【ムエタイ】志朗がルンピニーで2連勝
「スック・ギャットペット」
2017年6月30日(金・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第2試合 123P(55.8kg)契約 3分5R
〇シロー・ペットパヤタイ(志朗/Bewell)
判定3-0 ※三者とも49-47
●ヌアペット・シットロムナオ(タイ)
新日本キックを退会した志朗が、ルンピニースタジアムの『スック・ギャットペット』興行に参戦。
志朗は活動拠点をタイに移し、タイでの所属ジムもギャットペットプロモーション(ジム)へと移籍。今回はギャットペットプロモーションでの第2戦目となる。今年3月の同プロモーション初陣となったテレビマッチ参戦では「強打があって、後半戦でも強い」という好印象を残しての判定勝ち。このこともあり、今回の賭け率は3-2で志朗有利と出ていた。
だが、試合が始まるとヌアペットの前蹴りやミドルのキレの良さが目立ち、賭けレートも5-4でヌアペット有利へと傾いた。志朗はローキック主体で、時おりボディブローやワンツーの強打を決める。
4Rに入り、ここで志朗の猛打が炸裂する。セコンド陣から「このラウンドは行け!」と言われた志朗は、重いローとワンツーからのフックを決めると、ヌアペットのそれまでの手数も一気に減ってきた。ヌアペットが食らい続けたローキックのダメージが、ここにきて表に出てきたのだ。
ここで賭けレートが一気に志朗有利の2-1に開いたかと思うと、志朗はさらにとどめを刺すべくパンチの強打からのローキックを多数決めた。するとヌアペットは失速し、賭けが成立しないほどまで大差が付き、志朗の圧勝状態が成立。最終5R、志朗はセコンドの指示通り前蹴りでヌアペットを突き放して判定勝利した。
今回は、試合前半に動きが少なく一見相手ペースに呑まれているのかと思いきや、4Rに攻撃をまとめて形勢逆転させるところなどは見事だった。
ギャンブラー陣営も志朗が攻撃し始めるのを待っていたかのように、志朗の手数が増すと同時に賭けレートを一気に志朗寄りに傾かせることが出来た。試合開始前から場内観衆を味方につけることは、ムエタイで判定勝ちするには重要なことであり、今回の勝利で、志朗はまた新たな信用度を得ることができた。
今回下したヌアペットも、数々の舞台に上がってきた名のある選手。そのヌアペットに勝利し、次戦ではさらに強敵との対戦となる。
試合後、志朗は「日本での所属がkick revolutionに変わってからの初戦を勝つ事が出来て良かったです。日本からのたくさんの応援メッセージや激励が力になりました。これからも本場タイで認めてもらえるように頑張ります」と、勝利の喜びを語った。
Photo & Text 早田寛 Hiroshi Soda
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