9月26日(日)東京・後楽園ホールで開催さ れるWBCムエタイ実行委員会『The Path to the World Champion WBCムエタイ世界王者への道』で、WBCムエタイルール日本統一スーパーライト級王座の初防衛戦に臨む山本。挑戦者はNJKFの高橋 誠治(町田金子)だ。初防衛に成功したら、K-1とWBCムエタイ・インターナショナル王座の二兎を追いたいという山本の野望とは?(2010年9月24 日up)
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■相手がワルツを踊ってくればワルツを踊り、ジルバを踊ってくればジルバを踊る
ーー防衛戦が迫ってきました。現在の心境は?
「去年は去年で王座決定トーナメントが始まる前から“こいつらに負けたらヤベェだろ”って、軽くベルトを獲らないといけないと思っていました。今回も今回でベルトを獲られてはいけない相手だと思っています。
ナメてはいないですよ。高橋選手とやった相手はみんなやりづらかったと言うし、テコンドー仕込みの蹴りはキックとは角度が違うんです。あれをどう見切れるか。相手の距離にさせたらダメですね。
でも、普通に自分が上手くもっていければKOで勝てます。7月にやったキ ン・サンイル(WMAF世界スーパーライト級王座決定戦、山本が3R2分28秒でKO勝ち)もスゲェ弱くてビックリしたけれど(笑)、全部攻撃が見えた し、相手が焦っているのが丸々分かったし。高橋選手の方が上手さもあってやりづらそうですけれどね。ここでつまずいていられないので、絶対に勝つしかない です」
ーーテコンドーの蹴り技対策はしていますか?
「まだ特にはしていません。映像を見て、シャドーの中でイメージしているく らいですね。ジムにはテコンドーをやっていた子もいるので、その子にやってもらおうかなとは思っています。でも実際、試合にならないと分からないじゃない ですか。距離とか感覚って。一口にテコンドーと言っても、人それぞれでスタイルが違うだろうし。
自分がどう闘うかはリングに上がった時に決まりますよ。この前の試合だって、パンチで行こうとしていたのに蹴りで行っちゃったですしね」
ーー高橋選手には蹴りに加えて、大和侑也選手に勝ったヒジもあります。
「ああ、そうですね。ヒジは上手いんですか? 見ていて不思議な感じがある選手ですよね。妙に落ち着いているし。自分も試合で興奮するタイプではなく落ち着いていられるので、静かな試合になってしまうかもしれませんよ(笑)。
相手がワーッと来ると自分もワーッと行っちゃいますけれど。ああいう自分から来ない選手、ただ蹴りを合わせてくる選手だと、あのリズムに合わせてしまうかもしれませんね。自分はいつも相手に合わせるので」
ーー相手がワルツを踊ってくればワルツを踊り、ジルバを踊ってくればジルバを踊る(70~80年代に活躍したプロレスラー、ニック・ボックウィンクルの名言)ってやつですか?
「そんな感じです(笑)。相手のリズムに合わせられるんですよ。今日、こいつはパンチで来るのかと思ったら俺もパンチで行くとか」
ーーそれって珍しいですよね? 普通は相手のリズムに合わせず、自分のリズムで闘うんじゃないですか?
「自分はちょっと違うんです。相手のリズムの中でやって、その相手のリズムの中で相手のリズムを崩すんですよ。自分のリズムでやっているはずなのにそれが崩れてしまったら、相手は焦るんです。
相手のリズムでやって、結局は自分のリズムにもっていっているのかもしれないですけれどね。試合中はあまり考えていないので、自分でもよく分かりません(笑)。感覚でやっていますから」
ーーMA日本キックボクシング連盟では、山本選手が唯一のWBCムエタイルール日本チャンピオンです。
「でも今回、フライ級は絶対に加藤(竜二)君が獲ります。あと、武田(一 也)君も獲れるんじゃないですかね。さらに言うなら、MAとNJKFだけではなく、もっと広げて欲しい。自分で価値を作ればいいのかもしれないけれど、み んなが狙ってくるベルトになったら嬉しいですよね。WBCは世界に広がっているのだから、面白いですよ。やりがいのあるタイトルだと思います」
ーー今年の初めには橋本理事長が“MAの逆襲”というテーマを掲げましたね。
「逆襲するんじゃないですか。これからですよ、きっと」
ーー今回、防衛に成功したらインターナショナル王座獲得の方向へ進みたいですか?
「もちろんWBCもこれからどんどん広がっていくから大事なんですけれど ・・・
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