2008年8月にJ-NETWORK(以下、J- NET)ライト級王座を獲得し、J-NETを象徴する選手となった黒田。パンチ、ヒジ打ち、蹴り、首相撲とあらゆる攻撃を駆使して試合を組み立てる技巧派 で、各団体のチャンピオンやムエタイ戦士たちと激闘を繰り広げてきた。今回のインタビューでは黒田のファイトスタイルがいかにして作られたのか、そして J-NET王者としてどんな野望を持っているのかを聞いた(2011年2月14日UP)
PROFILE |
■大月晴明に負けたことがターニングポイントになった2010年
ーー黒田選手にとって2010年はどんな1年でしたか?
「去年は3勝1敗だったんですけど、2009年に負けが込んでいたので『勝てたな』と感じた1年でした。特に僕の中では大月晴明選手と試合をさせてもらって、このままでは駄目だなということを考えさせられました」
ーー大月戦(2010年3月13日、判定負け)では具体的にどこに自分の駄目な部分を感じたのですか?
「あの時は試合前に、大月選手を越えなきゃいけないという気持ちを持って試合をしたんですね。でも試 合が終わって考えてみたら、それはすごくナンセンスなことで、僕がキックをやっているのは、相手が誰であっても自分が一番になりたいからなんです。でも キックボクサーとして名前も実績もある大月選手と試合をするという部分で、自分も周りも大月選手のことを意識しすぎていたのかもしれません。敗因を分析し た時、技術的な要因ももちろんあるのですが、試合に臨む気持ちの面ですでに大月選手に負けていたんだと思います」
ーーしかしその後はKrushで白濱卓哉選手に判定勝ち、J-NETで青津潤平選手との王座統一戦にも勝利しました。この2試合についてはどんな感想を持っていますか?
「白濱戦は自分が試される試合だと思いました。あれは白濱選手の当て馬として組まれた試合で、あそこ で勝つのと負けるのでは天と地の差がある。もし白濱選手に勝っていなければ、自分のキックボクサーとしての価値はゼロになっていたでしょうね。青津戦に関 しては僕が完封しなきゃいけない相手だと思って試合をしました。J-NETが強さをアピールするためには西山(誠人)さんや僕が勝っていかなきゃいけない と思うんですね。だから絶対に負けられなかったし、気持ちで戦った試合でした。本当はもっと上手く戦えたんでしょうけど、とにかく気持ちで負けたくなかっ たです」
ーーそして11月にはNJKFのリングに乗り込み、NJKF王者の一輝選手とのチャンピオン対決に勝利しました。
「僕は2009年に全日本キックのライト級王者だった遠藤智史選手に負けていて、そのことがずっと自分の中に引っかかっていました ・・・
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