10 月27日(土)28日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される新極真会『第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』。新極真会・ 緑健児代表の愛弟子として全日本ウエイト制では常に上位入賞を果たしてきた森。しかし、島本雄二同様に全日本無差別では思うような結果を残せていない。そ れだけに全日本制覇に懸ける想いは今年さらに高まっている。(取材日:2012年10月12日)
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■勝った時にはみんなを引っ張っていけるようになりたい
ーー全日本大会が近付いてきましたが、今はどんなご心境ですか?
「物凄くいい感じで追い込みが出来ているので、大会を楽しみにしています」
ーートーナメント組み合わせを見てどのような印象を受けましたか?
「全日本大会なので、トーナメントのどの位置に配置されても一緒です。出る選手はどの選手も強い選手ばかりですからね。だから特にどうというのはありません」
ーートーナメントで山になりそうなのは何回戦ですか?
「上ばかり見ていると足元をすくわれますし、何があるのか分からないので一戦一戦に集中していきたいと思います」
ーー心境的に例年と違う部分はありますか?
「特にはありません。結果を出したいという気持ちは例年と同じですね」
ーー昨年の全世界大会で塚本徳臣選手が現役を引退し、日本のエースの座が空いた形になっています。そこへ自分が名乗りを挙げたいという気持ちはありますか?
「そういう気持ちはもちろんありますが、やはり勝った人がそのポジションに就くべきだと思います。一生懸命にやって、勝った時にはみんなを引っ張っていけるようになりたいですね。これは自分だけでなく、出場する選手はみんなそういう気持ちだと思いますよ」
ーー塚本選手がいなくなったことで、全世界大会やワールドカップのことを考えると危機感はありますか?
「危機感ではありませんが、塚本先輩だけでなく、今までは先輩たちがいたことで少なからず安心していた部 分はあったと思います。でも、今後は自分たちがやっていかないといけないので、今まで先輩たちが築いてきたものを崩さないようにしなければいけない、と気 が引き締まります」
ーーそういった意味では責任感が強くなったということは?
「そうですね。前よりは責任感が出てきたと自分でも感じます」
ーー5月の全日本ウエイト制では、重量級決勝戦で島本雄二選手に敗れてしまいました。敗因は何だったと思いますか?
「相手を見すぎてしまった、ということが大きいです。自分から先手を取って行けなかったというのもあります」
ーー相手を見てしまうのはクセなんですか?
「はい、その通りです。カウンターを狙ってしまうクセがあるんです。相手が入ってきたところに合わせる、 という。重量級の中では自分は大きい方ではないので、パワーでガンガン前へ行くスタイルはなかなか難しいです。それよりも相手の力を利用する動きを練習し ていたので、それが出すぎてしまいました」
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