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【ムエタイ】ラジャダムナンで再戦の福田はKO勝ち、石井はプロ初敗北

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2014/08/28(木)UP

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「スック ワンキントーン」
2014年8月28日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム

▼第8試合 113-112ポンド契約 3分5R
○カイト・ウォー・ワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ)
KO 3R
●プラドゥーダム・ポー・ルアンルン(タイ)

 福田は今年高校生となり、5月5日(vsパーンペット戦、4RKO勝ち)、7月9日(vsファースン戦、5R判定勝ち)、8月4日(vsプラドゥーダム戦、5R判定負け)とキントーン氏の興行に連続出場。外国人選手としては珍しい“ムエ・カオ”(ヒザ蹴りの選手)としてギャンブラーからの信頼も厚い。今回の興行は軽量級のトップ選手が出場するビックマッチで、前回惜敗したプラドゥーダムとの再戦となった。

 序盤から福田が積極的な攻撃を見せる。左ジャブ・左前蹴りを中心にワンツー、左ロー、右ヒジと単発ながら攻撃を散らしていく。一方、プラドゥーダムは福田の攻撃に付き合わず、ロープを背にする。静かな展開が続いた1、2Rであったが、3Rに入ると一気に展開が加速する。

 福田は前に出て首相撲に持ち込む。プラドゥーダムも福田の前進ファイトは織り込み済みで、がっちりとロックし、福田に良い体勢を作らせない。しかしブレイク直後、福田が左足のフェイントから右ヒザ! これがプラドゥーダムのボディに突き刺さり後退。ここで一気に福田がヒザの連打で攻めたてる。プラドゥーダムもコカし技で意地を見せるが、福田は首相撲の体勢からプラドゥーダムのサイドに回り込み、上から頭を押さえつけ顔面へのヒザ蹴り一閃! 

 一瞬間をおいてプラドゥーダムは崩れ落ち、そのままレフェリーが試合を止め、福田の3RKO勝ちとなった。この勝利により福田の知名度はさらに上がり、関係者の話によると次戦の試合順は第3試合、第4試合あたりに来るであろうとのこと。福田の次戦の発表が待ち遠しいところだ。

写真提供:ムエタイ専門誌「ムエ・サイアム」


 


▼第1試合 体重ハンディ試合
○ニューセムサン・ノーンデーンジム(タイ)103ポンド
判定
●イッセイ・エクシンディコンジム(=石井一成/エクシンディコンジムJAPAN/Phumpanmuangミニフライ級王者)104ポンド

 今年になって4度目のタイ遠征となった石井。今回の相手ニューセムサンは16歳ながら、既に200戦の戦績を闘い抜いており、バンコクのメジャースタジアムでのメイン出場経験もあるという実力者。今回はニューセムサンが103ポンドなのに対し、石井一成は104ポンドと1ポンドのハンディを貰うかたちで10万バーツ(約30万円)の賭け試合として行われた。この賭け試合は双方の選手陣営が賭け金を5万バーツずつ持ち寄り、勝者が合計金額の10万バーツを総取りするというもの。事前情報では、ニューセムサンは組んだら滅法強いという。

 1R、一成はジャブ代わりに素早いローキックをヒットさせる。そこから双方スピーディーな蹴りの応酬。初回から激しい打撃戦の展開に。特に蹴りの合間に双方のパンチ(フック)がクロスカウンターの形で交差し、これには場内ギャンブラーも沸き返る。

 2R、一成のローキック連打にニューセムサンが体勢を崩す。一成はローが有効だと悟ると、そこからパンチへ返し上下のコンビネーションで流れを組み立てた。ニューセムサンは一成の攻撃を多数食らい、このまま一成のペースで進んでいくのかと思われたがニューセムサンも必死の形相で蹴りを返す。

 3R、双方の攻撃は、そのほとんどが相打ちであり、両者ともかなりのスタミナを消耗しているであろう。だが両者、ムエタイの軽量級と言わんばかりのスピーディーな技の連続となる。そんな中で一成のハイキックがニューセムサンの後頭部を直撃するも、ニューセムサンは何事もなかったかのように攻撃を再開する。

 この3R終了時で、賭け率は2-1でニューセムサンが取ってるものの、リング上の駆け引きでは互角か、一成のヒット数の方が多かったか。

 4Rになり、ニューセムサンは距離を詰めて組んでくる。首を取って一成の腹にヒザを刺し、そして組んだままの状態で後ろに廻り込み、細かいヒザを出してレフェリーストップを待つ。一成も、ヒジ、ヒザで応戦。そして体勢を操り、ニューセムサンをこかすなど見せ場を作った。だがニューセムサンは、ガッチリと組み、小さなヒザの連打を決める流れに徹底し、自身の有利をギャンブラーやジャッジに印象付けた。

 最終R、この時点でニューセムサンが有利であったが、一成はパンチ、ヒジ、そして前蹴りからハイキックなど出せる技の全てを出し切る。だが、ニューセムサンもかなりタフな選手であり、一成がミドルを決めると、ニューセムサンもミドルを返し、そして更に一成が蹴りを返すといった、連続した技の攻防で会場も湧く。試合は接戦が続くまま終了ゴング。ニューセムサンが勝者となり、石井はプロ初敗北を喫した。石井の次のタイ参戦は9月の末に予定。

写真&レポート提供:早田寛(シンラパムエタイ)

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