増える女性タクシードライバーに格闘技団体が護身術をレクチャー
東京の大手タクシー会社『日の丸交通』が女性ドライバーを対象に20日午前、初の護身術講座を行った。講師は格闘技団体『キングダムエルガイツ』入江秀忠代表(51)だ。入江氏は相撲から総合格闘技に転身。元UFC王者ダン・スバーンにも勝利した経歴を持つ。ジムは立川、多摩地区を中心にジム、教室など13箇所展開する。
日の丸交通では、アーティストやアスリートなどを対象とした「夢追い人 採用」を実施しており、かねてより格闘家の実業団構想を持っていた入江氏がこれに賛同。両社は提携し、アマの試合に出場している選手の入社もドライバーとして1名決定した。
それに加え、『日の丸交通』が格闘技コンテンツを社員教育へ活用していきたいとの考えから、今回の護身術講座「逃げるための護身~逃亡術講座』を行い11名の女性ドライバーらが参加した。最近は女性ドライバーが増え、ドライバーの安全性をより上げていきたいという。
まずは基本的な“手首を捕まえられた時” “両手を掴まれた時”の手の振りほどき方。さらに”後ろから抱きつかれた時”などを想定した逃げ方を2人1組になって体験。いとも簡単に握られた腕を外すことができるので参加者たちは楽しみながら受講していた。
講義の締めにはお金の受け渡し時、後ろのお客さんから手首を掴まれたときをイメージして椅子に座りながらの護身術もレクチャーした。
日の丸交通にドライバーが暴力被害を受けることはあるのか聞くと、年間を通して1件あるかないかで、理由は防犯対策の充実さだという。
昔とは違い、ドライバーの席の後ろには防犯板という透明な板がついており、なかなか手を出せないようになっている。更に、車内録画シールを貼り乗客に告知、実際に室内を録画し事件や事故を事前に防いでいるという。そんな中で被害に遭う可能性が大きいのは金銭の受け渡し時であり、そのための基本の手首の振りほどき方から、応用編で後部座席から手を握られた時などを想定したという。ちなみに後ろから抱きつかれることに関しては「女性ドライバーも通勤は電車なので」と自動車以外での護身術であると語った。
入江代表は「護身術は被害にあったときに考えずに技を出すのが理想、身体に覚えさせるために毎朝1分でも練習するなど心がけてください」と呼びかけた。
入江代表のプロの技を披露するコーナーでは、ミットを持ったゆるキャラ「イリエマン」に蹴りを入れると、ゆるキャラは倒れ、顔の被り物が外れた。立ち上がると深々と頭を下げ「今度入社することになりました。よろしくお願いします」と、今度、キングダムからタクシードライバーとして入社する新人が笑顔で挨拶するサプライズを見せた。
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