックと右ローを効かされたヴァイチャルはダウン気味に転倒。パトリシオはマウントを奪う場面もあったが、自ら立ち上がってスタンド勝負を要求する。

 5Rも一矢報いたいヴァイチャルがタックルと打撃で仕掛けるが、パトリシオは最後までこれをかわし続けて逃げ切った。勝敗の行方は判定に持ち込まれ、パトリシオが2-1のスプリットで勝利し、初防衛に成功。ヴァイチャルは最後まで食らいつこうとしたが、打撃戦の劣勢を覆すことができずに返り討ちとなった。

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