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 12月2日(日)東京・TDCホールで開催される『RISE/M-1MC~INFINITY~』にて、GLORY推薦選手のマンサワー・ヤクビと対戦する山本。7月には日本人として初のIT’S SHOWTIME世界王座奪取に成功し、改めて実力を証明した。その山本が行ってきた肉体改造方法、そしてワールドクラスのスピードの秘密を語る。(取材日:2012年11月26日)

PROFILE
山本真弘(やまもと・まさひろ)
1983年5月14日生まれ、長崎県出身
身長165cm、試合体重61kg
学生時代に空手を始め、新極真会が主催する全日本ジュニア空手道選手権大会で2度の優勝。2002年9月6日、全日本キックでプロデビューを果たす。
2005年9月、IKUSA-GP U60トーナメントで優勝。
翌年1月4日には山本元気を下し、全日本フェザー級王座を獲得する。
2007年10月、Kick Returnトーナメントで優勝し、トーナメント2冠を達成。
2009年11月、Krushライト級グランプリ2009でも優勝を果たし、国内で行われた60kgトーナメント3連覇の快挙を成し遂げた。
しかし2010年5月2日、K-1 WORLD MAX -63kgトーナメントで大和哲也に1回戦で敗れ、
同年9月26日のWBCムエタイ日本ライト級王座決定戦でも羅紗陀に、
同年12月11日のIT’S SHOWTIME世界61kg級タイトルマッチでセルジオ・ヴィールセンに敗れ3連敗を喫した。
2011年8月からは4連勝を飾り、2012年7月21日、IT’S SHOWTIME世界61kg級王座を獲得。
戦績54戦38勝(10KO)10敗6分
藤原ジム所属


スピードでは絶対に負けない。今回はスピードに変化を付ける

 ーー日本での試合は今年3月25日のTURBO戦(山本が判定勝ち)以来となりますね。7月度の月間MVPを獲得された時のインタビューで「特にもうやりたいことがない」と引退を匂わすような発言をされていたので心配していました。

「7月21日の試合(ハヴィエル・エルナンデス戦=IT’S SHOWTIME世界61kg級タイトルマッチで山本が判定勝ち)が終わったあとはしばらく休んでいたんですが、ここで辞めたらもったいないなって思い始めたんです。せっかく身体を作って、いい感じで身体と心が動いているのを実感できたので」

ーー同じインタビューで「ガッチガチに攻めて来る欧米人とならやりたい」と言っていましたが、今度の相手は理想通りじゃないですか?

「まさに“これだ!”と求めていた相手です(笑)。アップライトに構えて、回転の速いパンチでガンガン来る選手ですね。向こうもスピードがありますが、僕はスピードでは絶対に負けません。あと今回は、そのスピードに変化を付けられるように練習しています。あっ、これ以上は秘密です」

ーーKOしたいですか?

「強くは意識していませんが、盛り上がる試合はやりたいですね」

ーー気をつけるのは相手の一発の強さですか?

「パンチはもらえば倒れるので、絶対にまともにはもらわない。そこだけですね。フィジカルトレーニングを取り入れるようになってからは、そんなにパワーに対する恐怖心はなくなりました。最悪、ゴリ押しでやってやろうと思っているくらい自信があります」

ーー久しぶりの日本での試合ですが、ここを見てもらいたいというのは?

「TDCホールはK-1の大会で大和哲也選手に判定で敗れた会場なので、みんな“縁起が悪い”“因縁の会場だ”とか言うんですよ(笑)。でも、自分は関係ないと思っています。結局はリングに上がった時の自分次第なので。見せたいものは……動きの躍動感ですね。キレも凄くいいので、スピードだけでなくエネルギッシュな全体の動きを見て欲しいなと思います」 

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