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【ムエタイ】ラジャダムナンでジュニアトップ・福田兄弟が判定負け

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2013/08/15(木)UP

「スック ワン キントーン」
2013年8月15日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
写真:ムエタイ専門誌「ムエトゥー」記者Mr.Yai 

▼第9試合 108ポンド契約 3分5R
◯セーンチャンチャーイ・ライオーエットナコーン(タイ)
判定
●カイト・ウォー・ワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ)

 今年4月10日(水・現地時間)の同興行で、下馬評を覆して4RKO勝利を収めた海斗。この勝利が評価され、今年2度目のメジャースタジアム出場となった。対戦相手のセーンチャンチャーイは地方興行では100戦以上、キントーン興行では8戦して1敗しかしていないという。あと2勝ほど挙げるとラジャダムナン・ミニフライ級ランキング入りするとも言われている強豪であり、海斗にとっては過去最強の相手と言ってもいいだろう。

 1Rの探り合いのあと、2Rから早くも試合が動いた。海斗が得意の首相撲を仕掛けるが、セーンチャンチャイはうまく海斗の顔を押さえて(ダンナ―)動きを封じ込める。しかし終盤に、離れた間合いから海斗の左ヒザがクリーンヒット! セーンチャンチャイは後退、海斗は立て続けに左右ヒザを連打。終了のゴング直後、海斗は大きくガッツポーズ、ギャンブラーにアピールした。

 3R序盤、セーンチャンチャイが組みに来るところへ海斗は左縦ヒジのカウンター。セーンチャンチャイは右頬がザックリと切れ出血。しかし、ここからセーンチャンチャイが逆襲。ダンナーでうまく海斗の体勢をコントロールしコカし技。2回ほど海斗はバランスを崩してしまう。それでも3R終了時点で5-1海斗有利の賭け率。

 4R、海斗は前蹴りで距離を作りテンカオ。セーンチャンチャイは左ミドルで応戦し、まさに一進一退の攻防。ただ、賭け率は2-1でセーンチャンチャイが逆転。勝負は最終ラウンドに持ち越された。

 5R、セーンチャンチャイの左ミドルの蹴り数が落ちず、タイミングよく合わされてしまう海斗。それでも海斗は前に出て、遠い間合いから真っ直ぐのヒザを繰り出す。終了のゴングまでどちらが勝ったかわからない勝負であったが、わずかの差でセーンチャンチャイに軍配が上がった。僅差で敗れたとはいえ、海斗はギャンブラーからも高く評価され、プロモーターのキントーン氏は早期の再戦をオファーした模様だ。


 


▼第10試合 86ポンド契約 2分5R
◯ナロンデート・オーワンチャート(タイ)
判定
●ナオト・ウォー・ワンチャイ(=福田真斗/キング・ムエ)

 今年1月、同じラジャダムナンスタジアムで両者は対戦、その際はそれまで劣勢だった真斗が4R、起死回生の右ヒジがクリーンヒットし、ナロンデートがダウン寸前まで追い込まれ、白熱した試合となった。惜しくも判定で敗れたものの、関係者から高く評価された試合であった。今回はそれから約半年を経ての再戦となった。

 序盤、真斗は鋭いジャブで牽制、ナロンデートはガードを高くし真斗のパンチを警戒しているようだ。時折、スピードの乗ったミドルを返すものの、様子見に徹するナロンデート。3R、定石通り真斗は前に出てテンカオ、ミドルで攻めたてる。が、ナロンデートはロープを背負ってディフェンスに終始、組んでもヒザで真斗の足を押さえ、ヒザの展開を見せない。真斗もディフェンスに徹するナロンデートを攻めあぐね、かみ合わない展開が続いていく。

 4R、ここで初めてナロンデートが前に出た。真斗の入り際にコカし技、組んでも先にいいポジションを取りヒザを蹴る。さらには真斗が大きくヒザを蹴るタイミングに合わせ絶妙な足払い。あっという間にポイントを奪う。4R後半からはそれまでのディフェンススタイルに戻り、最終Rには、後がない真斗のパンチに合わせ左ミドル。

 メジャースタジアムでの勝利を得るお手本のような、試合巧者ぶりを発揮しナロンデートが再戦でも勝利した。真斗は全く力を発揮させてもらえず、悔しい敗戦となった。

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