【M-1アマチュア】7階級でタイトル挑戦者が決定!伊藤紗弥は三冠目に前進
M-1
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ
夏祭り!第44回ウィラサクレックジムアマチュア大会」
2011年7月31日(日)東京・旧竜泉中学校体育館
選手集合9:00 開始10:00
今大会では通常のワンマッチの他に、ジュニアの部では8月28日(日)に行うM-1ジュニアタイトルマッチの挑戦権を懸けたトーナメントと、一般の部では 賞金2万円を懸けた賞金トーナメントが60kgと65kgの2階級で開催された。
また、竜泉町内会の協力により町内会のお祭りと合わせて開催され、観戦者も多く、特に子供が多く集まり大盛り上がり。会場には現在世界二冠王の神村エリカ (TARGET・右写真)も駆けつけ、応援メッセージを送っていた。今回特に印象深かったのは、九州勢の活躍であり、技術面では首相撲の技術に特に大きな 向上がみられ、九州代表として参戦した5選手全てが大きなインパクトを残した。
▽ジュニアの部
▼M-1ジュニア25㎏級タイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
○一航(新興ムエタイ)
判定
●松土龍冴(ウィラサクレック・フェアテックス天王台)
※一航がタイトル挑戦権を獲得
松土、小宮山怜虎(尚武会)、太樹人(TTP-GYM)、中條天晴(マッハ道場)、芦名武尊(弘道会)、一航の6名で行われ、中條、小宮山を破った一航と、太樹人、芦名を破った松土との間で決勝戦が行われた。
1R、松土が早いリズムから攻撃を仕掛けると、一航は落ち着いて応戦。組み合いの展開では、松土が先にヒザを当てるが、パンチの打ち合いではリーチに勝る一航の方がヒットが多い。
2R、一航も攻撃のテンポを上げ、スピーディーな攻防が続く。中盤、松土がきれいに右ミドルをヒットさせ、打ち返してきた一航のミドルをスウェーでかわ す。この攻防が2度続き、松土が一歩リード。終盤には、一航が盛り返しをみせ、パンチからヒザをまとめて当てドローに持ち込む。
延長R、2Rまでフルに動いてきた両者だが、延長ラウンドに入っても動きが落ちない。パンチからヒザ中心の攻防となり、一歩も引かない両者だがマスト判 定。スプリットの僅差で勝利を得たのは一航。ランキング外の一航が一気にタイトルに挑戦するチャンスを掴んだ。
▼M-1ジュニア30kg級タイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
○中上雄太(ウィラサクレック・フェアテックス九州)
VS
●服部柊斗(ウィラサクレック・フェアテックス蕨)
※中上がタイトル挑戦権を獲得
服部、内田龍太郎(大成会館)、成尾拓輝(大成会館)、東原亨介(ウィラサクレック・フェアテックス池袋)、中上の5名で行われ、成尾を破った中上と内田、東原を破った服部が決勝でぶつかった。
1R、サウスポーの中上がオーソドックスの服部に対し、左の攻撃を効率的に当て、組んでも休まずヒザを当てていく。中上の優勢で1Rを終える。
2R、服部は左右のパンチと左右のキックをスピーディーに繰り出していくが、中上も自分のリズムを崩すことなく応戦する。結果、中上が服部の追い上げを振り切り勝利。
九州トーナメントを勝ち抜き、九州代表として参戦してきた中上が上位ランカーを破り、タイトル挑戦権を獲得した。
▼M-1ジュニア35㎏級タイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
○溝口達也(尚武会)
判定
●拓真(新興ムエタイ)
※溝口がタイトル挑戦権を獲得
拓真、荒井悠汰(大成会館)、KENTA(TEAM DATE)、早川温貴(不死鳥道場)、柊(ウィラサクレック・フェアテックス蕨)、溝口達也の6名で行われ、シードで柊を破った拓真と、荒井、KENTAを破った溝口が決勝に進んだ。
1R序盤、組んだ展開になると、溝口が長身の拓真の腕を上手く抑え体勢を崩す。がっちり組み合ってもパワーとバランスで溝口がリードする。溝口はリーチで劣るが、上手く距離を詰め自分の距離に持ち込み攻撃を加えていく。
2R、拓真はリーチを生かしロングレンジの攻撃を増やすが、溝口は相手の右ミドルに右ストレートを合わせたり、蹴り足をキャッチして相手を倒したりとペースを相手に譲らない。
終始、試合をコントロールした溝口が勝利。3試合ともランキング上位の力を見せつけた溝口がタイトル挑戦権を獲得した。
▼M-1ジュニア40㎏級タイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
○伊藤紗弥(尚武会)
判定
●儀部快斗(真樹ジムオキナワ)
※伊藤がタイトル挑戦権を獲得
儀部、名倉彗悟(堀切KMC桜)、黒木翔太(尚武会)、伊藤の4名で行われ、黒木を破った儀部と、名倉を破った伊藤が決勝駒を進めた。
1R、準決勝で儀部はパワー。伊藤はスピードという印象を残した両者。ゆっくりとしたリズムの儀部に対し、伊藤は足を使って動く。儀部の重いローキックに対し、伊藤はパンチで素早く距離を詰めて左ヒザ。やはりパワー対スピードの展開でイーブン。
2R、お互い自分のリズムを崩さないまま、攻防が激しくなってくる。一進一退の試合の勝負を決めたのは終盤に伊藤が見せた右ミドルからの崩し。準決勝 (延長判定)、決勝と僅差の攻防を競り勝った伊藤。M-1ジュニア35kg級、女子40kg級に続く、3本目のベルトへの挑戦権を獲得した。
▼M-1ジュニア45kg級タイトル挑戦者決定戦
○野上克輝(ウィラサクレック・フェアテックス九州)
判定
●市来一勢(スクランブル渋谷)
※野上がタイトル挑戦権を獲得
45kg級は元M-1ジュニア35kg級、40kg級チャンピオンで九州トーナメントを勝ち上がってきた野上とランカーでテクニシャンの市来との一騎打ちとなった。
1R、アウトボクサーの両者。距離を保ちながらパンチ、ミドル、ローを出し相手の出方を窺うが、攻撃のペースを掴めず静かな展開。
2Rに入りお互い攻勢を強めていく中、市来のミドルを野上がキャッチし相手を崩す。これでペースを掴んだ野上はプレッシャーを強め、組んでも優勢に試合を運び勝利。M-1ジュニアタイトル3階級制覇のチャンスを掴んだ。
▼M-1ジュニア50kg級タイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
○内野隼也(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
判定
●末永勇一(ウィラサクレック・フェアテックス荒川)
※内野がタイトル挑戦権を獲得
壮太(MONKEY☆MAGIC)、内野、坪井優吾(FLYSKYGYM)、末永の4名で行われ、壮太を破った末永と、坪井を破った内野が決勝に駒を進めた。
1R、過去M-1のリングで4度の対戦がある両者。お互い手の内は知り尽くしているが、開始早々、パンチからヒザの激しい打ち合いが始まる。ヒザを得意と する両者。上背で勝る末永は相手を抑え込みヒザを入れたいところだが、内野はそれを許さない。組み合った状態だと、パワーで勝る内野がやや有利。
2R、開始して間もなく、末永がロングレンジの右ストレートからヒザをまとめる。すると内野はカウンターの右ストレートを打ち返しヒザに繋ぐ。終盤、これ まで組んだ状態ではやや劣勢だった末永が組みヒザからの崩しで内野を倒し、逆転したかに思えた。終了間際、内野が組みヒザから末永を倒し返し再逆転。内野 が一進一退の試合を制し、タイトル挑戦権を獲得した。
▼M-1ジュニア55㎏級タイトル挑戦者決定戦
○平本 蓮(ウィラサクレック・フェアテックス池袋)
判定
●隼世(CMG)
※平本がタイトル挑戦権を獲得
55kg級は九州トーナメントを勝ち上がってきた隼世と元M-1ジュニア45kg級チャンピオンの平本との一騎打ちとなった。
1R開始早々、パンチ、キック、ヒザとハイレベルな打ち合いが繰り広げられる。お互い一歩も引かないが、平本の方がバランスが良く有利に運ぶ。
2R、隼世がさらに攻撃のリズムを上げ、組んではヒザを連打。休むことなく攻撃し、試合を五分に戻すが平本も盛り返す。終盤に平本が隼世を組みヒザから倒し勝負あり。平本が55㎏級タイトルの挑戦権を獲得した。
▽一般の部
▼60kg級トーナメント決勝戦
○ジョージ・レンドン(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
KO 1R
●リョウ(Club B.Hunter)
※ジョージ・レンドンが賞金2万円を獲得
準決勝でパンチからヒザの激しい打ち合いで接戦を制したリョウと、1Rパンチで豪快にKOを収めたジョージが決勝に進んだ。
1R、パンチで飛び込みすぐに間合いを詰め、ヒザを打ち込んでくるリョウ。ジョージはパンチを打ちたいが、リョウの勢いに押され、間合いが取れない。しか し中盤、組みつき際のリョウのアゴにジョージのショートフックがヒットしダウン。ジョージが2戦連続1RKO勝ちという豪快な勝ち方で賞金2万円を獲得し た。
▼65kg級トーナメント決勝戦
○ノロセ・ストラッグルジム(ストラッグル)
判定
●佐藤智啓(ストラッグル)
※ノロセ・ストラッグルジムが賞金2万円を獲得
決勝戦は、準決勝をカウンターの右フックでKO勝ちを収めた佐藤智啓と、テクニック戦となった試合を勝ち抜いたノロセとの同門対決となった。
1R、オーソドックスの佐藤に対し、サウスポーのノロセ。ノロセはストレート、ミドル、テンカオと左の攻撃を打ち分ける。佐藤は相手がオーソドックスだった準決勝に比べ、動きが悪い。
2R、佐藤は反撃を試みるが、ノロセの左は勢いを増し完全に試合を掌握する。
そのままノロセが強さを見せつけ快勝。賞金2万円を獲得した。
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