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 3月9日(金)東京・後楽園ホールでファイティングネットワーク・リングスの再旗揚げ戦『RINGS~reincarnation再臨~』を開催する前田日明代表。今大会のマッチメークについて、リングスと他団体の違い、そして12月に予定するビッグプランなどを大いに語った。(2012年3月7日UP)

PROFILE
前田日明
(まえだ・あきら)
1959年1月24日、大阪府出身
少林寺拳法、無想館拳心道空手(二段)を経て、1977年7月に新日本プロレス入門
同年8月25日、山本小鉄戦でデビュー
1981年12月、カール・ゴッチと出会いマンツーマンの特訓を受ける
2度のUWF旗揚げを経て1991年5月11日、リングスを旗揚げ
1999年2月21日、アレキサンダー・カレリン戦で引退
2002年に第一次リングス活動停止
2005年3月、HERO’Sスーパーバイザーに就任
2008年1月21日、不良を対象としたアマチュア格闘技大会「THE OUTSIDER」を旗揚げ
2012年3月9日、リングスを再旗揚げ
リングス代表

■ヒョードルも強いヤツをバンバン当てていたら育つ前に潰されていた

ーーリングス再旗揚げ戦が目前まで迫ってきました。全対戦カードが決定しましたが、マッチメーカーとして今回のカードにはどのような想いがありますか?

「リングスは中軽量級からヘビー級まで全部やりたいんですよ。クリストファー・ヘイズマンが今回出るのはそのためです。小比類巻君に関しては、当初は全くノーマークだったんですよね。大山(峻護)君から小比類巻君が総合格闘技(以下、総合)の練習をやっていて、レベルも上がってきていて本人も試合をやってみたいと言っていると聞き、ビックリしました。

マッチメークに関しては、今の新しい力をどんどん出していってあげたいと思っています。それと、リングスの源流であるネットワークの選手。今回は中軽量級に合わせて出しましたけれど、本来リングスはヘビー級の団体なんですよ。外国人選手に関してはヘビー級を集めるのが一番簡単なんですけれど、肝心の日本人ヘビー級がいないのでヘビー級中心にするわけにはいかない。

そういうわけで今回は中軽量級でまとめたという感じです。スタートとしてはいいカードが組めたと思っていますよ」

ーー思ったよりもアウトサイダー出身の選手が少なかったんですが、それはなぜでしょう?

「正直言って、チャンピオンクラスでないとリングスではまだ無理でしょう。本当は吉永(啓之輔=THE OUTSIDER65-70kg級初代王者)も出したかったんですが、怪我をしていて出られなかったんです。

→ロシア人選手を迎え撃つ伊澤

今回出場する伊澤(寿人=THE OUTSIDER 70-75kg初代チャンピオン)君が、ロシア人選手を相手にどこまでやれるか見てみたい。ロシア人選手たちはみんなカウンター気味に入れるパンチが上手いんですよ。伊澤君もカウンターが上手いけれど、打撃でどこまで出来るのか、また、打撃から寝技にどう展開するのか見ものです。クラット・ピターリ(ロシア)に一本かKOで勝つことがあれば、伊澤君は面白い存在になりますね。

それと渡辺(竜也=THE OUTSIDER 60-65kg準優勝)君は今絶好調で、ZSTのフライ級チャンピオンもKOしています。まだ若いし(23歳)、見るたびに良くなっているので、どこまで行けるのか楽しみです。ただ、55kgという階級には外国人選手があまりいないので、渡辺君には階級を上げて欲しいですね。せめて60~65kgでやったらいいかなと思います」

ーーアウトサイダーとリングスはどんな関係性になっていくのでしょうか?

「新しい有望な選手を発掘し、ある程度育てる場所がアウトサイダーです。そこで勝ち上がってチャンピオンになることでリングスに出られるようになる、ということですね」

ーー今回参戦する外国人選手はどうですか?

「試合の映像は見ましたが、これは蓋を開けてみないと分からないところもあります。期待しているのは高橋圭典(マッハ道場)君と対戦するブレンダン・オレイリー(リングス・オランダ)。ヘイズマンの弟子で連勝中ということなので興味がありますね」

ーー小比類巻選手の相手、ベン・アボット(リングス・UK)はどうでしょう?

「キックボクシングから転向した選手で、小比類巻君とはお互いに似ているタイプだと思いますけれど、オーウェンの方は総合で4戦やっているんですよ。打撃でやってみてかなわないと思ったら、タックルに来て寝技で勝負すると思うので、そこで小比類巻君がどう対処するか。

ただ、小比類巻君に関してはじっくり育ててみたいと思っているんですよ。彼にはK-1MAXでは活かせなかった首相撲の技術があるので、上手く引っ張っていったら凄くいい総合の選手になると思います。日本の打撃を得意とする総合の選手はパンチ系ばかりですけれど、彼はオールマイティーに何でも出来るじゃないですか。それと練習を見て目立ったのは、格闘技のセンスの良さ。特に距離感がいい。寝ても立っても距離感がよく分かっています」

ーー話題性があるからと言って、強い選手をどんどん当てて行くというマッチメークはしないということですね。

「同じくらいのレベルの選手とマッチメークしていきます。スターが欲しいので、育てないとダメでしょう。みんな勘違いしているけれど、例えばヒョードルにしても、いくら素質があるからと言って強いヤツをバンバン当てていたら育つ前に潰されていましたよ」

ーー今のところ、新生リングスのエースは誰になりそうですか?

「まだエースはいません。だから、誰にでもエースになれるチャンスがあります」

→アウトサイダーでは圧倒的な強さを見せ付けたロシア人選手

ーー今、リングスを再旗揚げすることによって、前田さんは格闘技界にどんな一石を投じようと思っているんですか?

「リングスはマッチメークの仕方が根本的に違うんですよ。 ・・・

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