【月間ベストファイター・11月】山本美憂に逆転KO勝利したRENA、その進化の理由と、引退最終章・22年の展望とは
毎月イーファイトのサイト名に因んで、より良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2021年11月のベストファイターは2021年11月20日(土)に沖縄アリーナで開催された『RIZIN.32』のメインイベントにて、山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)に2R TKO勝利を飾ったシュートボクシング世界女子フライ級王者RENA(30=シーザージム)に決定した。(2021年12月23日UP)
PROFILE
RENA(れーな) 1991年6月29日生 大阪府出身 RENAは所属するシュートボクシング(SB)とRIZINの女子部門を牽引する存在。その端正なルックスと、女子とは思えない実力と実績でTVやメディアに多数出演。 07年にSBでプロデビューすると、Girls S-cup2009・2010・2012・2014を連覇し、誰もが認める女子最強の称号を手にした。15年にRIZINに参戦。MMAデビュー戦でフライングアームバーで一本勝ちを収め、以来、浅倉カンナ、リンジー・ヴァンザントらと数々の名勝負を繰り広げてきた。 |
選考理由
1、日本女子格闘技界を牽引する山本美憂との再戦で逆転KO勝利
2、RIZIN初の沖縄大会のメインを大いに盛り上げた
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞されたRENA選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ® | マルチビタミン&ミネラル | アミノ12パウダー
BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。 |
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贈呈:ゴールドジム
ベストファイター記念インタビュー
■勝負を決めた一撃は“交通事故”みたいなもの
女子格ビッグネーム同士による、5年ぶりの再戦。1R一進一退の攻防。2R前半、高速タックルでテイクダウンを決めた山本が、上からRENAにパウンド&鉄槌を連打。顔面を殴られたRENAの左目尻から出血がみられ、殴られた箇所の腫れも目立ってきた。
流れは山本に傾いていたが、RENAは立ち上がるチャンスをものにすると、再び襲いかかる女子レスリング元世界王者のタックルに合わせて、起死回生のヒザ蹴りをその顔面に。倒れた山本にパウンドを落としたところで、レフェリーが試合を止め、RENAが劇的な逆転勝利を飾った。
「一種の“交通事故”みたいなものだったと思います」勝負を決めた“一撃”についてRENAは即答する。
「お互いが全力で同時に向かって行ったので、(ヒザ蹴りの)衝撃は二倍、三倍くらいの威力だったと思います。そもそも“タックルにヒザ蹴りで合わる”ことを特別狙っていたわけでもなかったんですけど、身体が勝手に動いていました。タイミングと流れです」と、数々の激闘を乗り越え、勝利を掴んできたRENAならではの言葉だ。
続けて「(ヒザ蹴りが当たった瞬間)グシャという音が聞こえたので、(戦いは)終わったと思いましたが、(レフェリーが)止めてくれるまでは終わらないと思ったので。きっちり決めないと、こちらが危ない、みたいな」とヒザ蹴り後の追撃の理由を語る。
決戦前の会見など、お互い尊敬し合う気持ちを伝えあったりしている様子からは、想像を越える壮絶なフィニッシュシーンだったが、お互いが持っている武器の破壊力を考えると、“やるかやられるか”の激闘だったための流れだったということだろう。
■成長続ける6年間「今が一番練習している」「MMAの感覚が染み付いてきた」
今回の試合は、この5年ぶりの再戦までの両者のストーリーにスポットが強く当たっていたが、実際の戦いを通して、RENAが見せてくれたのは、MMA選手としての自身の成長だ。事実、第1ラウンドでは、山本の高速タックルを切ったり、アームバーを極める寸前のところまでいくなど、組みや寝技を含む総合力を身につけた姿を見せた。
「MMAを始めて6年ほど経ちますけど、今が一番練習しています。今までのジムに加えて宮田(和幸)さんのBRAVE GYMに行かしてもらうことになったり、最近、KJ PERFOMANCE GYMでフィジカルトレーニングを新しく始めたりして、シーザージム、AACCを含めると、今4つのジムに通っています。楽しいからやっているんですけど、自ずと練習量が増えるので、よくよく考えたら、今が一番キツいことしていますね」と、その成長の理由は明白だ。
これまでの6年間、RIZINという大舞台で活躍しながらも、その陰では、コツコツと地道にMMA選手としての能力を磨いてきたRENA。
「今までやってきたものが、点と点が線につながってキチンと理解できるようになりました。MMAの動きも身体に馴染んできたし、戦いの流れも頭で考えなくても、相手はこうやって動いてくるなとか、感覚で分かるようになりました。MMAの感覚が染み付いてきたのかな」
「例えば、宮田さんのジムでは対レスラーの練習をやっていますが、『タックル切るのが上手くなったね』とか『反応が早くなったね』とか、本当にちょっとした、みんなに言ってもらえる一言が本当に嬉しい。そこで、自分の心の中では、『やっとできるようになってきたかも』とか、『いや、まだまだダメだ』とか葛藤したり。それぞれのジムで身につけた技術を融合して、自分が進歩している部分を確かめながら練習できることが面白いし、何より楽しく成長できているので私には合っています」と、強くなることを純粋に追い求め続けている。
▶次ページは、引退を先延ばしした発言の意図や2022年の展望、芸能活動・食・サプリと美容について
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