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【アウトサイダー】「ワル、集まれ!」前田日明が不良のための格闘技大会を旗揚げ

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2008/02/15(金)UP


 2月15日(金)都内ホテルにて前田日明リングス代表と谷川貞治FEG代表が記者会見を行い、前田日明プロデュースによる格闘技イベント『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』の開催が発表された。

 2005年3月のHERO’S旗揚げ戦から同大会のスーパーバイザーとして活躍してきた前田日明が新たなイベントをスタートさせる。大会名は『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』、チケット料金こそ発生するものの、試合を行うのはプロではなくアマチュアの選手たち。プロの興行ではなく、アマチュア選手たちによる大会の場となる。しかしただのアマチュア大会と一味違うのが前田日明プロデュース。何と「暴走族、チーマー、ギャングのリーダー、腕自慢」(配布資料より抜粋)といった不良たちを中心とした大会にするというのだ。

谷川代表

 まず記者会見では谷川代表が今大会のスタートについて経緯を説明する。

「前田さんにはHERO’Sスーパーバイザーを3年やってもらったのですが、私たちは『ドリーム』という新イベントを発信していくことになり、私を含めて新しい仕組みでイベントをやることになりました。

 一部報道では私たちと前田さんが仲が悪くなったという記事もチラホラありましたが、決してそんなことはなく、『ドリーム』という新イベントが始まり、これからもFEGとしては変わらずお付き合いしていきたいと思っています。

 前田さんには3年間HERO’Sのスーパーバイザーをやってもらって、様々な部分でアドバイスや選手への励ましをもらいました。

 これはあくまで私の思いなんですが、HERO’SはFEGとTBSさんでやっていたイベントであり、前田さんがやりたかったことがすべて詰まっていたかというと、決してそうではないと思います。前田さんにはこれからも総合格闘技のパイオニアとして、前田さんのやりたいことをやってもらいたいと思います。

 そこで私たちが前田さんと話していく中で、前田さんがすごくアマチュアというものに興味を持っていて、『ジ・アウトサイダー』という大会を旗揚げすることになりました。そこで私たちが協力できる部分はどんどん言って下さいと伝えています。

 今後『ジ・アウトサイダー』で活躍した選手がプロに上がる道筋を作っていきたいですし、私たちも前田さんに協力してもらいたいことはあります。前田さんの話や企画書を見る限り、本当に前田さんらしい大会だなと思います。アマチュアによる底辺の拡大は重要で、どんなイベントをやるのか。前田さんがやることには協力したいと思います」

 続いてリングス代表・アウトサイダープロデューサーとして紹介された前田が、今大会の旗揚げと大会内容について語った。

前田日明リングス代表

「日本の総合格闘技はプロありきで始まったものです。リングスをやっていた頃から思っていたことなんですが、オリンピックのような世界大会を開催できるアマチュアがなければ、総合格闘技は尻すぼみになると。

 まだまだ総合格闘技は大丈夫と言われていても、人の入れ替わりが少なく、これが目の前の問題です。

 そこで自分は不良に目をつけました。昨年、北九州で天下一武道会という大会を見たんですが、本当に面白かった。

 不良や街の喧嘩屋みたいなものが試合をしていて、HERO’SのOPファイトに出ても面白いんじゃないかなと。実際、毛利君(昭彦、2007.7.16にHERO’SのOPファイトで勝利)も、天下一武道会の出身です。

 今の日本は道場や学校で技術をちゃんと勉強してプロになる選手がほぼ100%です。でもアメリカやヨーロッパでは、元不良で更正プログラムの中でボクシングに触れてプロになったジョージ・フォアマンのような選手がたくさんいると聞きます。

 天下一武道会を見ていて、技術やアグレッシブさだけでなく、選手たちの華やカリスマ性を感じました。プロモーターとして見ると実力も大事なんですが、選手に華やカリスマ性があるかどうかが問題なんです。不良連中はそれを持っているし、どの試合も個性と個性のぶつかり合いで面白い。そういった中から次代を担う素質を持った選手が出てくるのはないかなと思い、そこから(人材発掘を)やるのがいいと感じました。

 すでに中国でも『ジ・アウトサイダー』のような大会をやっていますし、ロシアでも細かいトーナメントは無数に開催されています。

 それらをまとめるという意味でも『ジ・アウトサイダー』を立ち上げて、プロを発掘する方法や仕組みを作ることは総合格闘技の発展に必要だと思います。もちろん不良じゃなければ駄目ということはありませんが、埋もれている才能を発掘する大会です」

 その後の質疑応答で前田プロデューサーは旗揚げ戦について、HERO’Sルールを採用し、ヘッドギアなどアマチュア用の防具着用はなしの完全プロルールで行うことを発表。

 すでに暴走族の総長やチーマーのリーダーなど20名近くの出場応募があり、最終的には40人以上を集めて約20試合は試合を組みたいと話している。以下、質疑応答。

――まず大会のルールと、現時点でどのくらい選手の応募があるのか教えてもらえますか?
前田「基本的にはHERO’Sルールを考えています。ヘッドギアや防具もなしです。大会をやるという話が始まってからは20人ほど応募があって、すでに10試合は組めると思いますね。自分が色々な雑誌のインタビューで去年からこの大会のことについて話しているんですが、大阪や新宿では地下総合格闘技といってクラブイベントがどんどん始まっています。それで送られてきた履歴書を見ていて面白いのが、ほとんど全員が『俺が日本一強い』と書いてるんですよ(笑)」

――反則を犯す選手がいるのではないかという不安はありませんか?
前田「警備も入念にやりますし、入場する前に金属探知機で調べたり(笑)、細心の注意を払いますよ。まあ北九州の試合でもイメージと違って、応援団同士の喧嘩もないし、一試合だけストップの後に殴り続けた選手がいて乱闘騒ぎになりましたけど、試合が終わってから自分のところに謝りに来ましたからね。礼儀正しかったですよ」

――選手の採用基準は何になるんでしょうか?
前田「アマチュアなんで基本的には誰でも大丈夫です。ルールについても旗揚げ戦はHERO’Sルールですが、スタンドのパンチでグラッと来たらダウンを取ったり、安全性を考えたいと思います。パウンドも認知されていますし、細かいレフェリングで安全性を守ることも出来ます。アマチュアにおいても暫定的に(パウンドありを)やっていきたいと思いました。あとは写真を見て明らかに不健康そうなやつはダメだし、健康診断も厳しくやりますよ」

――今後のスケジュールについて教えて下さい。
前田「年に4回。まずは日本での大会を固めていこうと思います。今回はワンマッチですが次回はトーナメントをやるかもしれません」

――完全にアマチュアの大会ということでよろしいですか?
前田「はい。ヘッドギアはなしですが、アマチュアなんで選手にギャラも発生しません。ただしベストファイト賞や敢闘賞は出したいと思っています」

RINGS「THE OUTSIDER」開催事務局
「THE OUTSIDER」

2008年3月30日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始15:00

<出場予定選手>
日本全国から応募(独自審査あり)

<ルール>
HERO’S総合ルール
http://www.hero-s.com/07whatsheros/rules.html

<募集要項>
●出場資格
年齢16~35歳まで、プロでの試合経験が3試合以下の者

●出場保証料
正当な理由がある場合を除いて、試合に出場する事を保障して頂くために、出場保証料が30,000円必要。
※当日会場でエントリー後に全額返却。

●持参するもの
トランクス、ファールカップ、マウスピース、バンテージ

●応募方法
履歴書(格闘技歴・身長・体重明記)、写真3枚(上半身裸 前・後、試合用トランクス着用でファイティングポーズをとったもの)、健康診断書(頭部CT検査込み)を同封の上、下記宛先まで郵送。書類審査の上、主催者から誓約書が送付されますので、署名・押印の上返送。※書類不備は無効。

●送付先
〒106-0032 港区六本木7-8-25 永谷リュード六本木306リングス東京分室「THE OUTSIDER出場希望」係

<チケット料金> ※チケット料金が変更
SRS席10,000円 RS席5,000円

<チケットおよび大会に関するお問い合わせ>
RINGS「THE OUTSIDER」開催事務局 03-3746-0065

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