【4月・ベストファイター】“筋肉モンスター”アキラ、正規王者・久米鷹介を下してパンクラス ライト級統一王者に!
■石渡伸太郎の的確な指示で、アキラが右でダウンを奪う
1、3Rと自分のラウンドにしたアキラは、4Rに勝負をかけた。アキラはサウスポー構えからの左ストレートを放っていくと、セコンドについた師匠の石渡伸太郎が「その左の後、右の返しまで行こう」と的確な指示。何回かトライしていくうちにタイミングが合っていき、アキラの左から右の返しのパンチが久米の顔面にクリーンヒットしてダウンを奪う。
チャンスと見たアキラは、一気にパンチを連打して倒れた久米にパウンド攻撃。「ここで終わらせようと思ってパンチを打っていったんですが、久米選手が止まらないのでレフェリーも試合をストップすることができずに、ひたすらパンチを落としていきました」とアキラはパンチを打ち込みつつ、肩固めを仕掛ける場面もあった。
ところが久米は、終了間際にアキラをリフトアップしてバックを奪い返す意地を見せた。アキラは「マジか。強いな!あれだけ殴られたのに、あそこでバックを取り返すんだ」と焦ったという。
■久米の大逆襲でアキラが窮地に追い込まれる
4Rで体力を使ったアキラだが、「極めきれなかった」と後悔しつつも、まだ体力は少し残っていたようだ。このままのペースで戦えば勝てる。そうアキラが思った矢先、5Rが始まると久米が猛攻を仕掛けてきた。
「あれだけ4Rに殴ればダメージがあるだろうし、疲れているだろう」とアキラが油断をした瞬間、久米はパンチから左ハイキックを放ち、組み付いてテイクダウンに成功。バックを奪うと四の字フックでチョークを狙いながら、パンチを頭に落としていった。
まさかの展開に、会場が盛り上がる。窮地に追い込まれていたアキラだが、「ちゃんと防いでいれば一本を取られることはない」と冷静に対処していた。
だが、アキラは「ここで一方的に仕掛けられ続けたら、ポイント的に大きく挽回される可能性もある。でも、ここで強引に逃げると隙ができて一本を取られるリスクも出てくる」と迷いが生じた。さらに「このままの体勢だとお客さんもつまらないのではないか。ファイターとして戦わなければいけないのではないか」と動くか耐え続けるか、心の中で葛藤があったと告白した。
そして、最後の30秒でアキラが脱出すると、体を入れ替えることに成功してパウンド攻撃を仕掛けたところで試合が終了した。
■次なる目標は日本一、そして世界の強豪と戦っていく
判定は、2-1でアキラ。判定が読み上げられる時、アキラは負けも覚悟したという。
「最初に自分に入って、次に久米選手の名前が呼ばれた時、ヤバイ持って行かれた」と思ったそうだ。そして、アキラが勝者に選ばれた瞬間は「正規とか、ベルトとかは関係なく、この強いチャンピオンに勝てたことが嬉しかった」と喜んだ。
久米を破って統一王者となったアキラは「パンクラスで一番になれたんで、今度は日本一を目指します。一番強いライト級ファイターになって海外の選手と戦い、ベルトの価値を高めたいです」と抱負を語った。
外に目を向けると、RIZINのライト級絶対王者にはホベルト・サトシ・ソウザが君臨する。
アキラの次のターゲットは、誰になるのだろうか。アキラは、「サトシ選手はトップオブトップですが、日本人だと武田光司選手、そして大原樹理選手に負けているのでやり返したい思いもあります」と上を目指していくことを宣言した。
サトシについては「強いですよね。でも、やり方次第では勝てないわけではない。勝負に100%は絶対ないので、勝てるように経験を積んでいきたい」と意識しているようだ。
これからも石渡の戦略と、アキラの肉体&テクニックが融合すれば、大きなことをやってのける可能性は十分にある。キング・オブ・パンクラシストとしてアキラは、ここからさらに活躍していきそうだ。
■アキラが受賞の喜びを語る
なお今回受賞したアキラには、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。アキラは「自分なんかが賞をいただけて光栄です」と喜び、「サプリメントは、プロテイン、ビタミン、BCAAなどを毎日摂取しています」とコメントした。“筋肉モンスター”アキラは、現在、石渡伸太郎のYouTubeチャンネルに出演し、“最強の腹筋”を証明するために堀口恭司や梅野源治など、格闘家の攻撃を腹筋で耐える企画を行っている。こちらも必見!
取材/文=松井孝夫(Takao Matsui)、編集=イーファイト編集部
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