【連載】ブッカーKの格闘技の裏側 第4回 ヴァンダレイ・シウバとの再会で思い出すあのこと
■選手をそそのかす、いかがわしい人間たち
2007年4月8日に『PRIDE』が終わってから6年と数カ月ぶりにヴァンダコ(ヴァンダレイ・シウバの愛称)と会った。PRIDEがZuffaに買い取ってもらうことになった時に榊原はこれまでと何も変わらないと大嘘を吐いたが、色んな変化が起こって当たり前。大きく変わったのは市場がアメリカに移り、選手たちの意識がどんどん変わって行ってしまったことだ。
色んな人間が格闘技ビジネスというものの中にマネーを求めてやってくる。いかがわしいマネージメントビジネスをやろうとする者たち、エージェントをやろうとする者たちが増えて来たのもこの頃だ。
ヴァンダコも新規のUFCとの契約はCHUTE BOXE(シュートボクセ・アカデミー)の選手としてフジマー(会長)が行っていたし、ショーグンもそうだった。しかし、ブラジルからアメリカの格闘技ウェブサイト等に記事を書いていた人間らが選手をそそのかし、マネージメント等に口を出す様になり、チームから出て行き、ついにそういういかがわしい人間たちがマネージャーになった。
結局今はそういうマネージャーとは手を切り、他の人物がマネージャーをしていたりする。そして、そういういかがわしい人物たちは次の獲物を獲得。裏側は結構こういうものが多い。ヴァンダコは名前が売れていたしスターだったので、昔っからこの様な誘惑が多かった。
よくフジマーから相談されたり話し合ったりしたことがあった。ヴァンダコはCHUTE BOXEにいた後半はフィジカルトレーナーと自宅での練習が多くなっていた。トレーナーは家族でヴァンダコの家に住み込むほどだった。
そのトレーナーはヴァンダコがラスベガスへ移り住んでからもずっと一緒だった。私はヴァンダコの性格の良い所も悪い所もよく知っている。いつか彼らに亀裂が入ることは予感していたが、まさか裁判にまで発展する様な問題になるとは思わなかった。
■シュートボクセからの独立
やがてヴァンダコはCHUTE BOXEから独立し、ラスベガスへ移ってランディ・クートゥアのジムで練習させてもらうようになったが、しばらく経って自分の城を持つことになった。選手たちを集めたが、 ・・・
※この記事は会員専用です。会員登録すると続きが読めます。
===================================
ブッカーKの格闘技の裏側 第4回 内容 |
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!