【UFC】中村倫也、復帰戦でキャリア初黒星、元ONEガフロフの打撃に苦戦
1月19日(日本時間)米国カリフォルニア州インテュイット・ドームで開催された総合格闘技イベント『UFC311』のバンタム級マッチにて、中村倫也(29=ATT)がムイン・ ガフロフ(28=タジキスタン)に判定3-0(三者ともに30-27)で敗北。相手のスタンド打撃に苦しみ、プロ10戦目にして初黒星を喫した。
中村は戦績9勝(5KO・1一本)無敗のファイター。昨年2月の前戦ではカルロス・ヴェラに判定勝利したが、試合中に右手を骨折。所属をATTとし今回は約1年ぶりの復帰戦となる。
対するガフロフはキャリア19勝で17フィニッシュ(10KO・7一本)と決定力が高い強豪。ONEで活躍した後、LFAでバンタム級王者に。23年6月からUFCデビューし2連敗と苦しんだが、前戦で初勝利を手にした。
1R、ロー、ミドルを放ちながら距離を計る中村。ガフロフが飛び込みながらハイキック、ヒットするが、中村にダメージはない。後半、中村の蹴りに合わせて、ガフロフの右オーバーハンドが炸裂! 中村がバランス崩し倒れると、ガフロフがトップを奪いガードの上からパウンドを落とし続ける。中村にダメージはないが、このラウンドはガフロフの印象。
2R、ガフロフのカウンター待ちを警戒する中村は、なかなか得意のタックルに行けない。するとペースチェンジか、ガフロフは前に距離を詰め、オーバーハンド、ハイキックを繰り出す。後半、ガフロフの右オーバーハンドが再び炸裂! 尻餅ダウンした中村は立ち上がるも、ガフロフが上から抑えながらヒザ蹴りを連打。このラウンドもガフロフの印象。
3R開始すぐ、距離を詰めた中村に対し、ガフロフが再び右オーバーハンドをヒット、中村が尻餅ダウン、中村はガフロフの右の軌道は見えないか。その後もガフロフのカーフキックにバランスを崩すなど、スタンド打撃で劣勢に立たされる中村。後半、中村の蹴りをキャッチしたガフロフがテイクダウンを狙うも、レスリング勝負を制した中村がトップを奪う。逆転のチャンス、中村は左腕で相手の頭を抱え込みギロチンチョーク! しかしこれは極まらず。終盤、スタンド展開、中村は前に出てパンチを大振りさせるが、空を切る。
フルマーク判定3-0でガフロフに軍配。所属をATTとし復帰戦に挑んだ中村だったが、プロ10戦目にしてキャリア初黒星を喫した。
Endeavor
『UFC311』
2025年1月19日(日本時間)米国カリフォルニア州インテュイットドーム
▼バンタム級マッチ
●中村倫也(ATT)
判定0-3 ※三者ともに27-30
○ムイン・ ガフロフ(タジキスタン)
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