【ボクシング】比嘉大吾が沖縄でV2。15連続KOで日本記録に並ぶ
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」
2018年2月4日(日)沖縄県立武道館
▼メインイベント WBC世界フライ級タイトルマッチ 3分12R
○比嘉大吾(22=白井・具志堅ジム)
KO 1R2分32秒 ※右ボディストレート
●モイセス・フエンテス(30=メキシコ/同級9位)
沖縄が歓喜に揺れた。比嘉が故郷で師匠・具志堅用高の無念を37年ぶりに晴らしたのだ。
1981年、14度目の防衛戦を沖縄で戦った具志堅は無念のKOで敗れて引退した。今回、弟子の比嘉はプロデビュー後、初の沖縄凱旋試合で、プレッシャーをはねのけ、元二階級制覇の挑戦者・フエンテスを1Rでマットに叩き伏せた。そして同じ沖縄出身である浜田剛史が持つ15連続KOという日本記録にも並んだ。
試合前に「1RからKOを狙っていく」と宣言した通り、比嘉は開始のゴングと同時に前に出て、果敢に攻めていった。互いにジャブを出し合った後、挑戦者フエンテスの打ちおろしの右が王者・比嘉の顔面をかすめる。
フエンテスはボディアッパーや左フックを繰り出すが、比嘉もジャブや左フックで応戦。挑戦者がボディを入れると、王者も強烈な左ボディを叩き込む。
そして王者の左で挑戦者がグラつくと、さらに連打。右フック、左アッパーを叩き込み、猛連打を続ける。
フエンテスも打ち返そうとするが、比嘉はバックステップでかわし、再び飛び込むと比嘉のパンチの嵐。
最後は左ボディ、左アッパー、右のボディストレートのコンビネーションを叩き込んで、挑戦者をマットに沈め、10カウントでレフェリーが試合を止めた。
みごと勝利した比嘉はリング内でマイクを向けられると、「ありがとうございまーす! 皆さん、高いお金を払って1Rで終わり、スミマセン!」と満場のファンに”早すぎるKO勝利”を詫びた。しかし観客は大歓声で応える。
「地元で試合できるのが一番嬉しいです!」と比嘉が言うと、大きな”大吾コール”が湧き起こった。
さらに「『倒して勝つ』って言って試合に臨んだんで、(予告通り倒せた自分は)カッコいいな、と思いますね」と自賛し、お茶目ぶりを発揮。こういうところも比嘉の魅力である。
フエンテスのパンチをもらったことについては、「相手のパンチが一発入ったんですけど、倒れるパンチじゃなかった。(自分は)打たれ強いです。子供の頃からお父さんに愛情で殴られてたんで、お父さんに感謝です」と言って笑いを取った。
15連続KOで浜田剛史の日本記録に並んだ感想を聞かれると、「偉大な沖縄の先輩・浜田さんに並べて嬉しいです!」と叫んだ。
自らの連続KO記録に並んだ比嘉の試合を放送席で見ていた浜田氏も「沖縄から本物が出てきました。16連続KOも行けるでしょう」と、自分の記録を打ち破る16連続KOを、沖縄の”後輩”に期待した。
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