【コラム】2016年ルンピニー最優秀選手ムアンタイという選手
タイ・ムエタイ界では毎年、様々な団体・機関・メディアなどが各賞を発表する。ムエタイ最高峰のひとつであるルンピニースタジアムも年末に各賞を発表、栄えある2016年最優秀選手賞(年間MVP)に選ばれたのは、日本で梅野源治と対戦したムアンタイだった。日本では本領発揮とならなかったムアンタイとはどんな選手なのか。(文:佐藤孝也)
■ビッグマッチ常連、いまやライト級の看板選手
毎年、年末から3月くらいにかけてムエタイの各賞が発表されます。様々な団体・機関がおのおの受賞者を選出しますが、もちろんメジャースタジアムであるラジャダムナン・ルンピニー両スタジアムも年末にその年の優秀選手や年間最高試合、最優秀ジム等々を発表いたします。
2016年のルンピニースタジアム最優秀選手に輝いたのが、日本でもお馴染みの人気選手、ムアンタイ・PKセンチャイムエタイジム選手。2015年5月の『Wanchai+PK MuayThai Super Fight』(名古屋国際会議場イベントホール)で日本初登場、日本ムエタイ界の至宝・梅野源治(PHOENIX)選手と対戦しています。
ハイレベルな激闘の末、自身初のKO負けというタイ国内でも大きな話題となった試合でした。とはいえ、ムアンタイ選手はその後も活躍を続け、徐々に階級を上げ現在は135ポンド(ライト級)を中心に試合を行っています。ビッグマッチでも常にメインイベントかセミファイナルでの出場であり、今やライト級の看板選手となっています。
2016年の戦績は9戦7勝2敗。実力伯仲のタイにあって、さらに対戦相手のほとんどが現在のムエタイを代表する超一流選手ばかりであることを考えると、これはかなりの好成績。しかし、最も特筆すべきはそのKO率の高さ。7勝のうち5勝がKO勝ち、しかもそのすべてのKO勝ちが縦ヒジによるもの。もうこれは驚異という他ありません。 ・・・
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