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【極真会館】女子大生・佐藤七海の勇敢な戦いに場内総立ち=オールアメリカン大会(動画あり)

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2018/06/26(火)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

軽量級で優勝した佐藤(中央)は各階級の王者で争われる『YOKOZUNA』戦でも優勝。右は中量級準優勝の小田、左は全日本女子選手団の竹石修副監督

極真会館
「2018オールアメリカン・オープン国際空手道選手権大会」
2018年6月23日(土・日本時間24日)アメリカ・ニューヨーク ジョン・ジェイ・カレッジ体育館

 今年で23回目となるオールアメリカン・オープン大会は、元々は北米・中米・南米の選手によるアメリカ大陸の大会としてスタートしたが、回を重ねるごとに国際色を増し、現在はアメリカ大陸以外の日本・欧州・ロシア・オセアニア・アフリカからも選手が参加していて、まさに世界大会の縮小版とも言えるハイレベルな大会になっている。今大会には15カ国から130名の選手が出場。

今年4月に行われた世界女子ウェイト制大会軽量級で優勝し、世界王者となった佐藤(右)

 そして今大会一般女子の部で、佐藤七海(さとう・ななみ/20=極真会館城西国分寺支部)が、会場が総立ちになる試合を繰り広げて初出場初優勝を飾った。

 一般女子の部は軽量級(-55kg)、中量級(-65kg)、重量級(+65kg)の3階級で争われ、日本からは今年4月に行われた世界女子ウェイト制大会軽量級で優勝した佐藤が軽量級に、また昨年全日本女子ウェイト制大会重量級優勝者で2015年オールアメリカン大会軽量級優勝者の小田幸奈(23=広島県支部)が中量級に出場した。

 まず佐藤は持ち前の高速ステップからの連打を武器に決勝ではレイラ・ポラック(19=ハンガリー)を下し、世界ウェイト制王者の貫禄を見せて優勝を飾る。小田も決勝に勝ち進んだが、相手のマリア・ヤスコ(29=ポーランド)は2016年オールアメリカン大会重量級優勝者で、体重を落として中量級に出場した4月の世界女子ウェイト制大会では4位に入賞した強豪。

 試合は一進一退の展開から小田が攻めに転じて距離を詰めた瞬間に、長身のヤスコに上段膝蹴りを決められこれが技有りとなり無念の準優勝に終わった。

 オールアメリカン大会の特色とも言えるのが、女子3階級の優勝者で争われる『YOKOZUNA』戦。まず中量級優勝者のヤスコが重量級で優勝したアリス・ベノウタス(20=アメリカ)を破り、軽量級優勝者・佐藤との『YOKOZUNA』戦に進む。身長156cm、体重54kgの佐藤に対し、ヤスコは身長173cm、体重65kgで、その差は17cm、11kgに及ぶ。

 だが初の海外遠征でリーチの長い相手を想定して稽古してきたという佐藤は、自分の攻撃を入れるとすぐに左右のステップで鋭く切り返してヤスコに的を絞らせない。小田から技有りを奪ったヤスコの上段膝蹴りが何度も空を切り、試合は佐藤のペースで進む。形勢不利と見たヤスコは体格差を活かしてプレッシャーを強めていくが、豊富な稽古量を誇る佐藤の動きは衰えるどころか、さらに回転数を上げていった。

男子無差別は41歳のベテラン、ナヴァロ(左)が制した

 絶対に試合を諦めないという気持ちが小さな体から溢れ出る佐藤の勇敢な戦いぶりに、会場も次第にヒートアップ。試合は判定で佐藤に凱歌が上がり、佐藤が試合場を降りた際には場内が総立ちとなるスタンディングオベーションが巻き起こり、佐藤を祝福する歓声や拍手がしばらく鳴り止まなかった。

 日本選手がオールアメリカン大会の女子YOKOZUNA戦で優勝するのは初。快挙を達成し敢闘賞を受賞した佐藤は、8月19日(日)に京都で開催される『全日本女子ウェイト制選手権大会』に出場予定。かつて国際親善大会7連覇(史上最多/小学6年~高校3年)という記録を打ち立てた佐藤が、この先どこまで連勝記録を伸ばすのか注目される。

次ページ:男子無差別級では徳田寛大、石塚悠太郎が入賞

アメリカンオープンの模様(ニュース動画)

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