TOP > インタビュー 一覧


3月15日に開催された『DREAM.1 ライト級GP2008開幕戦』の試合後、GBRは前田日明の独占インタビューに成功! 全試合を独自の視点で分析した他、イベントの完成度、優勝者予想、ルール問題などを大いに語ってもらった。

前田日明(まえだ・あきら)

1959年1月24日、大阪府出身
中学時代から空手を学び、新日本プロレスに入門
2度のUWF旗揚げを経てリングスを設立
1999年2月21日に現役を引退した
2005~2007年HERO’Sスーパーバイザー就任
現リングス代表、THE OUTSIDERプロデューサー
リングスオフィシャルサイト=http://www.rings.co.jp/
前田日明がプロデュースする新イベント『THE OUTSIDER』に関するニュースはこちら=【アウトサイダー】「ワル、集まれ!」前田日明が不良のための格闘技大会を旗揚げ

■イベント作りはHERO’Sよりも元PRIDEスタッフの腕の方が上 

――会場で前田さんの姿が見えなかったんですが、どこにいらしたんですか?

「貴賓室に隔離されて見てたよ(笑)」

――葉巻を吸いながら見られるからいいじゃないですか(笑)。さて、今回は3・15『DREAM』についていろいろお聞きしたいんですが、まずイベント全体の感想としてはどうでしたか?

「格闘技のイベント作り自体は、残念ながらHERO’Sよりも元PRIDEスタッフの腕の方が上だったね。HERO’Sのスタッフも頑張っていたけれど、やっぱり向こうの方に一日の長があることを感じた。選手紹介のVTRの作り方とか切り口も面白いし、進行とかライティングに関してもツボを心得ている。プロのイベントとして完成されていると思ったね」

――前田さんは佐藤大輔ディレクターが製作する、ああいう煽りVTRはお好きですか?

「選手がどういうキャラクターなのか、知っていて試合を見るのと知らないで見るのとでは全然違うんだよね。観客の選手に対しての思い入れって凄く大事だから。どこに思い入れを持たせるか、どこに集中させるか。選手を認識させるという部分での同調感を生み出すのって大事なんだよ。そういうものがあのVTRは上手く伝えられていると思う。

 戦績は振るわないけれど、その選手のことはみんなよく知っていて、人気のあるプロスポーツの選手っていっぱいいるじゃない? その選手に共感したり怒ったりしながら、何か分からないけれども気になってしまうというね。いなかったらいないで見たくなるし、出て負けたら“こいつはダメだな”とか言うんだけれど、また見たいっていう。

 格闘技の選手もそういう風にもっていかないといけないよ。昔のプロ野球って、巨人ファンは巨人が負けると機嫌が悪い、仕事が上手くいかない、周りに当り散らすとか熱狂的なファンがいたじゃない。でも今は、そこまでのファンがいないでしょう。業界のことを考えたら、そういう熱狂的なファンを作らないとダメだよね」

――DREAMにはHERO’S対PRIDEという図式があるじゃないですか。その図式で見た場合、今回はPRIDE勢の4勝1無効試合と圧勝に終わったんですが、この結果をどう見ますか?

「そういう図式はいいと思うよ。PRIDE対HERO’Sだと思ってチケットを買って観に来た方が面白いでしょう。でも、本当はPRIDE対HERO’Sとか関係ないんだよ。一番いいのは外国人の強豪が出てきて、昔の桜庭みたいなのが日本人にいて彼らをなぎ倒すっていうのが一番いい。それが一番盛り上がるんだよね」

――そういう意味で、前田さんが今回一番いいと思った日本人選手は誰ですか?

「日本人は正直言っていないね。今回見る限りは。ただ、石田光洋君はこれからもっと伸びそうな感じがしたね」

――ちなみに石田選手は、1999年の『第6回アマチュアリングス』70Kg級で優勝していますよ。

「そうなんだ! またリングス出身じゃん。困っちゃうね、もう(笑)」

■ミノワマンはアホなこと考えなくなっただけでも進歩

――では1試合ずつ感想をお聞きしていきたいと思います。まずは第1試合のミノワマンVSイ・グァンボムから。

「ミノワマンは可もなく不可もなく冷静にやって、デカイやつと真正面から打ち合って勝とうなんてアホなこと考えなくなっただけでも進歩だよ。超人追求の前に勝つ方法を考えないと、負けちゃったら超人もクソもないだろうって。今回はちゃんと考えて闘っていたと思うよ」
・・・

===================================
※この記事は会員専用です。会員登録すると続きが読めます。

会員登録会員の方はコチラ

===================================

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!

こんな記事も読まれています

TOP > インタビュー 一覧