【ONE】プラジャンチャイ、前王者ディベラに逆転勝利!キック&ムエタイの2競技を制覇
6月28日にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催された格闘技イベント『ONE Friday Fights 68』のストロー級キックボクシング世界王座決定戦にて、プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)がジョナサン・ディベラ(イタリア)に判定3-0の勝利。新王者に輝き、キックとムエタイの2競技を制覇した。
プラジャンチャイは、ムエタイの2大殿堂ルンピニーとラジャダムナンの王座に輝いた若き実力者。21年にサムエーを下しONEストロー級ムエタイ王者となったが、22年5月の初防衛戦で、ジョセフ・ラシリにTKO負けし王座陥落。その後、暫定王座を獲得すると、昨年12月の統一王座決定戦で、因縁のラシリを初回KOで下し、統一王者に輝いた。
対するディベラはキックボクシング12戦全勝、プロボクシング2戦全勝とパーフェクトレコードを持つ実力者。22年10月のONE初参戦でストロー級キックボクシング王座決定戦へ挑みジャン・ペイメンにダウンを奪う勝利。新王者となり、昨年10月にダニエル・ウィリアムスを下し、初防衛に成功した。
両者は当初、4月に対戦する予定だったが、ディベラが直前の体調不良で欠場。そのため、王座は空位となり、今回は王座決定戦という形となった。
1R、強い圧力で前進するディベラ。鋭いジャブを軸にスピーディーなパンチコンビネーションでプラジャンチャイを下がらせる。
2Rもディベラが卓越したパンチコンビネーションで攻勢。対するプラジャンチャイはしっかりとディフェンスをしながら、時折ローやヒザ蹴りを出すなど、反撃の機会をうかがう。
3R、右ミドルを連発しながら前に出るプラジャンチャイ。対するディベラはジャブ、ボディをヒットさせるが、プラジャンチャイの右ミドルが繰り返しヒットし、ディベラの左腕にダメージを与えた印象。
4R、プラジャンチャイがディベラの前に出るタイミングに合わせ、前蹴り、ボディへのヒザ蹴りを当て主導権。ディベラのパンチの数が減る。
5Rもプラジャンチャイが右ミドル、ボディへのヒザ蹴りが火を吹く。ディベラは前に出るも、前半のような手数はない。
判定3-0でプラジャンチャイが勝利。前半はディベラのパンチに苦戦したものの、見事な逆転劇を披露した。
『ONE Friday Fights 68』
6月28日タイ・バンコク ルンピニー・スタジアム
▼ストロー級キックボクシング世界王座決定戦
○プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)
判定3-0
●ジョナサン・ディベラ(イタリア)
※プラジャンチャイが新王者に
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