【GLORY】ザカリアが多彩な技でグランダーに完勝
▼メインイベント フェザー級タイトルマッチ 3分3R
○ロビン・ファン・ロスマレン(27=オランダ/GLORYフェザー級王者)
判定5-0 ※48-47、48-47、48-47、49-46、49-46
●セルゲイ・アダムチャック(27=ウクライナ/GLORYフェザー級1位/挑戦者)
ロスマレンはIT’S SHOWTIME時代にアンディ・サワーとアルトゥール・キシェンコを破り、GLORYでは初の二階級制覇を達成した欧州キック界の大物だ。2014年11月にGLORYライト級王座を獲得し、2度目の防衛戦では-70kg級世界最強の呼び声も高いシッティチャイ・シッソンピーノンに勝利。昨年6月の3度目の防衛戦で、シッティチャイにリベンジを許し、同王座から陥落した。
だが、続く10月には階級を落としてフェザー級王座に挑戦。ガブリエル・バーガにTKO勝ちを収めて王座を奪取し、ライト級に続く二階級目のベルトを腰に巻いた。その後、同王座は2度の防衛に成功し、今回が3度目の防衛戦となる。
対するアダムチャックは元GLORYフェザー級王者の実績の持ち主だ。2015年7月に新生K-1の-70kg初代王座決定トーナメント・リザーブファイトに出場したこともある(秋元和也に判定勝ち)。同年11月のGLORYフェザー級タイトルマッチでバーガを破り、王座奪取に成功。だが、2度目の防衛戦でバーガにリベンジを許し、王座から陥落している。
1R、序盤からパワフルな左右フックを振るい向かって来るロスマレンに対し、サウスポーに構えるアダムチャックは、足を使ってリングを回りながらフックやローを返す。
2R、アダムチャックは細かい右のジャブや左右ストレートで前進し、ヒザ蹴りを突き刺す。だが、ロスマレンもプレッシャーを緩めることなく、なおも強烈な左右フックを放ち、そこから強烈な右のローとミドルにつなげる。
3Rに入ると、ロスマレンがさらに顔面とボディにフックを叩き込み、アダムチャックはたびたびコーナーに追い込まれるように。アダムチャックは被弾すると、ニヤリと笑みを浮かべる場面も。
4R、やや攻めが単調になってきたロスマレン。アダムチャックは再びリングを左右に回りながらロスマレンのフックを搔い潜り、タイミング良く顔面に左右フック、ボディにヒザ蹴りやストレートを突き刺して離れる。
5R、手数は落ちたが前に出てプレッシャーをかけるロスマレンに対し、アダムチャックは終盤に豪快なローリングサンダー(胴回し回転蹴り)。これで一瞬動きが止まったロスマレンは、直後にアダムチャックのパンチ連打を受けてガード一辺倒に。アダムチャックがさらにもう一発、ローリングサンダーを放ったところで試合終了のゴングが鳴った。
拳を上に突き上げて勝利をアピールする両者。ロスマレンは左目の下が腫れ、鼻からは血を流しているのに対し、アダムチャックの顔には傷ひとつ無い。対照的な姿となったが、判定の結果はロスマレンがジャッジ5名全員の支持を受けて勝利した。
結果がアナウンスされると、アダムチャックは不満気な表情を浮かべ、すぐにリングを去った。
一方、防衛に成功したロスマレンは、翌日が28歳の誕生日。マイクを向けられると、「良い気分だ。(チームで)良い戦略を立てていたし、もう少し攻撃的にいけるところもあったかもしれないが、やるべきことはやれたと思う。(5Rの展開については)効いてはいなかったが、相手も何度か巧くヒットさせていた。でも、これはキックボクシングの試合だからね。(誕生日は)友人たちとピザとビールで過ごすよ」と笑顔でコメントを述べた。
PHOTOS(C)James Law, GLORY Sports International
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