BD鬼木レフェリーの末期がん支援金クラファンに4400万超え、自由診療はなぜ高い?
1分間で競う格闘技イベント『BreakingDown(ブレイキングダウン)』の鬼木貴典レフェリー(51)が、末期がんで余命2ヶ月と5月18日に自身のXで告白。自由診療は1000万円以上かかるため、BreakingDownは急遽21日からクラウドファンディングを立ち上げると、開始からわずか4時間で目標の1000万円を遥かに超え、約4500万円が集まり早期に締め切った。クラファンを立ち上げた溝口COOや朝倉海は支援協力した人たちにXで感謝した。自由診療は果たしてここまで高いのか。
【フォト&動画】鬼木氏のレフェリーの勇姿とベッドに横たわる姿
【鬼木氏の病状】
鬼木氏は何のがんかは公表していないが、ステージ4の末期がんと告白。病状が悪化し足が思う様に動かなくなり、サイドステップ、バックステップなどレフェリーに必要な機敏な動きが出来なくなったという。医師からもこれ以上手立てが無く余命2ヶ月とされ、「最後の頼みの綱で、保険の効かない自由診療(全額自費負担)を受けることにしました」とするも、全ての治療を行うと1000万円以上かかると聞いた鬼木氏は「自分の運命を受け入れ、治療を続けること断念しました」と死を受け入れる投稿をした。
これに溝口COOと朝倉海が動き、鬼木氏の自宅を訪問。ベッドに横たわる鬼木氏。数年前からがんと闘ってきたことを聞かされた海は「お金はかかるけど、まだ治療法があると伺っています」と確認。「そこで僕らが協力できないか」言い、クラウドファンディングの立ち上げとなった。
【自由診療の高額な実情、民間の保険は有効か】
さて、実際に自由診療はどれだけお金がかかるのか。自由診療とは国の承認を受けるための全段階を満たしていないもの。最新の治療法も認可まで時間がかかるのでそれに入ることが多い。保険適用だと3割負担だが、自由診療は10割、全て負担となる。
国立がん研究センターが22年5月に発表した資料では、未承認薬102種類のうち、1ヶ月あたりの薬剤費が100万円から500万円までが69種類、500万円から1000万円までが9種類、1000万円以上が8種類と驚くほど高額だ。鬼木氏は何のがんかは公表してはいないが、がんの種類によっては薬だけで1ヶ月あたり1000万円以上のものもあり、これでは諦めざるを得ない人が多いだろう。そこに手術も加わるとさらに大きな金額になる。
そこで民間の保険でがん保険などに入っていた場合だが、フィナンシャルプランナーの佐佐木康仁氏によると「民間のがん保険はがんと判定されれば、一時金100万や200万円が支払われるのが一般的ですが、それだけでは厳しいのが実情。国の保険の効かない自由診療では、保障が大きなものでいえば、民間保険の先進医療特約や患者申出療養特約があり、それに加入していればですが、最大2000万まで保障されますので、ある程度カバーできるかもしれません。しかしそれも厚生労働省が先進医療等と認めているものに限られます。認めていないものは対象外となります」と全ての自由診療が対象になるわけではないと説明した。
なお、今回集まった資金に溝口COOはXで「治療後の余った資金に関しては『認定NPO法人日本こども支援協会』に寄付させていただきます」と発表。
また、鬼木氏はXで「今回クラウドファンディングで、これだけ多くの人にご支援いただいて、自分が本当に沢山の人に支えられていることを実感しました。命を改めて大切にしようと思えました。本当にありがとうございます。必ず治します」とカムバックを宣言した。
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