5月12日 (日)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.28』にて、K-1 WORLD MAX 2009世界トーナメント第3位の山本優弥から延長戦でダウンを奪い、勝利したTaCa。11勝のうち8勝がKOというハードパンチャーは、いまやKrushに欠かせない選手となった。山本戦での勝利の要因、そして急成長を遂げた理由を聞いてみた。(取材日:2013年5月17日)
試合レポート:【Krush】山陰対決は鳥取・武尊がフルラウンドの打ち合い制す
PROFILE |
■第1章 山本優弥戦で出した新たなる武器
ーー山本優弥戦での勝利おめでとうございます。
「ありがとうございます」
ーー試合のご感想からお願いします。
「いやぁ、キツかったですね。打ち合うと公言はしていましたけれど、あんなにタフな試合になるとは思ってもいませんでした」
ーーもしかしてもっと簡単に勝てるくらいに思っていたんですか?
「いえ、そんなことはありません。予想以上の打たれ強さにビックリしました。倒れそうで倒れないというか、たくさん当たるのに倒れないというか。優弥の頑張り、気迫にちょっとビビッて手数を出したという感じですかね。正直“何で倒れないんだろう?”ってずっと不安になりながら殴っていた感覚でした」
ーー1Rが始まって早々にワンツーを効かせたように見えました。
「そうですね。1回カクンッときてラッシュに入ったんですけれど、倒れる素振りもなくクリンチで逃げられて。あの時にけっこう無酸素で叩き続けてしまったので、スタミナをかなり使ってしまいました」
ーーその後は山本選手が右ローで反撃してきて、今度はTaCa選手が効かされているように見えました。
「あ、あれは自分のもらい方が悪いのか腰が浮いているのか、足が流されてしまうので効いているように見えるんですけれど、そんなにローのダメージがあったわけではないんです」
ーー今回はどんな戦略を練っていたんですか?
「ヒザ蹴りと右ストレートが作戦でした。決定打にはなりませんでしたが、特に左ヒザ蹴りはかなり入っていたと思います」
ーーあの組まないヒザ蹴りは相当練習されていたのでは?
「そうですね。ただ試合で出したのは初めてだと思います」
ーーそうですよね。今まであまり見たことがない攻撃でした。
「右ヒザ蹴りを飛びながら蹴るのは使っていましたが、テンカオ(相手と組まずに正面から突き上げるヒザ蹴り)みたいな感じで蹴るのは初めてです。あれはずっとミットで練習していました」
ーー最近のKrushでは相手をつかまない、組まないヒザ蹴りを使う選手が多くなってきたように見えます。
「そうですね。僕は使い手というほどではありませんが、パンチとキックだけではどうしてもKrushのレベルが上がりすぎていて、アドバンテージを取れないと思うんですよ。その中でもうひとつ武器を持とうと考えると、ヒザ蹴りになるのかな。威力もありますし、有効なのかなって。
ただ、パンチのカウンターをもらうリスクもあるので、リスキーな技なのかなって思いながら使っていました。攻撃力としては、一番に近いくらいの威力がある技だと思います。今後も有効活用していければと思っていますね」
ーー前から練習されていたんですか?
「いえ、全然練習していませんでした。今回の試合のためですね。正直なところ ・・・
※この記事は会員専用です。会員登録すると続きが読めます。
===================================
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!