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【NJKF】テヨンとTOMONORIがWBCムエタイ・インターナショナル王座獲得

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2016/07/23(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2016 5th」
2016年7月23日(土)東京・ディファ有明

マティアス(左)のローに苦戦しながらも僅差の判定勝ちを収めたテヨン(右)

▼第6試合 ダブルメインイベント WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーライト級王座決定戦 3分5R
○テヨン(キングジム/WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者)
判定2-1 ※49-48、48-49、49-48
●マティアス・セブン・ムエタイ(イタリア/Mathias 7 MuayThai/元WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーフェザー級王者、元WPMF世界ライト級王者)
※テヨンが王座に就く。

 18勝のうち15勝がKOという破壊力を誇るテヨンが、WBCムエタイ・インターナショナル王座獲得に挑んだ。対するマティアスは現在タイのセブン・ムエタイジムでトレーニングを積んでおり、これまでの戦績は69戦43勝(14KO)21敗5分。

 WBCムエタイでは2013年にスーパーフェザー級でインターナショナル王座に就いており、同年にはWPMF世界ライト級王座も獲得。現在WBCムエタイ世界11位の強豪だ。

 1R、テヨンは左右ローをしっかり当てていく。左フックからの右ローがクリーンヒットすると、マティアスは自分の足を叩いて“もっと蹴ってこい”と挑発する。

 2R、マティアスが蹴ってくると必ずローを蹴り返すテヨン。探りを入れるように左フックも放つ。マティアスは左ミドル、右ローを蹴るがテヨンの蹴り返しの方が強い。

 3R、テヨンのパンチに強い左ミドル、右ローを合わせに来たマティアス。テヨンはパンチの数を増やしていく。しかし、マティアスの顔面ブロックは固く、テヨンは左ボディブローと左右ローを当てにいく。両者アグレッシブにローを蹴り合う。

 4R、マティアスの強い左ミドル&右ローにテヨンはパンチを連打。マティアスはヒジで応戦する。テヨンもヒジを打ち返す。

 一気に試合が動き出し、テヨンがパンチで攻め込むがマティアスはがっちりとブロックして右ローを返した。

 5Rもマティアスはテヨンのパンチをブロックして強い右ローを蹴る。これにテヨンの体が揺らぐ。マティアスはさらに左ミドル。テヨンのパンチがなかなか当たらず、逆にローの連打を受け、左ミドルで大きくバランスを崩してしまう。

 左ミドル、右ローを次々とヒットさせて勝ち誇るマティアス。テヨンのパンチはついにマティアスのブロックを突き破ることが出来なかった。

 判定は2-1と割れ、勝者はテヨン。しかし、納得がいかない表情で首を横に振ったテヨンはマティアスの手を上げ、健闘を称えた。

 テヨンは勝利者インタビューを受けたが「正直、今の気持ちは勝ったとは思っていません。マティアス選手は今までにない戦い方で内容は負けていたと思います。判定は勝ちになっていますが、そうじゃないなっていうのが正直な感想です。反省するところが多いです。(ベルトは)一時的に巻いているってだけで、マティアス選手は凄く強くて勝者だと思ったので、申し訳ない気持ちで巻いているのが正直な気持ちです」と、笑顔はなかった。

 試合後のインタビューでも反省しきりで、「マティアス選手はパンチを使わずにガードに徹して、左ミドルと右ローを絶対に当てることに徹していました。3Rくらいからローが効いて踏み込めなくなって行けなかった」とマティアスの戦術にしてやられたとし、「ベルトを巻いているのは僕ですが、勝ったのは僕じゃない。出直します」と、自分はまだ真のチャンピオンではないと強調した。

●テヨンのKO試合動画
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パンチでダウンを奪い、3度目の正直でWBCインター王座を獲得したTOMONORI(右)

▼第5試合 ダブルメインイベント WBCムエタイ・インターナショナル・フライ級王座決定戦 3分5R
○TOMONORI(OGUNI-GYM/WBCムエタイ日本統一フライ級初代王者)
判定3-0 ※49-47、49-47、50-47
●シャリー・シティバ (ベラルーシ/WAKO 2013 世界王者)
※TOMONORIが王座に就く。

 TOMONORIはWBCムエタイ・インターナショナル王座決定戦に2度挑んだが、いずれも獲得ならず。今回が3度目の挑戦となる。対するシティバは103戦83勝の豊富なアマ戦績を持ち、プロでは16戦を行い11勝を上げている。

 1Rはローを蹴っていくTOMONORI。左フック、左ミドルもクリーンヒット。シティバはこれといった攻撃が見られなかった。

 2R、シティバが左右フックで入ってくるところに左フックを合わせるTOMONORI。飛びヒザ蹴りも繰り出す。シティバのパンチ、ローはバックステップでかわしていき、無理に打ち合わない。そしてラウンド終了間際、シティバが入ってきたところへ左フックをタイミングよく合わせ、ダウンを奪う。

 3RもTOMONORIはシティバが攻撃を出すとバックステップでかわし、入り込んでくるところへの左フックを狙う。左縦ヒジでのカットに成功し、ドクターチェックも。手数は少ないながらバックキックもヒットさせて優勢を保つ。

 4R、シティバのロー、パンチをバックステップ&回り込みでかわし、時折パンチ&ローを蹴るTOMONORI。シティバは攻撃を当てるチャンスがほとんどない。

 5R、前蹴りを多用してこれを当てるシティバだが、次の攻撃につながらない。TOMONORIはバックステップ&回り込みを続けてシティバに見せ場を与えず、時折ハイキックやローを蹴るのみ。

 判定では2Rにダウンを奪ったTOMONORIが勝利。手を上げられるとTOMONORIはグローブで目を覆い、嬉し泣きした。

 悲願だったWBCムエタイ・インターナショナル王座を手にしたTOMONORIは、「僕の試合を初めて見た人はくそつまらないと思ったかもしれませんが、このベルトが何が何でも欲しかったので今日は勝ちに徹しました」と語った。

【試合動画】TOMONORIがTKO勝ちでWBC日本王座2階級制覇

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