【RIZIN】ヒョードル軍4人全員がKO・一本勝ち、8,000人規模の国家プロジェクト!?
新格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 SARABAの宴』は、12月29日(火)さいたまスーパーアリーナに12,214人の観衆を集めて開催された。海外からも観戦に訪れたファンがいたという。
今大会で目を引いたのは、31日の『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 IZAの舞』で現役復帰を果たすエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)率いるヒョードル軍の4選手だった。
28日に行われた個別インタビューにて、ヒョードルは「4人の若い選手を連れてきたので、ぜひ注目して見てください。皆さんの興味を惹く試合をすると思います」と推薦コメントを出していたが、まさにその言葉通りの活躍。
第2試合に出場したキリル・シデルニコフは、チェ・ホンマンをKOしたカルロス・トヨタを1R2分23秒、パンチ連打でTKO勝ち。第6試合のアナトリー・トコフはアメリカの『ベラトール』で活躍するA.J.マシューズを1Rわずか55秒、左ストレートでマットに沈めた。
第9試合ヘビー級世界トーナメントのリザーブファイトに出場したワレンティン・モルダフスキーは、空手世界王者・内田雄大に1R2分20秒、チョークスリーパーで一本勝ち。そして、第12試合トーナメント1回戦に出場したワジム・ネムコフも、ゴラン・レリッジに1R2分58秒、KO勝ちと圧倒的な強さを見せつけたのである。
試合後、榊原信行・RIZIN実行委員長は「あんなに強い選手を呼んできてはダメですよね」と苦笑いし、「ヒョードルが連れてくる選手はハズレがない」と太鼓判を押した。そして、ロシアの恐るべき実態を口にする。
「ロシアでは第2、第3のヒョードル育成を目指し、国を挙げてやっているプロジェクトがあり、ヒョードルがコーチとなって8,000人がトレーニングをしている。ロシア恐るべしです。選手の育成を何年間かの計画でやっていて、その結果が出てきた」
若い未知の強豪を発掘するというRIZINのテーマに、早くも成果が出た形となった。「世界にはまだ強い格闘家が眠っている。ロシア、ポーランドにもたくさんいます。UFCの世界観だけにトップファイターたちがいるわけじゃない」と榊原実行委員長。
さらに、「我々が目指しているのは団体ではなく、世界最強を決める競技会。トップを決める競技会に団体の枠を超えてチャレンジしてきて欲しい。いつの日か、UFCのチャンピオンにも出て欲しい」と語った。
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