【ITFテコンドー】男子を抑え木村志穂がMVP
日本国際テコンドー協会(ITF)
「第26回全日本テコンドー選手権大会」
2015年2月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館
2月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて『第26回全日本テコンドー選手権大会』(日本国際テコンドー協会=ITF主催)が開催された。トゥル(型)競技は前日の21日(土)、大会2日目となる22日はマッソギ(組手)の個人戦・団体戦が行われた。
今回の全日本大会は今年の8月24日~30日にブルガリアのプロヴディフで開催される『第19回世界大会』の出場権を懸けた代表選考会でもあり、前回大会以上の盛り上がりが戦前から予想された。
この世界大会は1997年の第10回大会以降、隔年で開催。日本選手団としては世界大会には1987年の第5回大会から選手を派遣している(第17回世界大会は不参加)。
過去の世界大会において、日本選手団の金メダルは、トゥル競技で2人、マッソギでは黄秀一(ファン・スイル)しか獲得していない。
黄がライト級(現64㎏級)で世界チャンピオンになったのは、第8回大会(1992年)。それ以降、日本選手団はマッソギでは世界大会で10大会、金メダルを獲得できていないが上位進出は果たしており、今年の世界大会での金メダル獲得に期待が高まるところ。
日本選手団としてマッソギで、ただ一人の金メダリストである黄秀一氏は現在、指導者として後進の指導、テコンドーの普及に務めている。全日本大会では大会副委員長の顔も持つ黄氏にマッソギ競技を終えての感想を語ってもらった。
「良い選手が出てきているのも確かですが、私の目から見て面白くないという試合があるのも現状です。でも、ジュニア時代から見守ってきて、上手くなったという選手も出てきています。この1年、半年で急成長を遂げた選手もいます。指導者一人ひとりが真剣に競技の普及に務めることで、技術も向上していくと思っています。世界大会で通用する選手を育てていきたいですね」
また、黄氏がテコンドーを始めたのは33年前。当時を振り返って「道場に女性が入門してくることなんて考えられなかった。女子の選手はもっと増えていくでしょうね」とも語っていたが、今大会女子マッソギには全4階級で30選手がエントリー。そして、大会を通じて最も活躍した選手に贈られるMVPは、個人戦(-51㎏級)、団体戦で西東京代表としてダブル優勝した木村志穂(東京・府中道場)が男子を抑え獲得した。
木村は第16回世界大会でトゥル3段の部で銀メダルを獲得している実績があるだけに、今年の世界大会でも活躍が期待される。
<大会結果>
▼男子-50㎏級
優 勝:船水健二(東京・荒川道場)
準優勝:八木英樹(千葉・千葉道場)
▼男子-57㎏級
優 勝:垣屋龍宏(東京・綾瀬道場)
準優勝:竹内 純(東京・荒川道場)
▼男子-64㎏級
優 勝:田中 彰(東京・立川道場)
準優勝:姜昇利(東京・足立梅島道場)
▼男子-71㎏級
優 勝:蘇秉秀(東京・府中道場)
準優勝: 大島 実(東京・中野道場)
▼男子-78㎏級
優 勝:黄大勇(東京・府中道場)
準優勝:遠藤裕太(首都大学東京)
▼女子-45㎏級
優 勝:近藤智絵子(愛媛・中予道場)
準優勝:武石 遥(富山大学)
▼女子-51㎏級
優 勝:木村志穂(東京・府中道場)
準優勝:李詩虹(埼玉・戸田道場)
▼女子-57㎏級
優 勝:田中さやか(東京・国分寺道場)
準優勝:アルッガマゲ左諭(富山大学)
▼女子-63㎏級
優 勝:淡路さつき(神奈川・武蔵小杉道場)
準優勝:生井千晶(東京・北千住道場)
▼男子団体の部優勝:東東京代表
(姜昇利、船水健二、高進裕、竹内純、吉川健太郎、曹洙聖)
▼女子団体の部優勝:西東京代表
(木村志穂、山田茜、田中さやか、宮内亜実、不破有沙、太田由喜恵)
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