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【柔術】沖縄で柔術をするということ、松根・砂辺が語る

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2018/02/28(水)UP

沖縄から世界で活躍できる柔術家を育てたい、と語る松根

 3月18日(日)沖縄市武道館にて『第1回沖縄ノーギ柔術選手権/第1回沖縄柔術オープントーナメント』が開催される。日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の公式戦として、沖縄では二度目の開催だ。

 開催に合わせて沖縄で活動するMMA(総合格闘技)トップファイターでジムの代表でもある二人、松根良太と砂辺光久が現地の柔術事情を語った。

 元修斗世界バンタム級王者の松根は、2012年1月那覇市に『Theパラエストラ沖縄』を開設。続いて昨年2017年8月には県の中部である沖縄市に『Theパラエストラ沖縄コザスタジオ』を開設した。

 年に2回程アマチュア修斗・ブラジリアン柔術・グラップリングのアマチュア大会『琉球フリーファイト』を開催するなど精力的に活動しているが、柔術の試合に関しては「白帯、青帯の試合は増えてきているのですが、まだ紫、茶、黒帯の試合はそれ程組まれないのが現状です」と語る。

 沖縄県には米軍基地が沖縄県本島面積の15%程あり「基地内で多くの米軍の方・ご家族が生活しており、基地内で柔術を教えるサークル・アカデミーがある」と言う。そのため「『琉球フリーファイト』内で柔術トーナメントを開催すると参加者の約半分近くは米軍の方になります」と独特の事情を語る。

 沖縄での大会を開催することは「島国のため、他県からの参加もなかなかなく、開催するにあたって参加者の人数から決して収益が見込めない事も多々あります」としながらも「何より大会開催を継続して行っていただければと思っています。沖縄の大会に何か選手達のプラスアルファになるメリットを作っていただき、他県からの参加者を増やしていただければこの上なく有難いです」と沖縄柔術界のさらなる発展を願う。

『Theパラエストラ沖縄』では現在8名のプロシューターがおり「選手が今後も活躍できる場を作る為に、今後プロフェッショナル修斗沖縄大会開催を模索している」という。「大会開催が実現する見込みが立てば修斗の試合の合間に柔術のスペシャルマッチなども組めればと考えています。また沖縄県内で柔術を始めた純沖縄の血から柔術黒帯を巻く生徒、日本で…いや、世界で活躍できる柔術家を育てたい」と目標を語った。

「沖縄の選手には意地がある」と語る砂辺

 パンクラス・ストロー級王者の砂辺は『reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE』の代表でもある。

 昨年JBJJFが初めて沖縄で公式戦を行い、ジムからも選手たちが出場した。砂辺は「参加してる方の年齢層が広く、沖縄でもこんなにも柔術をしている方が居るんだな」と選手層の厚さに驚いたという。

「沖縄は一年の半分以上が暑いので(道衣を着て密着する)柔術は流行らないと思っていましたが、松根さんが『Theパラエストラ沖縄』を立ち上げてから沖縄に柔術が根付いた様に思います」と松根の功労が大きいと語る。
 
 砂辺は生まれも育ちも沖縄で「今でも大好きな場所で、格闘技で生活できることは凄く光栄」としながらも「隣接県…沖縄でいうと鹿児島に行くとしても車では行けないのが大変。地区大会や全国大会に出場する際は毎回お金がかかってしまう」と語る。

 しかしその分、沖縄の選手たちは「自分もそうなんですが、沖縄での試合は別として、MMAも含め全国大会だと首都圏の選手と違い経費が多くかかってる分『結果を出して帰るぞ!』という意地みたいなモノを感じます」と負けられない気持ちが強いと語った。

 ジムの選手たちは「田嶋はるが3月にWPMF(ムエタイ王座)の防衛戦を控えていて、まだ決まっていませんがウチのジムから初めてプロシューターになった親川龍が修斗の新人王にエントリーしています」と順調に育っている様子。

 砂辺自身は4月15日(日)東京・新木場のスタジオコーストにて開催される『PANCRASE 295』でパンクラス王座の防衛戦を予定している。「その時も今まで通りスポンサーを募り半額を『東日本大震災復興支援金』に充てたいと思っています」と社会貢献にも携わり続けると語った。

日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)
「第1回沖縄ノーギ柔術選手権/第1回沖縄柔術オープントーナメント」

2018年3月18日(日)沖縄・沖縄市武道館
大会詳細:https://www.jbjjf.com/upcoming-events/okw_ngch1/
申込スケジュール:【最終締切】3/9(金)

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