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【RIZIN】新王者サトシ、ムサエフに”72秒”一瞬のスキに三角絞め、その飛び抜けた強さとは

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2021/06/16(水)UP

ムサエフを三角絞めで秒殺したサトシ・ソウザ

 6月13日(日)東京ドームで開催された『RIZIN.28』。[RIZINライト級タイトルマッチ]では殺傷能力の高いパンチを武器に、2015年から14連勝中のトフィック・ムサエフ(31=アゼルバイジャン)に対し、“柔術界の至宝”ホベルト・サトシ・ソウザ(31=ブラジル/ボンサイ柔術)が三角絞めで開始わずか72秒殺の一本勝ちを収めた。

【連続写真&動画】サトシ・ソウザが瞬殺の三角絞め、一本勝ちした瞬間

 一瞬の出来事だった。試合は序盤からタックルの繰り返すサトシ。組みついたサトシをテイクダウンしたムサエフだったが、サトシは足をムサエフの胴に絡み付かせるクロスガード状態。ムサエフは腕関節を取られないようにサトシの首に腕を回しチョークスリーパーのようにロックしガードする。サトシの足のクロスガードが上にあがり、三角絞めを狙っているのがわかる。ムサエフはそこから逃れようとしたのか、腕のロックを外し離れようとした瞬間、ムサエフの右腕を手で払い、足を一瞬のうちにムサエフの首に絡め三角絞めの状態を作り一本勝ちした。一瞬の隙を見逃さなかった。

 その極めの強さはさすが柔術界最高峰の大会、IBJJFの柔術世界選手権の黒帯の部で準優勝しているだけある。日本MMA界でそこまで実績ある選手はおらず、柔術世界大会優勝と言っても大小あるのだ。サトシは同大会の色帯の部では何度か優勝したが、黒帯の部では銀1回、銅2回獲得している。
 ちなみに朝倉未来に勝利した同じくボンサイ柔術のクレベル・コイケはアジア選手権では黒帯の部で優勝しているが、世界選手権では12年に紫帯の部で3位に入賞しているのみ。この戦績からも柔術ではサトシのほうがクレベルを大きく上回ると言われている。

 試合後のインタビューでは「打撃は心配だったが、柔術に自信があった。いつもきつい練習をしている。年末から試合に向け日曜日以外は1日3回練習していた。たまに筋トレ、打撃、MMAをやっている」と話した。さらにサトシを師と仰ぐクレベルとも一緒に練習を続けており「ここまでしっかり練習していてクレベルも朝倉未来に負けるわけがない」と自信を語った。
 ボンサイ柔術のホームページを見ると、なるほど、ブラジリアン柔術のジムでありながら、柔術以外にもキックボクシング、ムエタイ、ウエイトトレーニングクラスと充実している。

 サトシの総合格闘技戦績は12勝1敗で勝ちは全てフィニッシュ(4KO/8一本)だ。RIZINでは北岡悟には2RでTKO勝ちしたがその他の廣田瑞人、矢地祐介、徳留一樹、トフィック・ムサエフと全て1R決着。今後も防衛を重ねていく可能性大。果たしてサトシを破るのは誰か。

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