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 12月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第2体育館で開催される『VTJ(ヴイ・ティー・ジェイ)1st』でV.V Meiと対戦する藤井惠。金網(ケージ)を使用した大会で注目を集める中、藤井がこの戦場に立つ理由。そして戦い続けるわけとは。(取材日:2012年12月17日)

PROFILE
藤井 惠(ふじい・めぐみ)
岡山県井原市出身
身長159cm、体重53kg
2004年8月、松本裕美戦で総合格闘技デビュー。
2005年5月、アブダビコンバット女子60kg未満級の準決勝でキーラ・グレイシーに一本負けするも、3位決定戦で一本勝ちし、3位入賞。
2007年5月、アブダビコンバット女子60kg未満級で2大会連続の3位入賞。
2008年9月、立ち技格闘技初挑戦となるシュートボクシングに参戦し、富田美里と対戦する。
2009年2月、ADCC世界大会アジア予選女子60kg未満級に出場し、日本代表に選ばれる。 
2010年8月12日、ベラトールの女子115ポンド級トーナメント1回戦ではカーラ・エスパルザに一本勝ち。9月30日の準決勝でもリサ・ワードに一本勝ち。10月28日の決勝でゾイラ・フラウストに1-2の判定負け。初黒星となりデビュー以来の連勝記録が22でストップ。
2010年12月30日、戦極 Soul of Fightで藤野恵実と対戦し、3-0の判定勝ち。
2011年12月31日、「元気ですか!! 大晦日!! 2011」でカルラ・ベニテスに1R一本勝ち
2012年5月18日、「Bellator 69」でジェシカ・アギラーに判定負け
総合格闘技戦績:27戦25勝(19S・1KO)2敗
AACC所属

V.V Meiとの対戦が決定し感じていること

――試合が決まって今の心境はいかがですか。

「いつもの試合前の心境と変わらないです。VALE TUDO JAPAN(バーリトゥードジャパン、通称バリジャパ)がVTJ(ヴイ・ティー・ジェイ)と名称は変更しましたが、1994年にVALE TUDO JAPANが初めて開催された後から私は格闘技を始めていて、正直そういうところで試合をしたいと思っていました。今回こういうかたちで女子の試合を組んでもらえるのは初めてのことです。凄く意味のあることだと思うので、それを踏まえた上で全力を出し切れたらいいと思います」

――対戦相手のV.V Mei選手についてはどういう印象を持っていますか。

「うちのジムには浜崎朱加がいます。彼女は凄く強いチャンピオンですが、Vさんはその浜崎に続く強い選手だと思うので、対戦するのが凄く楽しみです。Vさんは金網の大会のヴァルキリーでチャンピオンだったので、“金網=Vさん”という印象が強いですね。私もここ数年はアメリカで行われている金網の大会『Bellator』で試合を重ねてきました。日本で金網での試合が出来ることは気持ち的に凄く楽です。急なオファーにも関わらず、Vさんが対戦を受けてくれたことは凄く嬉しい気持ちや、強い選手と戦える楽しみな気持ちが入り混じっています」

――これまでにV選手とは何度か交流があったと思うのですが、戦いづらさはないですか。

「私は基本的に自分のジム以外の選手とはあまり交流しないのですが、彼女とは縁があって何度か話をする機会がありました。でも、戦いづらいというのはないですし、彼女自身も本番になったら気持ちを切り替えて私をぶっ倒しにくると思うので、私も倒したいと思います」

――対戦相手として意識したことはありますか。

「Vさんとは基本的に同じ階級なので、いつか試合することになるのかなとは思っていたのですが、私は試合が決まらないと対戦相手として意識しないタイプです」

――先日行われたVTJの会見での話によると、V選手にとって藤井選手は憧れの存在だったようですね。

「いつもVさんは会見になると冗談交じりなことを言いますが(笑)、この前の会見では一切そういうことを言っていないので、今までとは多少は違う感覚でいるのかなと思いました。Vさんも女子選手がこういう場所で戦うことの意味をわかっていると思うし、そういうのを察することが出来るから今の強さに繋がっていると思います。そういう意味では私とVさんは同じ感覚でいるので、いい試合が出来ると思いますよ」

――V選手に対して警戒しているポイントはありますか。

「試合を見ていて、スタミナと気持ちの強さが印象に残っています。総合格闘技だけでなく、シュートボクシングにもチャレンジしたりと、自分の土俵以外の場所でも諦めずに戦う気持ちの強さ、逆にそういう中でも自分の得意な形に持っていける引きの強さがあると思います」

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