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 16歳で体重無差別の全日本大会に初出場し、いきなりその年の全日本ウエイト制中量級王者を破って周囲の度肝を抜いた前田。その後は兄・優輝の活躍の陰に隠れ、なかなか頭角を現すことが出来なかったが、今年5月の全日本ウエイト制大会中量級で悲願の初優勝を遂げた。常に前へ前へと出て攻撃を続けるスタイルはどのようにして養われたのか?(取材日:2012年8月3日)

PROFILE
前田勝汰
(まえだ・しょうた)
1993年7月5日、和歌山県出身
身長166cm、体重65kg
全日本ウエイト制軽量級四連覇の前田優輝の弟。
2009年の第24回全日本大会に16歳で初出場し、技能賞を獲得。
2012年の全日本ウエイト制中量級で島本一二三を破り初のビッグタイトルを獲得した。
止まらないラッシュが特徴。
新極真会和歌山支部所属

■いつか絶対に兄に追いついて追い越してやろうと考えていた

ーー5月26・27日に開催された全日本ウエイト制大会では、中量級で見事初優勝を遂げましたね。

「ずっと前から優勝を狙って稽古をしていました。去年はベスト8だったので、今年いきなり優勝できたのは嬉しかったです」

ーー決勝戦では3連覇を狙う島本一二三(広島支部)選手という強敵が相手でした。

「島本選手は大きな壁だと思っていました。ずっと意識していましたし、島本選手に勝たなければ優勝できないと思っていたので、試合に向けてしっかり稽古をしてきました」

ーー島本選手の研究はだいぶしていたんですか?

「試合は何度も見たことがあります。技の研究はあまりしていなかったんですが、イメージは稽古中でもずっとしていました。でも、勝つことが出来たのは気持ち的な部分で負けないようにしていたことが大きかったと思います」

ーーウエイト制大会では、軽量級で4連覇を狙うはずだった優輝選手が怪我で欠場になりました。そのことで精神的な影響はありましたか?

「兄は大会の1週間前まで出るか出ないか悩んでいたんです。それまで大会に向けてずっと一緒に稽古を積んできたんですが、大会2日前に兄が出られないことが分かりました。そのぶん自分が頑張ろうと思いましたし、兄には周りの人たちもかなり期待していたと思うので、それも自分が背負って頑張ろうという気持ちになりました。だから、“頑張ろう”という気持ちがいつもより強かったと思います」

ーー優輝選手はウエイト制連覇を始め、世界大会にも出場して勝汰選手よりも先を行っていましたよね。その姿を見てどんな想いでしたか?

「正直なところ、ずっと悔しかったです。いつか絶対に追いついて追い越してやろうと考えていました。だから、稽古でも絶対に負けないことを意識していました」

ーー勝汰選手は2009年10月3・4日に行われた第41回全日本大会に16歳で出場し、2回戦でその年の全日本ウエイト制軽量級王者を破って周囲をあっと言わせて技能賞を獲得しました。あそこから一気に上がってくるのかと思っていたんですが、なかなか結果が出ませんでしたよね。

「そうなんです(笑)。自信は付いたんですが、あの時はまだしっかりとした実力が伴っていませんでしたね。実力がしっかりしていなかったから、安定した戦績が出せなかったのだと思います。翌年の全日本ウエイト制に出て勝てなかった時に、“もっと稽古を積み重ねていかなければ勝てない”と悟りました」

ーーそれが実を結んだのはいつ頃ですか?

「昨年9月11日に出場したオーストラリア大会です。そこで初めて一般部の大会で優勝することが出来ました」

ーー何が変化したのでしょう?

「変わったのではなく、積み重ねてきた稽古の成果がようやく出てきたという感じです」 ・・・

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