■第2章　1日2試合という過酷なトーナメント。大和はどう戦うのか!?

――1日2試合というのはプロキャリア初ですが、練習量などに変化は？

「1カ月前にもKrush名古屋大会がありましたし、全てMAX  MUAYTHAIに向けた練習というのはあまり出来ないので、いつも通りのことをやってきました。1日2試合というのは、正直やってみないと分からない部分があります。いつも試合が終わった後は疲れているので、またその後に試合を控えていると思うと……心が折れそうですね（苦笑）。その状況になってみないと分かりませんが、どういうふうになるのか楽しみでもあります」

――トーナメントだと怪我しないようにフルラウンド戦って無難に勝つ選手や、次の試合に備えるために短期決着を狙う選手と様々なタイプがいると思います。イメージ的にどういう戦いをしようというのはあるのでしょうか。

「全然ないです。短期決着狙いでいっても2、3Rで倒せるかも分かりません。逆にスタミナをあまり使わないような戦い方をしようとしても、そんなレベルの選手が相手ではありません。いつも通りいこうと思いますけど、3Rしかないので1RからKOを狙っていけるような戦い方が出来ればいいなと思っています」

――優勝すれば、賞金1万ドルも手に入ります。モチベーションは変わってきますか？

「賞金よりも、今回優勝して12月にタイで開催される『2013MAX MUAYTHAI WORLD CHAMPION』を決定するトーナメントに出たいという気持ちの方が強いですね。賞金はもらってから喜びます。お金よりも勝つことを重視します」

――以前、渡部選手との試合前のインタビューでは「相手が強いとやる気が出る」というふうに言われてましたが、今回も相当なやる気ですか？

「そうですね。結構気合いは入ってます。世界の強豪と戦えるいい機会ですからね。タイファイトでは勝ちましたが、自分の名前が海外で出たのは一時的なものでした。これで勝ったら世界的にもまた自分の名前は広まります」

――タイファイトで勝った後に何か反響はありましたか？

「FACEBOOKで色んな外国人から試合を見たとかメッセージはありました。そういうふうに反応してくれる人がいます。今回もムエタイのビッグイベントですし、タイで生放送されたりとたくさんの人が観るのでいい試合が出来たらいいですね」

――現在3連勝中ですが、何か秘密はありますか。

「たまたま連勝しているだけで、特にこれまでと変わりはありません。デビューして間も ない頃は連勝していた時期もありましたが、ここ最近の試合では連勝は久しぶりのこと。それまでは勝ち負けが繰り返されていて、自分は強いのかどうか微妙な位置でした。連勝 している時は勢いのある時だと思うので、何かいけちゃう感じがします」

――この勢いのままいい結果を期待してます。

「インパクトのある試合が出来ればいいのですが、今回は何が何でも勝ちたいという思いがあるのでとにかく勝ちにいきます」

 

• 1
• 2

• ≪ 前のページへ
• 次のページへ ≫