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【新極真会】大会史上最重量! 125kgの空手全日本王者誕生

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2013/10/20(日)UP

優勝した落合光星(こうせい・中央)、左は準優勝の加藤大喜、右は3位の入来建武(けんぶ)

NPO法人全世界空手道連盟 新極真会
「第45回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」(2日目)
2013年10月20日(日)東京体育館

 身長182cm、体重125kgの落合光星(こうせい)がパワーで圧倒し初優勝を果たした。1969年の第1回全日本大会から世界大会も含めた優勝者で125kgというのは最高重量となる。これまで1980年の第3回世界大会で優勝した中村誠の体重が120kgで最重量だった。

 第45回全日本大会2日目(決勝日)、優勝候補が次々と敗退していった。今大会5度目の優勝を目指す鈴木国博が昨日の試合で右拳を痛めたのか3回戦で得意の右拳が出せず長谷川達矢に延長戦で判定負け。

島本の左の下段回し蹴りをヒザで受けた加藤(左)は即、後ろ回し蹴りを出すも、島本は既に左足の激痛で倒れるところだった。

 4回戦では昨年準優勝で優勝候補の島本兄弟の兄の一二三(かずふみ)のパンチが河瀬俊作の顎に2度流れ、反則の手による顔面殴打・減点1となり本戦判定負け、また準決勝では昨年のチャンピオン、島本雄二が左下段回し蹴りを蹴ったところ加藤大喜の受けたヒザで痛め倒れ、試合続行不可能(試合後スネの外側の腓骨・ひこつにヒビが入ったと診断)となり加藤が一本勝ちで決勝へ進んだ。

 加藤の決勝の相手は申告体重では加藤より50kgも重い今大会最重量125kg、風貌から怪獣レッドキングとも言われる落合光星である。これまで落合はこの大会独特のルールで敗北を喫することが多かった。そのルールとは本戦3分引き分けで更に2分間の延長戦2度戦っても引き分けの場合は体重が10kg以上軽いほうが勝ちとなるというもの。

落合が入来から下段回し蹴りで技あり(ダウン)を奪う。

 しかし今大会の落合は間合いを潰すスピードが速く、そこから繋げる突きや蹴りも早くキレがあり威力もあった。昨日の1,2回戦とも本戦5-0決着、本日3回戦では一昨年世界大会準優勝の村山努を本戦5-0、4回戦のマシエ・マズール(ポーランド)を本戦3-0、準々決勝では島本兄を破った河瀬を本戦3-0で下し、準決勝では大型外人選手2人を破り勝ち上がってきた18歳のルーキー入来建武を左下段回し蹴りで技ありを奪い本戦5-0で決めており、ここまで一度も延長戦に至らなかった。

加藤、得意の後ろ回し蹴りが落合にヒットもダメージに至らず

男子決勝
 多彩な技と動きで加藤がKO、もしくは体重判定で勝利するか。それとも加藤より50kg上回る落合の超重量パワーか。

 試合開始の太鼓とともに始まった決勝戦、加藤はヒットアンドアウェイ、落合が間合いを詰め鋭い突きとロー、時折飛び出す加藤の大技に観客がどよめく。

 しかし双方、相手にダメージを与えるに至らないものの手数は落合が多い。

ヒットアンドアウェイの加藤に素早く間合いを詰めパワフルな突きを連打する落合

 加藤は落合の強烈な攻撃をもらわないように間合いを取り隙をうかがいながら単発の攻撃を出してはいたが、いまいち攻め込めない。

 ここで本戦3分が終了。4人の副審のうち2人が引き分け、2人は落合に。引き分けか落合か主審に委ねられたが主審は落合。全試合本戦決着で落合が初優勝を果たし、歴代大会最重量の全日本王者が誕生した。

決勝戦、加藤小也香(さやか)が兄・大喜同様、多彩な技を連発する

女子決勝
 優勝候補の加藤小也香(さやか)は準決勝(4回戦)で15歳のハードパンチャーの菊川結衣に対し突きと連打と蹴りを上下に振り分け、菊川の強烈な胸部へのパンチでのけぞる場面もあったが判定は本戦3-0で加藤が勝ち、兄・大喜とともに決勝進出。

 決勝の相手は水野寧々。水野は準決勝で同門(新極真会世田谷杉並支部)のニコラ・ビグラーと延長1回を戦い5-0で勝ち上がってきた。

水野寧々(右)は加藤の技をかわし突きの連打で応戦

 決勝戦では加藤が後ろ蹴りから突き、膝蹴り、上段回し蹴りへと絶え間なく続ける。一方水野は受けては懐に入ってボディを細かく突きの連打をする。

 お互い決定打はないものの、加藤が絶え間なく技を出し水野がやや受け手にまわっていたため、本戦の判定は2人は引き分けで2人は加藤に。ここで主審が加藤に上げれば優勝が決まるところ引き分けに。

優勝の水野寧々(中央)、準優勝の加藤小也香(左)、3位のニコラ・ビグラー(右から二人目)、4位の菊川結衣(右)

 多彩な技の加藤に水野が突きで攻めるという展開で両者譲らず、延長戦判定は0-0、再延長は水野に旗が1本上がるも引き分けに、体重判定でも8kg以上の差が無く最終延長へ。

 お互い互角の接近戦の中で加藤に反則の掌底押し(拳で突くのは良いが押しは反則)で注意1が響き、最終延長のマスト判定では5-0で17歳の高校生、水野が初優勝した。

試合結果

男子
優 勝 落合光星(和歌山支部)
準優勝 加藤大喜(愛知山本道場)
第3位 入来建武(東京城南川崎支部)
第4位 島本雄二(広島支部)
第5位 マレック・ヴォルニー(ポーランド支部)
第6位 長谷川達矢(埼玉武蔵支部)
第7位 河瀬俊作(佐賀筑後支部)
第8位 前田優輝(和歌山支部)

技能賞 河瀬惇志(佐賀筑後支部)
敢闘賞 長谷川達矢(埼玉武蔵支部)
試割賞 落合光星(和歌山支部)・20枚

 女子
優勝 水野寧々(世田谷・杉並支部)
準優勝 加藤小也香 (愛知山本道場)
第3位 ニコラ・ビグラー (世田谷・杉並支部)
第4位 菊川結衣(西山道場)

敢闘賞 菊川結衣(西山道場)
技能賞 加藤小也香(愛知山本道場)

※上記流派は西山道場以外は全て新極真会

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