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 6月30日(土)東京・新宿FACEで開催された『プロフェッショナル修斗公式戦
SHOOTO GIG TOKYO Vol.10』でのフェザー級転向第一戦では、スルスルと流れるような動きで見事な一本勝ちを見せた佐々木憂流迦(ささき・うるか)。今後期待の佐々木を直撃した。
(取材日:2012年8月1日)

PROFILE
佐々木憂流迦(ささき・うるか)
1989年10月7日、静岡県出身
身長180cm、試合体重65kg
小学生時代にプロレスラーに憧れ、総合格闘技に興味を持つ。
高校入学と同時にレスリングを始め、卒業後に和術慧舟會駿河道場に入門。
2010年4月にケージフォースでプロデビューし、同年6月の修斗デビュー戦で一本勝ち。CRAZY D 元博、齊藤曜を下して新人王トーナメント優勝&技能賞を獲得。
総合格闘技だけではなく各種グラップリング大会でも多数の実績を残す。
2010年修斗ライト級新人王&技能賞
和術慧舟會駿河道場所属

■ライト級からフェザー級に転向。体が軽くなった分、自身に起こった変化とは。

――6月の修斗では、環太平洋フェザー級8位の松本輝之選手に見事な一本勝ちでした。次の試合の予定は?

「まだ決まってないので早くやりたいです! 9月にはやりたいですね」

――その試合では、やはりターゲットにしているあの選手とやりたいですか?

「アハハハ! いや、あの選手は次あたりタイトルマッチをやるんじゃないですかね。なので、僕は上位のランカーとやりたいです。環太平洋のタイトルマッチを経験している松本選手に勝ったので今度は上位の選手と当てられてもおかしくないかなと思います。その次あたりであの選手とやりたいですね(笑)。彼がチャンピオンになっても、なっていなくてもやりたいです」

――以前GBRで堀口恭司選手にインタビューしているのですが(笑)、堀口選手は佐々木選手のことは「興味はない」「別に何とも思わない」と言っていました。

「それはそうでしょうね。自分よりも下位ランキングの選手の試合は、普通見ないんじゃないですか。僕もそういう感じなので彼の気持ちはわかります。いくら下に言われても、上がいる限りは上とやりたいというのが当たり前でしょう。そこで彼がチャンピオンになって後ろを振り返ったときに、自分が見る位置にいないと対戦できないと思います。堀口選手とやるには、次に上位ランカーに勝って僕が上位にいることが前提ですよね。今環太平洋8位なので、僕が今言ったところで何も届かないと思うので今言うべきではないですよね」

――現時点で堀口選手との差はどのくらいあると思いますか?

「表面的に見たらランキングぐらいの差があるのですが、とにかくやりたいですね」

――今修斗では他団体との交流もさかんになっていますが、他団体で意識する選手はいますか。

「今、DEEPだったら和田竜光選手。やっぱり強いと思いますよ。それぐらいでしょうか、僕はあんまり人の試合を見ないんですよ」

――先日には、修斗のリングにパンクラス元チャンピオンの井上学選手が上がりました。

「凄く魂の持った選手で、堀口選手といい試合をしましたよね。生で見ていて堀口選手が突き抜けた強さを見せるのかなと思ったら、意外と押されてました。キャリアの部分の差が出た試合だったので、井上選手はうまいと思いますよ」

――6月の試合はフェザー級転向第一戦だったのですが、いつぐらいから階級を下げようと思ったんですか?

「ずっと前から芹沢代表に言われていました。試合を重ねるごとに自分でも感じていた部分でした。相手に押し込まれることが多く、ガイ・デルモ選手とやったときなんて完全に負けているなと一番感じました。バックから押さえ込まれたとき、動かなかった自分も悪いんですけど、動けないというのもありました。その後1月に『DEEP富士山祭り』で65.8kg契約で試合をやったら、やはり押し込まれるシーンが多くなりました。

 でも、フェザー級でやってみたら、相手をコントロールしやすくなったんです。まだ1戦しかしていませんが階級変更して良かったかなと思います。それで上位ランカーとやるのが楽しみになりました。今までは試合中に押さえ込まれて自分が動きたいときに動けないというのが何度かありました。でも相手とのフィジカルがイーブンになったら、今まで以上に動けるのかなと思います」

――体が軽くなった分、ご自身的にはどのような変化がありましたか。

「スピードが速くなりましたね。松本選手からバックを取ったときも今までの65kgだと、あれは決まらなかったと思うんです。軽くぺんっ!と弾かれちゃったと思うんですけど、あんなにイメージ通りに動けるようになったのは階級変更できたからだと思います」

――あのバックを取った軽やかな動き、もはやリアル天狗ですね。※リングネームの「憂流迦」はサンスクリット語で「天狗」を意味する

「そうです、アハハハ!」 ・・・

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