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【Krush】絶対王者・瀧谷、ダウンを奪われまさかの敗北

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2013/07/13(土)UP

▲将大(左)が瀧谷(右)からダウンを奪って勝利する金星をあげた

グッドルーザー
「Krush-IGNITION 2013 vol.5」
2013年7月13日 (土)東京・新宿FACE

▼メインイベント(第8試合) Krush -55kg Fight 3分3R延長1R
○将大(まさひろ/MAD MAX GYM)
判定2-1 ※29-28、27-28、29-28
●瀧谷渉太(KSS健生館/前Krush -55kg級王者)

 瀧谷は5月に名古屋から東京のジムへ移籍、心機一転するとの理由で-55kg級王座を返上したが、2度の防衛と10連勝を達成したこの階級の“絶対王者”であることに変わりはない。今回は1月以来、約半年ぶりの試合となる。

 対する将大は、1月にJ-NETWORKスーパーフライ級王者のウエンツ☆修一を下す金星を上げた21歳の新鋭。今回も大物喰いを狙う。

 1R、瀧谷が入り込もうとするところに将大は前蹴りを合わせ、瀧谷の距離にさせない作戦。瀧谷のハイキックやパンチをスウェーバックでかわしていく。さらに将大は右ストレートで迎え撃つ。

 しかし、ラウンド後半になると瀧谷が強引に距離を詰め、パンチを打つと将大は圧力の強さに耐え切れずクリンチする。

 2R、どんどん入り込んで左右フックを放つ瀧谷。将大も序盤は打ち合っていたが、徐々に瀧谷の圧力に押され始めてクリンチを多用する。瀧谷も突っ込みすぎて組んでしまい、両者クリンチが多い展開に。

 3R序盤、瀧谷が攻め込んでいったところで左フックに左フックを合わされ、仰向けに倒れた瀧谷にダウンが宣告される。ピンチに陥った瀧谷は猛然と反撃を開始し、左右フックで突っ込んでいくが、将大のクリンチにつかまってしまう。

 胴廻し回転蹴りや前蹴りも出す将大だが、クリンチや首相撲の応用で瀧谷を転倒させる場面が多く、レフェリーは再三注意を与える。

 瀧谷も突っ込みすぎて右フックで相手の頭を抱え込んでしまうような体勢になることが多く、将大が倒れ込む場面も。

 飛びヒザ蹴り、ハイキックで逆転を狙って攻める瀧谷だが、将大をとらえきることが出来ず、判定2-1で将大が殊勲の勝利を収めた。

 またも金星をあげた将大だが、「あれは勝ちじゃない。1Rにいいフックをもらって足に力が入らなかった。改善するところがいっぱいあるので、改善してまた強くなります」と、あまり喜びはなかった。

 瀧谷は「完璧に自分の負けです」と負けを認め、「距離感が合わなくて自分の悪いところが全部出た。ローを蹴ればよかったのに顔面ばかりになってしまった」と反省しきり。将大のクリンチについても「自分から離れればよかった。自分が対応できなかったのが悪い」とした。

 また、宮田充Krushプロデューサーは「レフェリーはもうちょっとで減点したと思うが、減点まではいかなかったと思う」と、将大のクリンチはギリギリの範囲内であったと総括した。


▲大滝(右)が振りかぶるような右フックでKO勝ち

▼セミファイナル(第7試合) Krush ?58kg Fight 3分3R延長1R
○大滝裕太(ネクサスジム)
KO 3R44秒 ※右フック
●中嶋剛志(青春塾)

 大滝は2010年からKrushに参戦し、なかなか勝ち星に恵まれなかったが今年に入ってからは2連続KO勝利。対する中嶋は対照的に、2010年のKrush参戦から連勝を重ねてきたが、昨年から3連敗を喫している。

 1R、大滝がいいリズムでボディ、顔面にパンチのコンビネーションを決め、前蹴りでしっかり距離も取る。中嶋はミドル、右ローからフックを狙っていくが大滝はもらわない。

 2R、中嶋がペースを上げて勢いよく攻め込んでいくが、大滝はパンチと蹴りを上手く使い分けてクリーンヒットを奪っていく。

 ジャブを基点に組み立て、パンチ一辺倒かと思えば顔面前蹴りやボディへのヒザを突き刺し、中嶋を翻弄。右フックでダウンを奪い、ラウンド終了間際にも右フックで2度目のダウンを奪った。

 3R、逆転を狙って前に出て攻める中嶋だが、そこへ大滝の大きく振りかぶるような右フックがカウンターでヒット。

 中嶋は倒れ、レフェリーが大滝のKO勝ちを宣告した。中嶋はしばらく起き上がることが出来なかった。


▲力強い蹴り技で初参戦の岩崎(左)が東本(右)を破った

▼第5試合 Krush -63kg Fight 3分3R延長1R
○岩崎悠斗(TEN CLOVER GYM/2010新空手全日本K-2軽量級準優勝)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●東本央貴(MAD MAX GYM/Krush YOUTH GP 2012 -63kg級準優勝)
※本戦は30-29、29-30、30-30

 Krush初参戦となる岩崎は7戦5勝(2KO)1敗1分の戦績を持つ19歳。2010年には新空手全日本K-2軽量級で準優勝の成績を収めている。対する東本は5戦3勝(1KO)2敗とキャリアはまだ浅いが、プロデビュー戦であのHIROYAをKOしインパクトを残したハードパンチャーだ。今後の活躍が期待される新鋭対決となった。

 1R、岩崎が強い右ローと右ミドルで試合をリードしていく。そのローがローブローとなり、試合は一時中断。東本はワンツーを狙っていくが、蹴りで迎え撃たれる。

 2Rも岩崎のローがローブローになってしまい、試合は一時中断。東本はパンチのラッシュでたびたび岩崎にロープを背負わせるが、岩崎はガードを固めて右ローをしつこく蹴る。後半はそのローで東本がバランスを崩す場面も。東本は三日月蹴り、パンチでボディを攻める。

 3R、東本のパンチと岩崎のローという戦いとなり、東本がパンチのラッシュで攻めれば岩崎がローを蹴る。徐々に岩崎が前へ出てローを蹴る場面が多くなり、さらにミドルキックも。このラウンドも岩崎のローがローブローになってしまい、警告が与えられる。

 本戦の判定は三者三様でドローとなり、延長戦へ突入する。ここでは岩崎のローが効果を発揮し、岩崎が右ミドルと右ローで前へ出て行く。前蹴りで突き飛ばしての顔面前蹴りも決め、東本はボディブローで反撃するが蹴りに下がってしまい、岩崎が判定勝ちを収めた。


▼第6試合 エキシビションマッチ 2分2R
ー富平禎仁(シルバーアックス)
勝敗なし
ー卜部功也(チームドラゴン/ISKA世界ライト級王者)

▼第4試合 Krush -67kg Fight 3分3R
△緒方 惇(チーム緒方)
判定1-0 ※29-29、29-28、30-30
△菊崎義史(TANG TANG FIGHT CLUB)

▼第3試合 Krush -58kg Fight 3分3R
○塙 隆雄(DUROジム)
判定3-0 ※29-28、30-29、30-29
●林 京平(JTクラブジム)

▼第2試合 Krush -60kg Fight 3分3R
○築(きずく/MAD MAX GYM)
KO 1R2分48秒 ※3ノックダウン
●五十嵐充(チーム・ピットブル)

▼第1試合 Krush -55kg Fight 3分3R
○佐野天馬(チームドラゴン/2013全日本新空手G-1軽量級王者)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-29
●南野卓幸(隆拳塾)

▼オープニングファイト第2試合 Krush -58kg Fight 3分3R
△竹内賢一(TEN CLOVER GYM)
ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29、29-29
△鈴木雅博(チームドラゴン/2011全日本新空手K-2軽量級王者)

▼オープニングファイト第1試合 Krush -55kg Fight 3分3R
○リョウタ(鷹虎ジム)
判定3-0 ※29-28、30-28、30-28
●勝大(シルバーウルフ)

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