【パンクラス】清水豪快KOでV5達成、中井りんが初代女王に
パンクラス
「PANCRASE 2012 PROGRESS TOUR」
2012年12月1日(土)東京・ディファ有明
▼メインイベント(第12試合) スーパーフライ級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチ 5分3R
○清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A/第2代王者)
KO 3R2分2秒 ※スタンドのパンチ
●安永有希(東京イエローマンズ/挑戦者・スーパーフライ級1位)
※清水が5度目の防衛に成功。
2010年2月7日に王座を獲得して以来、4度の防衛に成功している清水。パンクラスでの戦績は7勝3分、挑戦者の安永も7戦全勝と無敗同士のタイトルマッチとなる。
パンクラスにとって2012年最後の大会のメインイベント、相手にパンクラス初黒星を付けてベルトを巻くのはどっちだ!?
1R、安永はフットワークで激しく動きながら両手をブラブラとさせる独特なスタイルでプレッシャーをかけていくが、清水が左フックでダウンを奪う。
すぐにバックからのスリーパーホールドの体勢に入った清水。しかし、安永も立ち上がってスタンドに戻る。
その後も動き回るがあまり手の出ない安永に、清水は左ロー、左ミドル、右ハイキックと蹴りを放っていき、ラウンド終了直前には前蹴りで安永に尻餅をつかせた。このラウンドのオープンスコアはジャッジ三者とも10-9で清水。
2R、安永が同じように動いてプレッシャーをかけていくが、清水は左ロー、左フックをヒットさせていく。安永にローやパンチから間合いを詰められても、すぐに回り込んで離れる清水。
安永はパンチ、前蹴り、ローを単発で繰り出す。これといった攻撃が両者に見られなかったこのラウンドは、ジャッジ三者とも10-10。
3R、安永はパンチからタックルにいき、清水がこらえるとパンチを繰り出す。清水もすぐに打ち返していく。このラウンドは積極的にパンチで攻める安永だが、清水も打ち返して距離を取り、安永のペースにはさせない。
安永がタックルで組み付いてバックを奪うが、清水はすぐに両手のクラッチを切って向かい合う。
安永はパンチで前へ出て、清水がローキック。流れが安永に傾き始めたかと思われたが、清水が飛び込んでの左フックからの強烈な右フック!
安永は後方にバッタリと倒れて大の字になり、失神KO! 5度目の防衛に成功した清水は歓喜してリング上を飛び回った。
清水はベルトを巻かれると「おかえり」とベルトに話しかけ、マイクを持つと「今年最後のパンクラスをKOで締められて本当によかったです。これからもっと強くなるので応援お願いします。TRIBE最高!」と絶叫した。
▼セミファイナル(第11試合) バンタム級初代クィーン・オブ・パンクラシスト決定戦 アテナルール 5分3R
○中井りん(パンクラス ヴィーナス)
判定3-0 ※30-29、29-28、30-30(マスト判定:中井)
●ダニエル・ウェスト(イギリス/New Wave Academy/Team Underground)
※中井が初代王座に就く。
中井が初代女王の座を懸けて、因縁の相手との決着戦に臨む。対戦相手は12勝無敗1分の戦績を誇る中井が、唯一、引き分けた相手であるダニエルに決定。両者は昨年9月4日に70kg契約で対戦したが、今回は61.2kgのバンタム級で対戦する。
しかし、ダニエルは前日計量で1.4kgオーバー。大会当日の14時に行われた最終計量ではなんと7.1kgも計量をオーバーするという異常事態に。これにより、ダニエルが勝った場合もしくはドローになった場合は試合不成立扱いになるという措置がとられることになった。
1R、ガードをガッチリと固めた中井は大きく距離を取って回り込み、ダニエルがそれを追うという展開。長くその状態が続き、ダニエルがジャブで前へ出たところで中井がタックルを仕掛けてテイクダウンに成功する。
ダニエルはブリッジ、下からの腕十字を仕掛けるが、中井はしっかりと抑え込む。残り時間1分を切ったところで中井がマウントを奪ったが、ダニエルはブリッジで中井の体勢を崩して立ち上がり、パンチで攻め込む。中井もパンチで応戦し、タックルで再びテイクダウン。上からパンチを叩き込んだ。オープンスコアはジャッジ1名が10-9で中井、2名が10-10となった。
2Rも同じように回り込む中井。ダニエルがパンチで前へ出てくると、中井はフットワークでかわしていく。中井のパンチとローキックに対し、パンチで前へ出て行くダニエル。中井がタックルを仕掛け、持ち上げてテイクダウンに成功する。中井はパンチ、アームロックを狙うが、ダニエルは両足で中井の頭を挟み込み、腕十字を狙ってくる。オープンスコアはジャッジ2名が10-9で中井、1名が10-10。
3R、長いリーチからのパンチで攻めまくるダニエルと、フットワークでかわしていく中井。タックルでダニエルを倒す中井だが、ダニエルはすぐに立ち上がってパンチを打ち込む。その後も中井はタックルを仕掛けるが、ダニエルが切ってパンチを入れ、スタンドになるとパンチで中井を追い掛け回す。しかし、中井はフットワークと腕によるブロッキングでクリーンヒットは許さず、判定勝ちで初代女王の座に就いた。
中井は「ベルトは巻けましたが納得はいっていません。嬉しくありません。でも、パンクラスのベルトが世界最強であることを証明するという仕事が増えました」とマイクで挨拶。大会後には「絶対に勝てると思いましたが、のんびりしすぎました。確実に勝つために慎重にいきすぎました」と反省しきりだった。
▼第10試合 ライト級 5分3R
○ISAO(坂口道場一族/第5代ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
TKO 1R16秒 ※グラウンドのパンチ
●冨樫健一郎(パラエストラ広島/修斗世界ウェルター級4位)
※ISAOがベストKO賞を獲得。
坂口道場一族の長・坂口征夫が修斗のリングに乗り込み、朴光哲に敗れたのが3年前。弟子のISAOが坂口道場一族として借りを返すチャンスが来た。
相手の冨樫は「打たせずに打つ」を身上とするテクニシャンタイプで、打撃も寝技も完成度が高い。これまで3度もタイトルマッチを経験している修斗のトップファイターだ。「打たれても倍にして打ち返す」ISAOがパンクラスのエースとして撃退することが出来るか!?
1R、ジャブの打ち合いから始まったが、ISAOがいきなりパンチを出しながら飛び込んで左ストレート! この一発で冨樫がダウン! すかさずISAOが上からパンチを落とすと、冨樫は無抵抗のまま殴られる。レフェリーが止めに入り、ISAOが修斗世界ランカーに戦慄の秒殺KO勝ちを飾った。
▼第9試合 ウェルター級王座次期挑戦者決定トーナメントBブロック 5分3R
○鈴木槙吾(ALLIANCE/ウェルター級4位)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-29(マスト判定:鈴木)
●石川英司(GRABAKA/ウェルター級1位)
※両選手がベストバウト賞を獲得。
▼第8試合 フェザー級 5分3R
○大石幸史(パンクラスism/第4代ライト級元王者)
判定3-0 ※29-28、30-29、30-28
●ジョン・ショレス(アメリカ/ロデオスタイル/フェザー級1位)
▼第7試合 ミドル級 5分2R
○KEI山宮(GRABAKA/ミドル級2位)
KO 1R1分26秒 ※ヒザ蹴り
●一慶(チーム・クラウド/ミドル級1位)
▼第6試合 バンタム級 5分3R
○曹 竜也(闘心/バンタム級9位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●沼倉雄太(TRIAL/バンタム級6位)
▼第5試合 バンタム級 5分2R
○馬場勇気 (ロデオスタイル)
判定3-0 ※20-18、20-18、20-19
●花レメ紋次郎TK (総合格闘技道場コブラ会)
▼第4試合 フェザー級 5分2R
○西野英紀(ガッツマン)
TKO 1R終了時 ※なおKING頭部負傷でドクターストップ
●なおKING(CORE/フェザー級5位)
▼第3試合 PANCRASE対チームKrush ライト級 5分2R
○内山政人(アカデミア・アーザ水道橋/チームKrush)
判定2-0
●竹川光一郎(和術慧舟會トイカツ道場)
▼第2試合 PANCRAE対チームKrush バンタム級 5分2R
○CORO(和術慧舟會TLIVE)
一本 1R1分50秒 ※腕ひしぎ十字固め
●乱暴(チーム乱暴/チームKrush)
※COROはベストサブミッション賞を獲得。
▼第1試合 スーパーフライ級 5分2R
△島袋 力(CORE)
ドロー 判定1-0 ※20-20、20-20、20-19
△北郷裕介(和術慧舟會横浜道場)
▽本戦1部
▼第7試合 バンタム級ネオブラ予選トーナメント決勝戦
○ペニー清水(坂口道場)
判定3-0 ※三者とも10-9
●ラングリー希里唯(和術慧舟會GODS)
▼第6試合 スーパーフライ級ネオブラ予選トーナメント決勝戦
○中山ハルキ(GRABAKA)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●池田仙三(FREEDOM@OZ)
▼第5試合 バンタム級 5分2R
△土佐健市(KIBAマーシャルアーツクラブ)
ドロー 判定0-0 ※三者とも20-20
△阪中カツヒロ(Lotus世田谷)※阪中勝大から表記変更、プロ昇格戦
▼第4試合 バンタム級ネオブラ予選トーナメント準決勝
○ラングリー希里唯(和術慧舟會GODS)
TKO 1R3分56秒 ※スタンドのパンチ
●梅田真広(GOKITA GYM)
▼第3試合 バンタム級ネオブラ予選トーナメント準決勝
○ペニー清水(坂口道場)
一本 延長R1分3秒 ※アームロック
●土田達也(総合格闘技道場DOBUITA)
▼第2試合 スーパーフライ級ネオブラ予選トーナメント準決勝
○池田仙三(FREEDOM@OZ)
一本 1R3分8秒 ※チョークスリーパー
●児玉勇也(和術慧舟會トイカツ道場)
▼第1試合 スーパーフライ級ネオブラ予選トーナメント準決勝
○中山ハルキ(GRABAKA)
TKO 1R3分8秒 ※チョークスリーパー→レフェリーストップ
●小川 徹(D-ONE GYM)
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