ブラジルのMMAファイターが麻薬組織に射殺、シウバやピットブル兄弟が怒り
1月15日(月・現地時間)ブラジルのリオデジャネイロで、ブラジルでは著名なMMAファイターで、MMAコーチのディエゴ・ブラガ(44)が遺体となって見つかった。盗まれたバイクを探しにスラム街へ行き、麻薬組織に射殺されたと見られている。
この事件にアンデウソン・シウバやピットブル兄弟らブラジルのファイターたちは追悼と怒りの声をあげている。
ブラガは03年にデビューしたベテランで、主にブラジル国内で活躍。元UFC王者チャールズ・オリベイラやUFCアドリアーノ・マルチンスら強豪と鎬を削った。
最後の試合は19年7月で、6連勝の後コーチ業に専念している。戦績は23勝8敗1分。
また息子のガブリエル・ブラガは昨年のPFLフェザー級のファイナリストでもある。
ブラガはリオの貧困街にジムを構え、若者を麻薬や犯罪から遠ざけるためにも、格闘技を教えていた。
15日ブラガはSNSに、何者かにバイクが盗まれる瞬間の防犯映像をアップ。早朝からバイクを探しにスラム街へ出かけていたが、夕方、射殺された遺体となって発見された。
麻薬組織の支配する地域にブラガが入り込み、麻薬撲滅の民兵と間違えて撃たれたものと見られていた。
翌16日、18歳の男が殺人を自白したとして逮捕されている。
この訃報にブラジル国内の格闘家たちが一斉に追悼、そして暴力犯罪や政府に対する批判を行った。
元UFC王者アンデウソン・シウバはSNSで「あなたは、安全で正しいリオデジャネイロのため戦っていた。あなたの死は、私たちが不利な状況でも善のために戦う必要があると痛烈に思い出される」とメッセージ。
ホドリゴ・ノゲイラも「暴力が私の友人の人生を止めた。このような卑劣な行動はありえない」と激怒。
パトリシオ・ピットブルは「長年トレーニングを共にしてきた友人が、臆病者に殺された。命を奪った惨めな人々は、最悪な方法で支払ってほしい」と麻薬組織に怒り。
兄のパトリッキーも「強盗を支持する政治家がまだいる」とスラム環境の放置に怒りを表している。
ブラジルは世界第二位のコカイン消費地として知られ、とくにリオのスラム街等では、活動拠点とする犯罪組織間の抗争事件や、治安当局との間の銃撃戦が後を絶たない。
▶次のページ:【動画】ブラガの最後の試合、バイクが盗まれる瞬間の映像も
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