【UFC】“人類最強”決定戦は王者ガヌーが初V、進化したグラウンド技術でガーヌを下す
WME-IMG
『UFC 270』
1月23日(日・日本時間)米国カリフォルニア州アナハイム /ホンダ・センター
▼UFCヘビー級タイトルマッチ
〇フランシス・ガヌー(カメルーン/正規王者)
判定3-0 ※48-47×2、49-46
●シリル・ガーヌ(フランス/暫定王者)
※ガヌーが初防衛に成功
正規王者ガヌーはけた外れのパンチ力を武器にKOを量産し、昨年3月、以前敗れたスティぺ・ミオシッチにKOでリベンジを果たし新王者に。現在5連続KO勝利中で、これまで挙げた勝利も全てKOか一本とフィニッシュしている。
対する暫定王者ガーヌは10戦全勝の戦績を誇りUFCでも7連勝。KO、一本、判定と、どのパターンでも勝利できるオールラウンドファイターだ。
両者は、フランス名門ジムのMMAファクトリーで汗を流していた仲。元同門とあって、因縁の対決とも言われている。ガヌーとガーヌ、果たして、人類最強の王者の称号は、どちらに。
1R、左右に軽やかなステップからタックルはガーヌ。ガヌーは受け止めるとヒザを出す。プレッシャーをかけてフックを振り回すガヌーに対し、ガーヌはスイッチを繰り返し、ジャブ、前蹴りと長い攻撃を刺していく。終盤はケージ際で組みの展開、両者ゆずらずグラウンドの展開にはならず。
2R、ガードを下げ、リラックスした体勢からジャブやキックでペースを握るガーヌ。ガヌーは一発を狙うがその分手数が出ない。
3R、ステップを使ってガヌーのプレッシャーを回避するガーヌ。しかしガーヌが前蹴りに来たタイミングでガヌーが蹴り足を持ち上げるようにしてテイクダウン、サイドポジションに付くと逃げて来たガーヌのバックに回りパウンドを打つ。しかしガーヌも向き直り立ち上がる。スタンドになるとガヌーが前へ出る。パンチを振るとさらにタックル、再びテイクダウンを奪う。
4R、相手のパンチが届かない安全圏を保ちコツコツ蹴りを当てるガーヌ。しかしガヌーが一気に距離を詰めテイクダウンに成功。グラウンドでコントロールしつつ、その合間にパウンドを当てていく。ガーヌも立とうとするがガヌーはしつこく追って密着し立たせない。
5R、これまで遠い距離で戦ってきたガーヌだが、劣勢と見て前へ出る。ジャブからストレート、さらにタックルでテイクダウンを奪う。しかしガヌーは落ち着いて下から作り直すとスイープして上を取り返す。ガーヌが下からヒールフックを仕掛けるが、ガヌーはこれを強引にエスケープしガッチリと抑え込みポジションキープに徹する。
逆転を狙って立ちたいガーヌ、だがガヌーはさせない。最後までガヌーがトップをキープして試合終了。判定は3-0でガヌー。強打だけでなく、着実なグラウンド技術という新たな一面も見せ、ガヌーが初防衛に成功、王座統一を果たした。
試合後マイクを向けられたガヌーは、「前十字靭帯をケガするアクシデントもあった」と試合前の負傷を明かしながらもしっかりと調整をしてオクタゴンに上がったと話し、「レスリングのコーチ、柔術のコーチにグラウンドを叩き込んでもらった」とグラウンドテクニックの向上について語った。
▶︎次ページは【フォト&動画】人類最強決定戦、ガヌーが強烈なテイクダウン!
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