ロマチェンコが王座返り咲き、カンボソスに悶絶KO勝利!
5月12日(日/日本時間)オーストラリア・パースにてプロボクシング[IBF世界ライト級王座決定戦]が行われ、五輪連覇&3階級制覇王者で現IBF3位のワシル・ロマチェンコ(36=ウクライナ)が、元ライト級3団体統一王者ジョージ・カンボソス・ジュニア(30=オーストラリア)に11R、2分49秒、左ボディで悶絶ダウンを奪い、セコンドタオル投入でTKO勝利した。
1Rは互いに様子を伺うが、ロマチェンコが圧力をかけて手数、2R以降も圧力をかけるロマチェンコは、サウスポーの右ジャブから左ストレートを上から叩き込み、後半も連打でロープ際に追い込むなど完全にロマチェンコのペースに。
以降、カンボソスが攻めるシーンもあるが、ロマチェンコにかわされる。さらに攻めに対しバックステップして左を打ち込むロマチェンコ。そして左アッパー、ロマチェンコステップで回りながらフックを打ち込むなど上手さを見せる。
5R、ロマチェンコの連打から左フックでバランスを崩すカンボソス。
しかし6R、ロマチェンコが前に出たところに左フックをヒットさせたカンボソス、それを機に攻めていきボディもヒットさせ追い上げを見せるが、それ以上は当てさせなかったロマチェンコ。
7Rにはカンボソスの顔は赤く腫れ上がってダメージが大きいようで、8Rには左ストレート、左フックが次々とヒットし、カンボソスは左目あたりをカットする。
そして11R、ロマチェンコのパンチを次々ともらうカンボソス。さらに左ストレートで倒れたカンボソスだったが、スリップ判定に。かなりダメージが蓄積しているようだ。
再開後、すぐ左ボディでダウンを奪ったロマチェンコ。しばらくして立ち上がったが、さらに再び左ボディ連打でカンボソスがダウンするとセコンドがタオルを投入。レフェリーがストップしロマチェンコがTKO勝利した。
ロマチェンコは試合後、マイクで「また世界チャンピオンになれた。父に捧げる世界チャンピオンだ。父がここまで育ててくれた。(今後については)また母国に帰って家族と共に過ごしたい」とセコンドの父に感謝した。父はボクシングをやりたいという小学生のロマチェンコにまずダンスを習わせ、独特のステップを身につけさせた名トレーナーだ。
対して、母国開催で敗れたカンボソスは「今日は強敵だった、彼は歴史に残るボクサーだ。ゲームプランを組み立ててきたができなかった。本当にやれることは全部やった」とロマチェンコを称えた。
ロマチェンコはこの勝利で18勝(12KO)3敗、カンボソス 21勝(10KO)3敗となった。
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