【月間ベストファイター・9月】ダウン応酬の1R KO勝利、森岡悠樹がKNOCK OUT2冠を達成!その”破壊力”の秘密を明かす
■いきなりダウン応酬の激闘!”打たれ強さ”の秘密も
相手の福田は26歳で、戦績は6勝(4KO)3敗1分である。身長は176cmで、この階級では長身だ。175cmの森岡とは体格も近い。
森岡は福田について「特に気をつけていたのは右ストレート、カーフキック、飛びヒザ。ただ、全局面で自分が負けるイメージはなかった」と、自信を持って臨んだという。
試合の立ち上がりは、福田がカーフキックや前蹴りを放つ。しかし森岡は構わず前に出て、ワンツーを連打。開始45秒に、針の穴を通すような鋭い右ストレートで先制ダウンを奪った。
森岡は「ここまでは理想通り。ジャブから最後の右ストレートにしっかりつなげた」と振り返る。
しかし再開後、森岡が怒涛の連打で攻めると、下がる福田が左フックからの右フック! クリーンヒットし、今度は森岡がダウンした。ダウンの応酬、まさに“森岡劇場”である。
森岡は、相手の左フックの打ち終わりに「腕を絡められ、そのままガードできなくて食らった。相手は狙っていたのかな。うまいことやられた」と語る。
試合の解説陣は「これはやばい」「ダメージは森岡選手のほうがある」と叫んでいたが、森岡自身は「ダメージはなかった」とのこと。続けて「普段から倒れ方が派手だが、逆にそれがダメージを逃しているのかも」と、力まず倒れることでダメージが軽減している可能性があるという。
立ち上がった森岡は、またもワンツーで攻め入るも、相手の左でぐらつく場面も。これも森岡は「自分でもわからないけど、変にふらついてみたり。無意識に体ごと、ダメージを逃しているのかなというのはある」と、やはり“脱力”が打たれ強さの鍵なのかもしれない。
■打ち合いの中での”倒し方”「相手にパンチを出させている」
打ち合いが続き、森岡が前へ出てワンツー、フックも要所で当てる。相手は飛びヒザ、カーフで応戦も、前に出るのは森岡だ。
激しい打ち合いに見えるが、森岡は「打ち合いの中では、自分が相手に(パンチを)出させている」と言う。
やり方として「圧力をかけると、相手もどうしても、(自分もパンチを)出さないと怖いとなる」と相手からわざと攻撃を引き出すとのこと。
そして、森岡はボディヒザから、ロープに詰めて連打。相手も苦しげに右フックを出すが、この瞬間!相手の右にかぶせ、森岡は”伝家の宝刀”右ストレートで貫く!
相手は崩れ、立ち上がれなかった。
森岡は「打ち合いの中で倒すことは、実はあまり無い。パンチも、倒す時よりも力が入っていない。そして穴が開いた時に『ここだ』とドン!と狙う」と語る。
まさに“穴が開いた”瞬間、森岡は右の素早いストレートを差し込み、決着をつけた。
“打ち合い”、“激闘”と言われる中にも、森岡には冷徹なスタイルがあった。
■右ストレートの強さの秘密
森岡はこの右ストレートで、今まで何度もダウンを奪取し、KO勝利を重ねてきた。この右ストレートの強さはどこにあるのか。
まず、打ち合いの中で倒すことについて、森岡は「自分の中で、何か(右ストレートにつなげる)コンビネーションがあるわけでもない」としながら、「自分が10年間やってきたミット練習は、本当に一発一発全力で打つのみ。蹴りも一発ドーン! パンチも一発ドーン! その練習しかしていない」と、威力を磨き続けてきたという。
“拳が硬い”と言われることが多い森岡だが、ミットやサンドバッグ練習で気をつけていることがある。
森岡は拳を握り、人差し指と中指の拳骨(第3関節)を示しながら「この2本だけを当てる。どの角度から当てても、手首が絶対に曲がらないようにする。手首がまっすぐだからこそ、力が逃げない」と、当てる箇所と角度には「本当に気をつける」という。常にピンポイントで当てているため、この10年、拳の皮は剥けたことがないとのことだ。
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