第41回 リオンをKO、鈴木博昭の時代はもうすぐそこまで来ている! の巻
打撃のスペシャリストである筆者が、最新の試合を題材に打撃技術を分析していく連載コラム。今回は4月13日に行われた『SHOOT BOXING2012~Road to S-cup~act.2』の鈴木博昭vsリオン武を分析。修斗からの最強の挑戦者リオンを、KOで撃破した鈴木の可能性を筆者が絶賛する。その理由とは?
■鈴木のハイキックの威力は想像以上のものだった
シュートボクシングの日本人エース、宍戸大樹に巧妙なインサイドワークと投げを融合させた技術で勝利した、難敵リオンに鈴木がどの様に戦うのか? どう挑むのか? に注目が集まった先日のシュートボクシング大会。
オーソドックスとサウスポーが対した場合、上背、リーチ、スピードの3点に勝るものが試合の主導権を握ることが多い。しかし、鈴木は上背、 リーチで劣るもののスピードはリオン以上のものを持ち合わせ、さらにリーチ差を抑制するロングレンジからの蹴り技、特にハイキックに抜群の切れ味があるた め、鈴木に体格差等によるハンディは一切 感じられなかった。
近年、打撃の顔面あり試合ではハイキックを試合で使える選手が激減している中で、ハイキックでも試合を作れるのは国内では鈴木と城戸康裕の2人しかいない。
チーム吉鷹に出稽古に来た際は、必ず自分のミット練習を志願するため、幾多のラウンドもミットトレーニングに付き合うのだが、ハイキックの威力たるや想像以上のものだったと記憶している。
なにしろ自分の腕がミットがあっても壊されそうになる程だ。このハイキックは左右ともに威力があり、バランス力も優れているため蹴る箇所にブレが一切ない。
しかも、相手のパンチの引き戻し際、もしくはローキックに対して合わしてくるので、こちらのオフェンス動作への移行を容易にさせてくれない(チーム吉鷹内のスパーリングにおいて数人がこのハイキックのカウンターの餌食になっている)。 ・・・
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吉鷹弘の「打撃」研究室 第41回 内容 |
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