【イッツ・ショータイム】中島も日本人キラーに敗れる、日菜太が豪快KO勝ち
REBELSプロモーション
「IT’S SHOWTIME JAPAN countdown-2」
2012年7月29日(日)東京・ディファ有明
開場16:30 開始17:00
▼メインイベント(第6試合) 70kg契約 IT’S SHOWTIMEルール 3分3R
○ヘンリー・オプスタル(オランダ/チームサワー/WMC欧州スーパーウェルター級王者)
判定4-0 ※30-29、29-29、30-29、30-29、30-28
●中島弘貴(バンゲリングベイ・スピリット/IT’S SHOWTIME日本70kg級王者)
オプスタルはアンディ・サワーの一番弟子として知られ、『S-cup2010』世界3位の実績。シュートボクシング(以下SB)のリングではSB日本スー パーウェルター級王者・鈴木悟、総合格闘家の郷野聡寛、そして6・3RISEでは日菜太から逆転KO勝ちを収めている“対日本人”無敗の選手。
対する中島は記者会見で「(オプスタルは)日本人に全勝していて強いと思って映像を見たけれど、強いと感じませんでした。1Rからガンガン攻めていって、メインイベントなのでKOで終わらせます」とKOでの勝利を予告した。
1R、中島は左ローを狙い、オプスタルは左ミドルと左ハイキック。中島は左ボディを何度もクリーンヒットさせ、右ローにつなげる。オプスタルはその左ボ ディに右フックを合わせ、細かくパンチを出してくる。オプスタルの右アッパーをもらった中島だが、左ボディと右ローでやや優勢に試合を進めた。
2R、左ハイキック、左ミドル、左顔面前蹴りと立て続けに蹴りを出すオプスタル。中島は左右でボディを叩き、右フックにつなげる。オプスタルは中島が接近してくるとヒザを突き上げ、左フック。中島の左フックをかわしながら左フックをヒットさせるオプスタル。
3R、オプスタルが左ハイキックから左ミドル、中島のパンチにヒザ蹴りを合わせ、すぐに左ハイを蹴る。中島は圧力を掛けながら左ボディ、中島の左ボディとオプスタルの右ローが相打ちになる。中島の左右ボディにオプスタルは左フックからの右アッパー。
オプスタルのコンビネーションに中島はボディブローで応戦する。前へ出る中島がパンチで倒しにかかるが、オプスタルはローとヒザ蹴り。多彩な攻めを見せたオプスタルが判定で勝ち、またしても日本人トップファイターを退けた。
▼セミファイナル(第5試合) シュートボクシング協会認定特別試合 70kg契約 シュートボクシングルール
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/初代RISEミドル級王者)
KO 1R1分24秒 ※左ハイキック
●カン・ジョンウ(韓国/Kim’sジム/戦士ジム/WAKO韓国-70kg級王者)
6・2RISEでアンディ・サワーの愛弟子ヘンリー・オプスタルに大逆転KO負けを喫し、今回復帰戦を迎える日菜太は、シュートボクシング(以下SB)ルールによるSB協会認定特別試合で韓国のカン・ジョンウと対戦する。
日菜太の相手のジョンウは、“RISEの刺客”として送り込まれた、イ・スファン、チェ・ウヨンに継ぐ“韓国第3の男”と言われるというファイター。これまでに喜入衆、現日本ミドル級王者・喜多村誠に勝利した実績を持つ。
日菜太が今回の試合で勝てば、9月17日にSBの大会(東京・後楽園ホール)でもう1試合査定が組まれ、その結果を受けてS-cup出場が決まる。
1R、素早いパンチのコンビネーションを出してくるジョンウ。しかし、ジョンウが体勢を低くして入っているところへ 日菜太が左ハイキックのカウンターでダウンを奪う! 日菜太はさらに左ミドル、左ハイキックでジョンウを止め、またも左ハイキックでダウンさせる! ここ でレフェリーが試合をストップ、日菜太が復活のKO勝利を飾った。
日菜太は「今日、僕は正直言うと緊張しました。前回RISEで悔しい負け方をして、引退しようかと思ったくらいでした」と心境を告白。「でも、これからバンバン試合をやって(この状況を)引っくり返そうと思います」と逆襲を宣言した。
試合に立ち会ったSB協会の森谷吉博広報は、「日菜太選手は9月の後楽園大会に出場決定です。そこで宍戸大樹や鈴木 悟といった日本人のS-cup出場候補選手とではなく、この選手に勝てばS-cup出場を誰もが認めるというような選手と対戦してもらおうと考えていま す」と語った。
▼第4試合 IT’S SHOWTIME日本65kg級王座決定戦 IT’S SHOWTIMEルール 3分5R
△モハン・ドラゴン(ネパール/MA・士魂村上塾/MA日本スーパーライト級王者)
無効試合
△藤田ゼン(エイワスポーツジム/元日本ウェルター級1位)
※王座は未認定
IT’S SHOWTIME日本65kg級王座決定戦として、モハンと藤田が対戦する。 藤田は新日本キックのリングで活躍した元日本ウェルター級トップランカー。6月のM-1で行われたIT’S SHOWTIME JAPAN公式戦で実力者・丸山準一に勝利したことで今回のチャンスを獲得した。
対するモハンは、MA日本スーパーライト級王者。大振りの豪腕パンチを武器に現在4連勝中と勢いに乗っている。
この一戦の勝者は王座に就くだけでなく、9月17日にパシフィコ横浜・国立大ホールで開催される『IT’S SHOWTIME in Yokohama』にて、“韓国の帝王”イム・チビンと現在空位のIT’S SHOWTIME世界65kg級王座決定戦を行うことも決定した。
1R、ゴングと同時にモハンが突進して飛びヒザ蹴り! 勢いがつきすぎて危うくモハンはリングから落ちそうになる。 サウスポーのモハンはすぐに左右フックで前に出るが、藤田の右フックをもらう。モハンは左ハイキック! さらに左右フックを振り回すと、藤田もフックを打 ち返す。モハンの迫力ある攻めに場内は大いに沸くが、藤田がモハンの右フックに左フックを合わせてダウンを奪う。
2R、ブンブンとフックを振り回して前進するモハンに、藤田は下がりながらも左フックをヒット。それでもモハンは前進を止めず、左フックをヒットさせる。 藤田はジャブで距離を取ろうとするが、モハンはおかまいなしに左右フックを振り回して前進。両者パンチで打ち合い、藤田のパンチがヒットする。
3R、パンチをぶん回して突進するモハンに、場内からはモハンコールが沸き起こり、モハンは藤田を追い回す。藤田は クリンチを繰り返し、レフェリーから口頭注意が与えられる。足を止めて打ち合う両者。ひたすらフックで打ち合う2人に場内は大いに沸く。モハンにもクリン チが多く口頭注意が与えられた。
4R、モハンが突進してフックを打てば、藤田も強気に打ち返す。モハンは前蹴りとロー、さすがに疲れが見え始めたが、それでも前へ出て左フックをヒットさせる。
がむしゃらにフックを振り回すモハンに藤田はコーナーへ詰まるが、しっかりとフックを打ち返す。疲れて歩きながら近寄ってくるモハンに、藤田は左右の連打。
5R、モハンの振り回すフックに藤田は右ストレートで応戦。バッティングによりモハンは左目上から流血する。さすがに両者とも疲労困憊の様子でクリンチが多くなるが、モハンは右フックで藤田をなぎ払う。モハンが右フックをヒットさせたところで試合終了。
大いに盛り上がったこの一戦はドロー。両者に大きな拍手が送られた。なお、タイトルは主催者預かりとなる。
※IT’S SHOWTIMEルールでは、オープンブロー禁止だが、モハンはこれを連発し、藤田サイドの試合中の抗議があったにもかかわらず、この反則に対し、減点措 置を取らなかったことで試合後、藤田サイドと審判団、当主催者と話し合いがもたれ、試合結果は「無効試合」となった。
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