【ボクシング】王者エンダム「私はボクサーになるため生まれてきた。村田を倒す」
WBA世界ミドル級タイトルマッチとして村田諒太(31=同級1位/帝拳)vsアッサン・エンダム(33=同級王者/フランス)の再戦決定記者会見が8月3日(木)都内ホテルにて行われ、再戦は今年10月22日(日)、両国国技館で行われることが発表された。
前回(5月20日)のタイトルマッチでは判定2-1でエンダムが村田を判定で下したが、判定の内容の不可解さから物議を醸し、WBAは村田vsエンダム戦についてダイレクトリマッチ(両者、再戦まで他の選手との試合を挟まない)を指示していた。
今回再戦が決まった経緯について帝拳ジムの浜田剛史代表は会見で「WBA会長からリマッチ指令が出たので、そこから交渉に入り決定した」と発表した。
この会見に出席した王者エンダムは「前回の試合が世界中で話題になったということで大変うれしく思っている。リマッチが決まった経緯もそうだが、やはり世界中の皆さんに私たちの試合、この愛するボクシングというものを見てもらいたかった。前回の試合と同様、それ以上にハードなファイトを見せたい」と村田との試合を世界中の人に見せたいというのがリマッチを受けた経緯というが、そこには今度こそしっかり証明したいという気持ちが会見で表れてくる。
まず、前回の試合の判定が論争になったことについてエンダムは「前回の試合は自分の想像以上に厳しい、そして力強い展開になったと思う。しかし私はボクサーになるために生まれてきた、生まれついてのボクサーだと思っている。なので、いかなる状況にも対応していけるだけのことを準備してきた。接戦の中の判定になったが、あれは私の中では当たり前の事。2人の強いボクサーが全力を出して戦った結果だからこそ接戦になるし、その中で論争も捲き起こったんだろう」とコメント。
続けてリマッチに向けての目標としては「10月、前回の試合で見た自分ではない自分をお見せすることを約束したい。村田選手も自分を倒しにくるだろうし、同じように私も村田選手を倒しに行く。それがしっかりとできるように自分の全力を尽くして準備してくる。前回の試合と同じ展開にはならない」と前回、手数中心だったエンダムがKO宣言。せっかく王者となったにもかかわらず、論争が沸き起こったエンダム。だが真のチャンピオンは自分だと完全決着に来る。
前回、判定決着後の囲み取材では「倒しに行けたが戦略があり、焦らず自分の戦略を貫いた」とエンダムはコメントしていたが、36勝のうち21のKO勝利というエンダムの戦績から、今回のKO宣言は侮れるものではない。
またエンダムは倒されても数秒でリカバリーできてしまう強靭さについて「私はボクサーになるべくして生まれてきたと思っている。だから身体は恵まれていると思う。子供の頃にカメルーン(中部アフリカ)で育った環境も強くしてくれたんだと思うが、やはりフランスに渡りトレーニングを積んだ賜物だとこの身体の強さについては思っている」とし、生まれ持ったボクサー体型に加え育った環境とトレーニングの賜物であるとした。
倒されても回復して襲ってくる敵に村田はどう戦うか。
村田は「前回の試合では、チャンスで詰めきらなかったところがある。次はチャンスを逃さないように、チャンスが来れば次は倒す」と前回よりもアグレッシブなファイトを約束した。
編集部オススメ
・村田に勝ったエンダム、判定について語る(前回の試合後の囲み取材)
・村田vsエンダムの再戦が決定、10月完全決着へ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!